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執着について

2024-02-22 16:39:12 | セラピー日記

執着を手放しましょう、執着してはいけないといわれる事が多いと思います。

そう言われても、執着は、手放してもまたすぐに戻ってきませんか?

 

「感情は感じきらないと消えない」という法則があります。

手放せなく苦しい時は、執着を感じきる、執着してる自分を認めて、限界まで執着してみる事をお勧めします。

これは自身の体験になります。

昔、周りから呆れられるぐらい、ある人に執着した事がありました。

当時、その人は回避傾向が強く、私は全く相手にされない状況で苦しんでいました。

もう、執着のレベルとしては、その人なしでは、世界が終わるのではないかと思うぐらい、自分では頭がおかしくなったのではないかと感じるぐらいの執着でした。

何も手につかず、当時の仕事も上の空で、寝ても覚めても、その人の事しか考えれないぐらいになってしまいました。

その時、あまりの苦しさで何とか手放せないかと、本を読んだり、占い師に相談したり、神社に行ったり、ありとあらゆることをやりましたが、執着が酷くなるばかりでした。

そんな自分に愛想がつき、いつしか自己嫌悪に陥るようにもなっていました。

その頃の私は、ポジティブシンキングにハマっていたので、執着をネガティブなエネルギーと感じてしまい、そこから抜け出せない自分にダメ出しをしていました。

 

そんなある日、瞑想していたら、「煩悩即菩提」とい言葉が聞こえてきたんです。

煩悩を極めてみたらという、アドバイスだったと思います。

「煩悩を極める事が、悟りにつながる」という意味ですが、そのアドバイスを誰かからいただいたので、執着する事を抑圧するのをやめて、もっともっと執着を極めてみるチャレンジへと向かいました。

それからは、執着することに対する抑圧がなくなったので、執着している自分を嫌うことなく受け入れていくようになったのです。

そうすると不思議なことに、そう思えて1か月も経たないうちに、状況が激変したのです。

その時に気づいたのは、「手放すべきは執着そのものではなく、執着している自分に対する抵抗だったのだ」という事でした。

「執着」というエネルギーが、私に嫌われているうちは、私を苦しめてきていたけれども、それを嫌わず、仲良くできるようになったら、私を攻撃することがなくなったという訳です。

セッションで、執着に苦しむ方とよくお話をさせていただきます。

「どうやったら、手放せるか?」

「楽になれますか?」

ということを聞かれるのですが、手放す前に、「執着」というエネルギーと仲良くなることをお勧めしたいです。仲良くならないで、手放しても、必ず再配達されますからね。

 

どんな相手であれ、執着するのには必ず理由があり、縁起の理法もあり、意味なく執着という感情は起こらないので、その感情が起きた時は、ある意味、チャンスかもしれません。

私の場合は、その相手は今の夫で、前世での深い思い残しの感情があったため、どうしても今世で、それを解消したかったために、起きた執着であった事が後になりわかりました。

もし、執着という感情がなければ、大切な出会いを見逃してしまい、諦めて来世に持ち越してしまっていたかもしれません。

そう感じた時に、「執着」は私にとってとても素晴らしい大きなギフトであったと思えるのです。

どんな感情にとらわれたとしても、そこには無駄は何一つないんですね!

 

 

 

 

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