ネガティヴは新しい扉かも
私たちはネガティヴな感覚になった時、なんとかそれを手放したいとか、棚上げしたいとか、逃げたいとか感じてしまいますね。
でも、ネガティヴな感覚こそが、新しい扉だったりします。
私たちが大きく変容する時は、気分が良い時よりも、嫌な気分に囚われたり、体調崩したり、なんとなく人生が停滞したと感じたりする時なんです。
ジャンプする時に身をかがめるように、一旦落ちた時こそ、チャンスです。
ネガティヴな感覚というのは、実はその裏側に、願い事があったり、理想のビジョンがあったりします。
それが叶わないから、思い通りにならないからネガティヴな感覚になるんですね。ということは、ネガティヴな感覚になって、「私はもうダメなんです」とか「なにもかも嫌になりました」と言う状況の時って、裏側にとっても素晴らしい「夢やビジョン」「望ましい状況のイメージ」があります。
もし、それが、全くなければそもそもネガティヴな感覚にはならないはずです。
昔お世話になっていて、今も尊敬しているカウンセリングの師匠に1ヶ月に一度、カウンセリングを受けていた時期がありました。
1ヶ月あったことをいろいろ話すのですが、私にとってネガティヴだと思う感覚についても勿論話していくわけです。
師匠は、私が一通り話し終えたあとに、毎回「素晴らしいことが起こってるね!いい感じじゃない、もっとそれを感じきったらいい、すごくいいよ!」と言われるんです。
最初はその意味がさっぱり分からず、「こんなきつい思いしてるのに、何が素晴らしいのか?いいのか?」全くわかりませんでした。
でも、カウンセリングを重ねていく中で、だんだんとその意味がわかってきました。
ネガティヴな感覚の裏には一枚の紙のように必ずポジティブな感覚があって、そこに至る扉の役目をしているのが、ネガティヴの正体だということです。ネガティヴがなければ、ポジティブも存在できません。
いい気分より、嫌な気分の方が変化をつれてくるんですね!
それは、何とか変えたいとか、抜けたいとか、自分に真剣に向き合うチャンスとなるからだと思います。
師匠は私がネガティヴになればなるほど、喜んでくれました。
毎回話してますが、ネガティヴにネガティヴを掛けると、プラスに変容するからです。
その時はとってもしんどいですが、感じきった時に必ず新しい次元にシフトします。
自分の本当の願いがわかったり、これから進む方向性が見えたりしてきます。
だから、嫌な気分になったり、落ちた時は、「新しい扉の前に今いるんだな」「変化の波に乗れる時なんだな」と視点を変えて、ネガティヴも自分の身内として、是非仲良くしていただけたらと思います。