日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

社山で甥っ子をヤブ山デビューさせる  社山/大日崎尾根(ショートカット)

2013-06-28 00:04:22 | 山行

2013年6月23日(日) 甥の”あつ”と    (スタート地点、船ケ崎pから見た、これから登る社山と、これから登る大日碕尾根。早朝天気は良い。)     

このブログを初めてもうすぐ1年が経つ。長かったような、あっという間のような・・・。最初の記事は、当時ネットで知り合ったばかりのたそがれオヤジさんに紹介してもらって出向いた、社山大日碕尾根のレポ。当時はヤブ山歩きを初めて2カ月程度の超初心者、はじめて大日碕尾根を歩き通せて、歩いただけで大いに感激したのを覚えている。
ブログスタートから1年を記念してというわけでもないが、甥っこのあつを連れて山歩きしたかったこの時期。この尾根ならあつの脚力なら登りきれるだろう。あつは一般ルートなら少1の頃に二度ばかり山頂につれて行ったことがある。一般的なコースはない道無し尾根歩きを、彼はどう感じるのだろうか。このブログをリピートしてくれている方からは「また社山かい。」というお声が聞こえてきそう・・・、今回はご勘弁を。

コース: 船ケ崎p 6:50   尾根取りつき 7:45  一般ルート合流 10:15   社山山頂 11:00-11:10   スタート地点へ  13:23  
スタートはいつもの船ケ崎p 6:50歩きだし。
(阿世潟手前から見た男体山。)



阿世潟を過ぎ、湖畔の遊歩道を数分進む。ここまで、登山者の姿無し、釣りの人は湖畔でもう本職に取り掛かっている人、多数。




7:45 阿世潟から歩いて約10分弱? 見覚えのある大日碕尾根ショートカットの尾根末端に到着。踏跡のほとんど感じられない尾根へ取りつく。 あつに先に行くように言うが、あつ”はこういうのは慣れておらず拒否される、ここはなな”が先導。
取りついた尾根の最初30分、40分くらいは結構急斜面を登らなければならない。
(ここは、撮影用にしばらくあつ”に先導してもらう。)



尾根取りつき45分も登ると進路左前方に社山とその西の肩が見えてくる。社山の右のピークはこれから登りつめる大日崎尾根のピークあたりかもしれない。


この尾根、進路右手から2つくらいの合流尾根を吸収していく。 1557m直下を登るあつ、目先に平坦地のようなピーク状が見えてくると、歩速が早まる。一時よりだいぶ傾斜も穏やかな角度に・・・



1557m小ピークを過ぎると尾根は稜線のような状態になり、緩やかに登ったり平坦な尾根をたどったりの稜線歩きとなる。(P↓ ) ここまでの行程、1年前は磁石と地図を見ながら多少ドキドキしながら歩いた記憶があるが、今日はこういった歩きにはここ1年の経験でまったく慣れた為、いたってリラックスムード。ここまでの道のりもほぼ記憶していた。この辺まで天気はかなりよい。




進路左に、半月山の姿が現れてくる。




1557Pを過ぎ1633m地点直下は気持ちのよいなだらかな尾根道。あつは立ち枯れた巨木のオブジェをスマホなるもので撮影している。15歳のこどもが私も持っていないスマホで写真を撮るなんて・・・。移した映像を見せてもらったらこれがかなりの出来ばえ、なな”も少し欲しくなってしまった。これがあれば、ぼろいカメラは必要ないな?・・・
(9:09 尾根道を行くあつ。)



社山ピークが近づいてきた。もし見える尾根に登山者がいたら見えるレベル。



1633m直下はかなりの急登をしいられる。腰高の笹ヤブを掻き分けて進む、ヤブがうるさいのは唯一このあたりだけ、笹状のヤブなのでたいした障害はない。
急登の途中で振り返ると、中禅寺湖と歩いてきた湖畔が見える。


笹ヤブの急登を登りつめるあつ。ここまで、しっかり歩いてきている。そんなにゆっくり歩いているつもりはない、さすが青年というか子供。疲れ知らずで体力あり。



1633m周辺の急登をこなすと尾根は徐々に緩やかになり、待ちに待ったあの草原状の直下あたりに出た雰囲気になる。(P↓ ) あの草原とは、この尾根歩きの中でのハイライト的な好地で、広い草原にまばらに潅木、その向こうに白根山周辺の天空の回廊が見渡せる場所で・・・とか駄文で言っているより、写真でどうそ・・・




約1年ぶりにこの草原に来た。木と木の間に白根山。ここにきて、ちょっと光が翳ってきたのが残念。



前回ここに来た時は、社山山頂まで無事歩きとおすことだけに夢中でこの草原をゆっくり味わえなかった。今日は草原の西の端まで言って、倒木に腰掛、あつとゆっくり撮影休憩。草原の西端までくると(P↓ )のような光景が広がり、まさに天然の展望台。あまり感動を表現しないあつも、ここは何かを感じていたような・・・、感嘆の声をあげていた。
(左/白根山から太郎山の連なり)




錫ケ岳から温泉ケ岳の連なり。



黒檜岳から社山に連なる稜線方面。




草原の東側に社山のピークがすぐ近くに・・・。



草原、来たほうを振り返ると・・・



この草原、こんなに素晴らしいのか、今度は酒でももってきてランチもいいかも、とか考える。当然だれもいなく静か。
(草原からはなだらかに稜線をたどる。)


尾根取りつきから2時間30分。気持ちよく草原状の斜面を歩いていると、ひょいと黒檜/社山間の一般ルートに合流した。前回(昨年)来た時は、この場所の直前において猛烈なガスに周囲を巻かれ、ちょうどその場所が、社山に向かう方向と違う方向に一時的に尾根が曲折する場所であった事もあり、ヤブ初心者のなな”はかなりヒヤヒヤした感じを味わった記憶がある。晴れていればなんて事のない一般ルート合流点付近だった。

(一般ルート合流地点、向こうは黒檜岳へ向かう稜線。)



社山までは、あと30分程度の空中散歩。もっと晴れていればの感じは残るが、あつを連れての大日碕尾根完登で気分はいい。


足尾/中倉山方面。



振り返ると黒檜岳に向かう稜線が曲折した形を見せている。




社山直下のがれ場、日光側の斜面は岩の崩壊が著しい。




社山直下をつめていくあつ。



足尾/皇海山方面、皇海山上部はガスで隠れてしまった。


11:00 歩き始めから約4時間かけて社山山頂に無事到着。先客は1名のみの静かな山頂だった。あつは、一応、初のルート無し尾根からの登山を完登した形になる。小1の頃社山に登り、小6で菅沼から白根山に登頂した彼は、今日くらいのバリエーションルートなら難なく登りきれるのだろう。たいした疲労の様子も見せない。
自分は今年社山は7度め。ここばっかりだねー、でも季節を変え、コースを変え、同行者を変え、ある時は単独で歩いた7回の歩きはそれぞれ全て思い出深く、自分にとっては価値がある。

山頂直下からみた錫、白根の稜線。今年は錫ケ岳に行けるのだろうか。



山頂、山名板の前で団体さん数名とすれ違う。山名板をバックにあつとのツーショット写真を撮ってもらう。彼のほうが断然大きく撮れている写真は、これが初のツーショット写真になった。今後自分のお宝になる。山名板で足尾側南方面を見下ろし、今年4月にみー猫さん、ハイトスさん、たそがれさんとこの斜面をつめて直に社山山頂に立ったことを思い出し、あつにそのことを教えてやると、いささかあきれ顔をされた。
(山頂から足尾方面)



11:10下山開始、阿世潟峠、阿世潟に向けて下る。湖方面からガスが湧き上がり、大日崎尾根を浮き上がらせて見せてくれた。(P↓ )



阿世潟峠に向けて下る尾根道。半月山方面もガスに巻かれつつある。



振り返り白根山方面を見る。手前の大日崎尾根がガスに隠れそうだ。




阿世潟峠直下の巻き道を行くあつ。



12時台の中禅寺湖畔のつり人たちはまだ真剣勝負中。湖畔の林道をあつと話しながら歩いた。今日のルート無し尾根歩きをあつは楽にこなした。本人さえよければ、今後、確信のあるヤブ尾根歩きくらいは連れて行こうかな? 一般ルートのみがいいのかな? それにしても、今日は来てよかった。
新生活が始まったばかりのあつ、これからいろいろ大変なことも待ち受けていると思うけど、その時その時に自分のできるベストを尽くして乗り切っていこうよ、お互いに・・・   ■■

湖畔から見た日光白根方面。



イタリア大使館別荘跡公園から見た社山、と歩いてきた大日崎尾根。



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4 コメント

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社山 (me)
2013-06-30 00:14:55
こんばんわ。
社山に一目惚れしましたー!山頂近くの草原寝転がったり、走り回ってみたいです(^o^)

7月14日に行きます\(^o^)/
返信する
meさん (ななころび)
2013-06-30 11:16:20
こんにちは。
社山に一目惚れですか、記事を見てそう言ってもらえて嬉しいです。

社山は一般コースで十分景色等楽しめます。お気をつけて行ってきて下さい。
返信する
Unknown (うといな)
2013-08-07 22:24:50
初めまして。
以前からちょくちょく覗かせて頂いてました。

たくさん社山に登られていて、ブログを見るたびに登りたくなってました。
とても気持ちよさそうですねー。

出来ればこの夏の内に登ってみたいと思います。
返信する
うといな さん (ななころび)
2013-08-07 22:58:25
初めまして、コメントありがとうございます。

社山は、(コースによっては)比較的簡単に登れる割りに、眺望が素晴らしいという、労力対効果の効率のよい山です。
標高がやや低いので、少し涼しくなってから。特に秋の稜線は綺麗だと思います。是非行ってみて下さい。
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