constructive monologue

エゴイストの言説遊戯

戦前の思考

2008年03月17日 | hrat
ノムさんにんまり4連勝締め…楽天(『スポーツ報知』)
野村監督 OP戦4連勝締めに上機嫌(『デイリースポーツ』)
球団初の勝率5割!楽天、貧乏性野球でAクラスに期待大(『サンケイスポーツ』)

ルーキー長谷部の故障離脱や抑え候補の小山の不調といった投手陣に多くの誤算を抱えつつ、オープン戦を6勝6敗で締めくくった楽天。パリーグの公式戦開幕が20日に迫り、各スポーツメディアでは戦力分析や順位予想が行われているが、楽天に関しては、とりわけ前半戦絶望となった長谷部の不在を重視して、「うまくいけば3位もありうるが、もう一年Bクラスにとどまるのではないか」という見方が大半のようである。

とはいえ、おそらく楽天がAクラス入りを成し遂げる可能性をまったく排除できないのも事実であろう。セリーグと違ってパリーグ各球団の戦力にそれほどの差がないこと、また日本ハム、ロッテ、ソフトバンクから相対的に多くの北京五輪代表に選出されることが予想され、その結果いっそうの戦力均衡化が進むことによって、五輪期間中の勝敗如何では大きく順位が入れ替わることも考えられる。他方で、仮に岩隈や田中、あるいは故障明けの長谷部が代表選出された場合、楽天の戦力は一気に落ちることは明らかで、Aクラスどころの話ではなくなる。

五輪期間という変則条件を考えると、昨年の下位3球団の中でAクラスの可能性が高いのは、主軸を外国人で固めたオリックスかもしれない。とくに主戦級の投手が軒並み代表に選ばれ、投手の質が落ちることや、来年の契約が視野に入りつつある時期であることなど、いくつかの好条件が揃い、それらがうまくかみ合うならば、オリックスが「台風の目」的な存在になる。

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