へー太の巣立ち

8月の終わりにＴＮＲ現場から保護してきた仔猫

へー太が巣立ちました。



母はねぐらから直ぐのコンビニにご飯を貰いに現れ

お腹を空かせ自転車置き場で待っている子の為に

自分が食べ終えた後の口の中にご飯を貯めて持って帰っていく、とても賢い母でした。

いつもひとりで現れるこの母に

子がいるとは相談者さんも知らず、

手術の為に捕獲しようとコンビニ付近を調査していた時に

子育て中だと知ったのです。



母がこの子１頭を大事に育てている事は容易に想像がつきました。

コンビニでご飯を食べるとイソイソと帰っていく姿と

その母の言いつけを守り自転車置き場から一歩も離れずにじっと待つ仔猫。



生まれた時は数頭の兄弟がいたはずが

成長途中で事故か病気かでいなくなり

ひとり残った仔猫には母の存在が全て

母もまた、ひとり残った子供が全てだったのでしょう。


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決まったえさやりさんがいない場合にメスを捕獲する

その場合一番に気を付けていることは

該当猫が子育て中ではないか？という事です。

生後2ヶ月齢未満の子を育てている母猫を

１日半確保するにあたり仔猫の安否は重要です。

仔猫自体は月齢的にその間食べなくても問題はないのですが

母を探してあちこち移動してしまい

結果、ねぐらに戻ってこれなくなる事を想定すると

やはり無理は出来ません。

通常なら時期を見て再度捕獲とする所ですが

最近の外猫は小さな猫を連れている場合であっても妊娠している場合が多いのです。



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この子はもう３ヶ月齢になろうとしているので大丈夫。

でも果たして、、、

決まったえさやりさんも居ない、兄弟もいない。

１頭で母の帰りを待てるだろうか。。

一旦我が家で、母猫の手術が終わるまで保護しかないか。。。



予定は母と一緒にリリース、でも

自転車置き場で一目見た時から

気になっていた瞬膜の状態

気に入ってしまった、、なんとも言えない顔立ち、、。。

ダメだ、リリースは出来ない・・・



危機迫った保護でもないのに

個人的嗜好で保護する事を決めてしまった仔猫は

なんだかとっても大変そう。。




でも、情けない表情がまた可愛い。

耳がへの字になっていたからへー太

へー太、きみに里親さんを探すから。







55頭レスキューで時間的余裕がなくなってしまった時

人馴れして里親さんが決まるまで

へー太を預かって下さった故とらまゆのＨ家




ご家族の中で少しずつ変わっていくへー太は

仔猫らしいしぐさや表情が出るようになってきて



先住猫さんにやんちゃする余裕も見せ始めました。



そして里親募集を開始

里親会にも２回参加した頃に

『へー太をＨさん家の子にして欲しい』という

お願いをルナトンはしてしまったのです←これは稀ですのでご心配なく＾＾；



だって、送られてくる写真を見るにつけ

へー太が幸せに過ごしていけるのは

Ｈ家しかないような気がしていたし。。。



先住さくらちゃんとの相性もあったけれど

Ｈ家のみなさんはへー太をとても可愛がっているのが

すごく良く分かっていたから

勇気を出して言ってみたのです。



男の子３人の兄弟がいるＨ家

みんな、とっても強く優しい子達で

ママさんは底抜けに明るい方

そしてパパさんは、とらまゆの時もきっとそうだったと思うけれど

目じり下げつつ猫の相手をしてくれる方←（想像の範囲です^^;）

ルナトンがお願いした最高の家族に

へー太は仲間入りしました。



そんなＨ家代表のパパさんから、へー太の近況です（パパさん御免）


へー太は相変わらず元気モリモリです。



おにぎり顔してよく舌を出して寝ていて

へーちゃんって感じなのでお名前そのまま頂戴することとさせていただきました。



この子はママではなくパパの子にします。

おこぼれに預かろうと晩ごはんのときは傍にやってきて

私の一挙手一投足を見つめる食いしん坊小僧です。



私の晩ごはんの時だけはさくらも傍にやってきます。

右手へー太に左手さくら、両手ニャンコで

助さん格さんに守られた黄門様のようにして晩酌をする喜びたるや

あ～癒されるって感じです。



へー太、末永くうちの息子として可愛がらせていただきます。

良いご縁をありがとうございました。





Ｈ家の皆様

おにぎり顔のへー太を

末永くよろしくお願い致します。