2015年3月29日(日) 曇り、晴れ
この週のお休みは29日の1日のみでした。関東南部は冴えない雨まじりの予報みたいです。幸い栃木は日中は雨はなさそうなので、山歩きはできるようです。午後2時に新相棒をスバル店に1ヶ月点検で入庫させなければいけないので、近場の未知尾根でも歩いてみましょう。今回の尾根は、かなり以前に烏ケ森さんが歩かれた記事を読んだことがあります。今回、決行前にわざとその記事は読みませんでした。(事後再度読みました。)前回読んだ時の記憶で、鶏鳴山北方の直下の登りが非常に急で難渋されたというのが印象に強く残っています。たしか木につかまりながらどうにかよじ登られたような記述だったような・・・。地形図をみると、鶏鳴山北方の直下は尾根型も不鮮明になり、等高線も猛烈に密になっていかにも急であることを予感させています。念のため、その場で撤退してもいいようにロープをザックにいれて出発です。
スタート地(駐車地)はバークレイccというゴルフ場脇の林道入口。いつもチェーンがしてある場所の前にスバルを駐車してスタート。ここは鶏鳴山の一般的な登山口でもある、今日はまだ1台も停まっていなかった。
コース:バークレイCC先ゲート前 8:32 --- 斜面とりつき 8:38 --- 中山山頂 9:23 --- 鶏鳴山北峰,南峰 11:52-12:08 --- (鶏鳴山東尾根(一般ルート)経由で下山) スタート地へ 13:26
中山への登りは、南方面から尾根を登る予定にしていた。最初の斜面とりつきがどこもかなり急斜面。急な斜面を見ながら林道を歩いて6分ほどで、中山方面に入っていく作業道があったのでそこから入ってみる。(p ↓) とりつき地点は最初に橋を渡る直前だった。
作業道は長く続くような感じだったけれど、斜面に入ってすぐ尾根に乗れたので、作業道からは離れた。尾根に入ると植林と自然林が入り交じる中、不鮮明ながら踏み跡のようなものもある。たいした障害ヤブもなく気持ちよく登っていけた。(p ↓)
この日はここ数日と同様とても暖か。薄い長袖のシャツも脱ぎたいようなポカポカ陽気で、小鳥の声なんかも聞こえて気持ちが良い。花は全く咲いていないような尾根だけれど新緑が芽吹いていて綺麗だった。
進路左手に大きな山塊が見えてきたのは、これから大きく左にカーブして尾根伝いに向かっていく鶏鳴山の山塊なのだろう。(p ↓)
最後の直下だけ急斜面を登って中山山頂に到着。歩き始めから1時間もかからなかった。今日の目的のひとつは達成。三角点があって、山名板は無かった。周囲をぶらぶらしていると、字の消えた鉄板が落ちていたので三角点の場所に並べて置いた。色からすると、もしかしてRKさんのものだったのかも。
中山山頂は樹林に囲まれ、どうということはない植林の中といった感じの場所。少し北に進むと伐採地があり日光連山や高原山方面(P ↓)の眺望が開けていた。
中山山頂から北に進み、伐採地の脇の尾根を少し下るのは眺望もよいので気分がよかった。この伐採地のすぐ先で北西に尾根を折れる地点がは3方面に尾根が枝分かれしていて、前日地形図をチェックしていて、唯一注意しなければと思った地点だった。
案の定、北西に進む尾根が一見するだけでは見えてこない。一番進みやすい尾根は誤り尾根と判っていたので、見えない正解尾根を目指すべく磁石を北西に定めて斜面を降りるとすぐに正解尾根が見えてきたので、一安心。あとはその尾根を追い北西方面に進む。
(中山山頂後、最初のピーク618pへの登りは珍しく急な登りだった。)
尾根を進むと時に作業道がすぐ傍らを走ってきたり、一時期作業道を歩いたりしながらの局面もあるのは、これから向かう鶏鳴山の山域と似ている。
(作業道を進む局面の尾根)
中山山頂から尾根伝いにアップダウンを繰り返し、三つめのピーク630pを通過するあたりで、左手前方にこれから向かう鶏鳴山とその北方にある840mくらいのピーク3つらしい頂が見えてきた。(見出し写真)そこからは尾根の進路も一転し南よりに進んでいくようになる。
840mピークに向かって尾根を登っていく地点は(p ↓)、多少小ヤブが煩くなる。暑いので半袖シャツ1枚になって歩いていたので、腕に枝が少しひっかかって痛い。
840m級ピークへの尾根道は、中山周辺とは異なり自然林に囲まれ、明るい林の中足尾の山のような雰囲気もある。
(尾根の左側、南方面)
840mピークへは、急な登りの連続。これが烏ケ森さんの言われていた斜面か、それにしては足場もしっかりしているし、掴む枝もあるし、(p ↓)どうしようもないほどの登りづらさでもなかったので、難渋地点はもっと先か、と思った。
急登をこなしで登りついた840m級ピークの最初のコブ。ここで一息入れる。写真右の看板は”保安林”の表記だった。(p ↓)
最初の840m級ピークの先を少し南下すると、目の前に鶏鳴山の山頂部の急峻な塊が目の前にドカーンと現れる。あれを登るのか、さすがに急だな。難渋地点はあの斜面にあるのだろうと思った。
840m級ピークのコブをいくつか超え、一旦少し下り鞍部から鶏鳴山へ最後の登りが始まる。最初は足場はしっかりした、急斜面を枝をつかみながら登る。(p ↓)急ではあるけれど、許せるレベル、粘って登っていける。それと、この辺になると斜面に細いけれどそれなりのトラロープが長く垂らしてあり、山頂直下の急斜面にはずっとトラロープが続いていた。一部切れそうになっていたのを確認したので、頼りきりはしないほうがいいと思った。
急登をこなすうちに、このレベルの急登で山頂まで行けるのかも、と少し甘い考えが脳に浮かんできたあたりで、山頂の一角まであとひと登りの地点で最後の難渋地点がやってきた。木々の間隔が広くなり、足場も悪い。尾根幅が広くなり、急斜面登りとなる。ここの下り、烏ケ森さんはかつて次のように記述されている。「軟らかい下地、落葉と疎らな樹木で這って登るのも容易でない。小さな手がかりを探しながら亀が這うようように登る。悪戦苦闘15分で北の肩にたどり着き・・・」
あまりに、自分が書きたいことを書かれているので、帰宅後読んだ記事をよんでなるほどと思って引用させていただいた。そんな斜面登りを約15分ほどする間に、足を滑らし手袋やズボンを泥だらけにすること3度、4度ほど。なんとか北峰ピークにたどり着いた。
(グズグズの急斜面を登っている間、余裕なし。下からの写真もないので、上り付いた安心地点から見下ろす写真だけ、掲載。)
北峰山頂に到達、だれもいなかった。石祠や眺望の写真を撮っていると、下方からハイカーの声がする東尾根の登山道を登っているかたがいるのだろう。
(北峰の石像。一番高いところにこれがあった。)
北峰からの眺望。日光連山と鳴虫山、高平山あたりの山なみが美しかった。
東方面は今市方面の眺望。左に見えているのは、先ほどいた中山あたりだろうか。右のピークはあの城山かしら。(p ↓)
一応ここまで来たので、南峰の三角点にも寄ってみる。こちらは尾根上の単なる通過点的な感じで、ただ来ただけという印象。スバルの店に行く時間が迫っているので、あとは変な寄り道をせず東尾根の一般ルートをだどって下山しよう。
北峰に戻ると家族連れのハイカーさんが登ってきて、ご挨拶。今日山中で出会ったのはこのご家族3人のみ。
(東尾根のルートは最初の下り始め、岩まじりの急な降下が続く。)
山の持ち主の立派なログハウスの傍らを通り林道に合流。そういえば、その持ち主もスバルの関係者だったかな。なな”の親戚の一人は、わけあってこの林道のゲートの鍵を持っていると聞いたことがあるのを思い出した。
(林道の途中にある神社。)
林道脇の渓流はなんてことのない沢が流れていて、でも時にとても綺麗な風景を作り出している。一人で投げ釣りをしているおじさんがいた。
今日は未踏だった今市中山を初歩きと、中山、鶏鳴山の尾根を繋げられて良かった。鶏鳴山北面の連続した上りはかなり歩きごたえはある。注意すればさほど危険ではないけれど、転倒して落下ともなれば、どの山でも危険だから注意は必要だろう。歩き始めから、鶏鳴山山頂まで3時間以上かかっている。男体山は二荒山神社から2時間ちょっとで登れたりするから、急登の練習や、急登の好きな方には??、こちらの尾根のほうがおすすめです。 ■■
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中山の山名板は私が行った2002年には有りませんでした。その後山部さんが付けているはずですが,それもなくなったのですね。でも昔,板さんという人のブログで見たことがあるのですがSEKIという署名の名板がかかっていたそうでチョコレート色なのでRKさんとそっくりだと思いますので落ちていたのはそれでは無いかと推測します。
鶏鳴山北直下の斜面は尾根型なしになりますね。決行前、地形図を見て横に別尾根か破線ルートへのトラバースも視野に入れて行ってみました。
積雪時の下りはとてもじゃないですが、やろうと思えない角度でした。
あの茶色の板は黒マジックで漢字”中”が読み取れたので、RKさんの名板ぽくなかったです。SEKIさんというかたの名板だったのかもです。烏ケ森さんの記事にもある山部さんの名板はどこにも無かったです。
この尾根急ですが、700M地点以上の区間は自然林も多く歩く価値は十分感じられました。
2007年に中山に登っていますが、その時には山部さんと栃木の山紀行さんの板が同じ木にかかってました。
ななころびさんと同じようなルートを歩きましたが、北斜面にはトラロープはなかったような気がします。ちょっと凍っていて怖かったイメージが残っています。雪がついていたら登りも下りも歩きたくない所です。
2007年までは山部さんの名板あったのですね、あんなに立派な名板がなくなるなんて、残念です。
野球親爺さんもあの尾根歩かれていたのですか。北斜面のトラロープは数段に渡ってかなり長い区間貼られていました。野球親爺さんが行かれた時は無かったんだろうと思います。あれは、雪や氷のある時期は絶対却下の斜面ですね。
鶏鳴山の北斜面ですか。
中山と含めたマニアックな歩きですね。
次回鶏鳴山に行く機会があれば後追いさせていただきます。
ところでXVは格好いいですねぇ。
どんな悪路も颯爽と走行できそうですね。
中山をすこしでも面白く歩こうとすると、これしか考えられない尾根歩きです。
あの尾根全般、いやらしい障害ヤブはないのでおK3が一緒でも大丈夫です。でも最後は本当に急登ですよ。
XV、褒めていただいてありがとうございます。
でも、あれは格好というよりも、実用性を重視して買ったつもりでしたが、案外面白い車でした。
あんなステーションワゴン風なのに、かなりの悪路もいけるみたいですね。今のところ、なな”としてはありえないくらい、洗車をしています。(笑