サイレント状態になってしまう意識の奥で何が起こっているのか、具体例で見ていきたいと思います。
あるお客様は、厳しい親からDVに近いような事を幼い時から繰り返し受けていました。
幼い子は、大人の事情はわかりませんので、「自分は親から嫌われている、いい子にしないと見捨てられる」という感覚を強く感じながらもそれを表現できず抑圧したまま大人になり、恋愛をしました。
お相手の方とは、最初はうまくコミニュケーションがとれ、幸せな日々でしたが、次第に些細な事で不協和音になり、やがて、相手から距離を置かれてしまいました。
この方は、相手が、心を閉したのは、きっと相手側に問題があり、回避依存の傾向が強いから起こった出来事でなので、相手がハートを開いてくれるのをひたすら待つしかないでしょうか?とおっしゃいました。
確かに、相手の方に、回避依存の傾向があるのかもしれませんが、今回は少し違った視点から考えてみたいと思います。
前回、記載した、一次感情、二次感情、三次感情という視点からこの事を見ていきます。
一次感情は過去の抑圧された感情になるので「私は彼に嫌われているのではないか、いい人でいないと見捨てられるのではないか」という感情です。
この一次感情が抑圧された場合、感情が分裂していきます。
「私は嫌われて見捨てられた」という感情が怒りや我慢などで抑圧されうまく解消できなかった場合、これを味わわなくてすむように防衛本能で、二次感情という別の自分を創り出してその自分が心を守るようになっていきます。
このお客様の場合では、「見捨てられる前に、先に心を閉して、見捨てててやろう」「心理的に引きこもって1人でいたい」「被害者、犠牲者でいよう」このような二次感情です。
二次感情を持つ目的は、相手から嫌われたり、見捨てられた時に、これ以上傷つかないように、心を守ることです。
私たちは誰しも、本当は引きこもり、被害者や犠牲者ではいたくなくて、愛する人と繋がり、幸せでいたいと思います。その感情から第三次感情が誕生します。
お客様の三次感情は「彼とのサイレント期間を終わらせ、また仲良くしたい」でした。
しかし、ここで、一次感情を抑圧してしまうと、二次感情を創り出してしまい、二次感情と三次感情の間で大喧嘩が起きてしまいます。二次感情と三次感情は対極の感情であるからです。自分の内なる矛盾、この事にほとんど気づくことはありません。
もう一度まとめてみます。
三次感情 彼とまた仲良くしたい
二次感情 引きこもりひとりでいたい
一次感情 見捨てられた、嫌われた
一次感情と二次感情のエネルギーが強くなればなるほど、心身の状態が不安定になり、願いが叶わなくなる為、追い詰められていきます。
では、どうすれば、この状態から解放されていくのか、次に考えていきたいと思います。
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