日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

意外にも水無尾根は若者たちのフィールドになっていた /雲取山(その2)

2012-11-07 00:28:51 | 山行

(見出し写真: 石尾根山頂直下からみた水無尾根と向こうに飛竜山)

副題 : トレランのまねごとをしていたら、夕暮れが迫りまじトレラン

その1) ではヨモギ尾根を辿り奥多摩小屋に到着、そこからの続きです。

その1)では久しぶりの雲取山登山に気持ちが高ぶり駄文を書きすぎたような気がする。おじさんの自己満足の回想を交えての駄文です、登山の参考にもならないと思うので以降紅葉の写真だけでもお楽しみいただければと思う。
奥多摩小屋からはよく歩かれている一般ルートを辿る。よもやいつものような彷徨、道迷いのドタバタも無いだろう。これ以降はルートについての記述はなるべく簡潔に行こう。

(奥多摩小屋から数分登った地点、来た道を振り返る、左手のピークは七ツ石山、ヨモギ尾根は写真右側方面。ここからは登山者が多く見られる。)



奥多摩小屋からは、ヨモギ尾根までとはうって変わり、初めは割と急な登りが続く。この道は何度も行き来したルート、よく覚えている。この感じ、この斜面、・・・奥多摩小屋から脇に巻き道もある急登を登る時、以前はいつもだいぶへばっていたのを記憶している。この急坂をこんなに気持ちよく登れるのは初めてではないか? よほど今山に気が入っているのだな・・・と思う。
(写真上)のあたりの急登時にトレランの女性が登って来た、20代後半か30代、イヤホンでなにかを聴取しながらのランだ。挨拶をし抜いていった。ここまで私は調子もいいので、失礼にならないようある程度距離が離れてから付いていけるか走ってみた。山で走るのは久々、高校以来か。10分ほど早歩きを混じえてのランをしてみた。が、早々に付いてくのは諦め。靴が皮製の為、走るのに向いていなくザックの荷も多すぎなのだろう。ただこのほんの10分、トレランもいいなと少し思ってしまった自分に気づく。まあ、できないとは思うが・・・
この辺りで先ほどのお子さん二人に追いつく、脇を歩くとき、疲れないの?と聞いてみた。二人とも「疲れてないー」とのお答え・・・凄い、疲れないようにチョコを時おり食べるそうだ。小1で2000m級、鴨沢からでも約5時間の登りを簡単にこなすのは結構すごいことなのではないだろうか。この子たちには数分後写真撮影時に抜かれた。
(小雲取山への急登)


小雲取山からの稜線は西、南方向の大展望が開ける、雲が多いのが多少残念だが、簡単に眺めただけで大菩薩、金峰方面までくっきりと展望できる。
(頂上直下、見えるのは頂上脇にある懐かしの避難小屋)


奥多摩小屋から写真取りまくりで50分、頂上に到着。横に広い頂上周辺は大勢の登山者でにぎわっていた。さっきの姉弟の子供も先に到着していて、頂上周辺で遊んでいた。ふと、横を見ると見覚えのあるお顔のかたが登ってくる。隣に駐車した横浜さんだ。私と同時に着いたようだ。ここに来るのは何度めだろうか、10年以上来るのをサボっていたが、この歳で今までで一番爽快に登れていることに感謝を感じる。
ここには、あまりに来ていた時期があり、頂上での自己写真を撮らない様な時期まであったような気がする、今回は大きな記念にもなるので、もちろん頂上写真ゲット。いい具合に黒めにとれたのもあったので、公開・・・,(思ったより劣化していない姿)


(頂上から飛竜山方面)


山頂では、横浜さんや石尾根をいっしょに前後して歩いたおじさん達と談笑&撮影会。30代後半か40代くらいのランナータイプのトレラン男性に記念撮影を頼まれる。結構アングルなどこだわるので、ブログか何かやってるのか尋ねるとイエスの回答。フェイスブックで公開されているそうだ。かなり山慣れしていて周囲の山名もかなりわかっていて、いっしょに山を眺めながら山名を確認していく。奥秩父はおろか遥か南アの北岳や塩見まで見えていた。このトレラン氏、鴨沢から2.5時間で山頂まで来たそう(通常の半分の時間だ)。これから下るのは石尾根をたどり、七ツ石、鷹ノ巣、六石山を経て奥多摩駅まで行くそうだ。ロングコース、所要時間は4時間を見込んでいるという。このコース、過去に一度歩いているが、また歩きたくなっていたところだった。このかたと話をして少しトレランに興味を持ってしまった。
(和名倉山、ここはいつか行ってみたい。日帰りでは無理?、写真では判りずらいかもしれないが和名倉の稜線は一面の紅葉だった。)


横浜さんは三条ノ湯経由のピストンより周回をしたくなったらしく私の往路使用のヨモギ尾根を下る気になったようである。コースの概要を伝えた、歩いている人はほとんどいないと思うが普通に歩けば下れると思った。横浜さんは山頂から石尾根方面に(写真下)、自分は三条ノ湯へ下る為、水無尾根に向かう。


(雲取山頂から長沢背稜方面)


山頂から三条ノ湯方面、西に下ろうとすると、学生風の6,7人グループが山頂到着。女の子もいるが、でっかいザックを担いでいる。下り始めて5分もすると、別パーティの若者6,7人組み男女混合が登ってくる。礼儀正しいグループ、体育系の掛け声など発していたかと思えば、女の子同士でへんてこな歌を歌ったりしている。聞くと「大学のサークルです」と先頭の青年、今日はテント泊なのだろう女子も大きいザックを背負っている。重そうだね、女の子に声を掛けると笑っていた。最後尾の青年に学校名を聞くと「早稲田です。」と恥ずかしそうに教えてくれた。なにやら無性に彼らの若さが羨ましくなってしまった。その後、この水無尾根ですれ違ったほとんどの登山者が学生風の複数グループだった。全部で7,8グループとすれ違ったか。これにはかなり驚いた、栃木周辺の山では感じないが、東京圏の山でこんなに若者が山に入っているとは・・・。一昔前からすれば、大きな変化である。若者の歩きに触れて、すがすがしい気持ちになる。

(三条ダルミ周辺からの雲取山)


(水無尾根も渋い紅葉のトンネルの中を進む 水無尾根の紅葉)


(水無尾根の紅葉2 この下を進む)


(水無尾根の紅葉3 横をみるとこんな色あい)


山頂から1時間20分経過地点、左右の展望が開ける。進行方向右側には飛竜山脇の三ツ岩方面が望めた。(写真下)手前の木々の紅葉、三ツ岩下の尾根の紅葉、そしてかっこいい稜線、申し分のない眺望。約20年前、あの稜線を歩いた。


(水無尾根の紅葉4 尾根下部はまだ緑色が残るきれいな色)


(三条沢を渡る)


紅葉の中にたたずむ三条ノ湯(写真下)、こんなにいい感じの宿だったっけ、ここは全然覚えていなかった。結構な人数の宿泊がある気配だった。こんなきれいな所なら山歩き抜きでもいいのでは・・・。相変わらずの紅葉を楽しみながらの歩きが続いたが、ここで問題点がひとつ、三条ノ湯にいる今14:20そこから20分で林道出会い。林道を歩いて車まで1時間40分、都合2時間はかかるのだ。到着予測時間が16:20、日没は確か16:40ころ。車について靴でも脱いでいたら真っ暗ではないか。ヘッデンもあるし、予備食料もある、暗くなっても問題ないが、できれば明るいうちに到着したい。あの狭い林道を車で走っていて前から他の自動車でも来たら夜間ではバックもできないだろう。歩を早め歩き出す。かと言って撮りたい風景が、この期に及んでまだ出てくる。林道にでても紅葉は鮮やか、写真を2,3とると早歩きをするが、遂にはトレランを試してみたくて時どき走る。やはり、ザックがはねるようでうまくいかず、長くは走れない状態だ。本当にやてみるなら、事前勉強が必要だ。乗鞍天空マラソン完走者のYさんにでも相談するか・・・



(林道の紅葉)


(林道の紅葉 2)


(林道の紅葉 3)


林道でトレランをしコースタイムを40%は短縮できた、15:55頃、myスバルに到着。隣の車のガラスにタオルがある。横浜さんも到着していた。よかった、実は破線ルートを下りに使った横浜さんを少し心配していたのだ。横浜さんはなんと、バナナを私にくださった。二人でバナナをほおばりながら帰り支度となった。横浜さん、雲取の1日ありがとうございました。
今日は、今まで何度も来ていた雲取山の違った面を充分味わえた。初歩きのヨモギ尾根も最高、歩いた全コースの紅葉もできすぎ、久しぶりに雲取に登れた感激も味わえた。またこの山域、一般コース以外の歩きも結構できそうな尾根をいくつも発見した。一般道歩きしかしていない時の視点からでは、考えられない発見だ。また機会をみつけて、そんなバリルートにも足を伸ばしてみたい。この1日は、結構なロング歩きと、帰りの渋滞にはまり今市まで5時間ドライブもあり、前日の夜中2時起床などもこたえてかなり疲れたが、充実した秋山の1日であった。 ■■

(スタート地点付近のゲート)


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2 コメント

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雲取山 (たそがれオヤジ)
2012-11-07 08:52:14
おはようございます。
最初から最後まで紅葉づくしのようでしたね。山はどこでもそうでしょうが、雲取山周辺もまたきれいどこなのですね。気にもかけてはいませんでした。
私、雲取山は何度も行っていますが、すべて、埼玉県側から入っており、南側からは登ったことはありません。いつか、三条の湯から入ってみようかなと思ったことはありましたが、そこを歩いた知人が、30歩ごとに休んでいたとこぼしていたのを聞いて、縁がないところなんだとあきらめていました。
上りに使われたヨモギ尾根というのですか、昭文社マップを見てみると、破線になっていますが、写真を拝見する限り、しっかりした道筋がついているようですね。また、周回もできるのですね。いい雰囲気のようで。
機会があったら、とは思いますが、何せ、埼玉を越えると遠く感じてしまって。
和名倉山は、山頂そのものはまったくつまらないところです。ただ、「登った」という経験づくりにはいい山でしょう。私は秩父から入りましたけど、日帰りで十分に歩けますよ。せっかくヤブ志向になられたななころびさんです。一般ルートではない二瀬尾根の方から歩いてみてくださいな。
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たそがれオヤジさん (ななころび)
2012-11-07 20:44:45
こんばんは。
雲取山が秋にはこんなになっていたなんて今までずっと知りませんでした、行ってよかったです。土曜の宿泊は小屋激混みだったみたいです。
ヨモギ尾根って本当にいいですよ。歩きやすいし、紅葉は綺麗だし、自分としては鴨沢からのメインコースよりお勧めです。ただ、熊がいますけど・・・。それ以外にも東にある奥甚助尾根、七ツ石尾根、など線なし尾根も歩いてみたくなってきました。もちろんハイトスさんの歩いた尾根も。
ただ、やっぱり登り口までが遠い、帰りなんて渋滞にもはまって今市まで5時間かかってしまいました。山歩きより運転のほうが疲れました。
和名倉山、昭文社マップ見ましたらいろいろな方向から尾根が延びているんですね。今まで気づかなかった。去年5月のたそがれさんの和名倉山レポ見ました。あれなら日帰りできますね、今の時期紅葉が凄いことになってるんじゃないでしょうか。行きたい山候補に入れさせていただきます。
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