日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

塩谷町/石尊山から後山へルートさがし歩き。

2012-12-26 00:25:20 | 山行

2012年12月23日 (晴) 単独     (見出し写真: 泉地区から見た歩いてきた石尊山とその尾根)
コース:  塩谷町総合公園 7:50  石尊山 8:45-8:52  後山(まるすてん山) 11:45  スタート地点 13:15

塩谷町総合公園の駐車場に車を置きスタート、塩谷中の前を半周する形で山側に向かい合う地点に出た。(写真下)そこは谷状地で左右に同じ程度の尾根が山頂方向に向かい延びていくのが見てとれる。最初林道のような道が上がっていく左の尾根を選びかけたが、せっかくの未知の山歩き・・・、人工物の少ないほうがいいと、少し行きかけた左の尾根を戻り右の尾根に取りつく。


取り付いた尾根は地形図で見ると石尊山の北尾根にあたるもの、尾根には踏跡はほぼ無し。歩く人も稀にはいるのか、マークが少々。傾斜は並、最初のうちはヤブはほぼ無し。尾根の中盤にさしかかると、篠竹や広葉樹の小枝のヤブが時にうるさくなってくる。(写真下)数回とても突破できない状態の地点もあるが、そんな時は広い尾根の進路右斜面のトラバース歩きを強いられた。


ヤブを抜けると急登を強いられる。(たそがれオヤジさんと同じような事を書いている気がする)しかし何せ低山、ほんの数分のがんばりで山頂に躍り出た。(後にじっくりたそがれさんのレポを見せていただき気づいたが、入り口は異なるが、石尊山頂までは同じ尾根を歩いたようだ。) 山頂には祠に囲まれた神社がたたずむ。


石尊山は少しばかり思い入れがある。この山の東3kmくらいの地点にある会社に2009年まで初頭まで、14年勤務し、その間毎日この山を北側の車道から見てきた。その後さくら市の会社に転職し、現在はこの山のすぐ南の林道のような一般道を朝晩通勤している。長年見てきた山だが歩いている人が多少はいることや、山頂に人工物が有ることなど想像もしていなかった。
おそらく、今年ひょんなことからヤブ歩きに興味を持たなければおそらく一生、登ろうとも思わなかった山だったろう、と思う。
(石尊山山頂)


山頂で撮影をすませ、主に南東方向を進む尾根伝い歩きを開始する。最終目標は尾根末端のピーク320・8mまで辿りその東の神社を見ることだ。最初、山頂から西に少し進みそこから南下を開始する。尾根型は明瞭、歩行に障害のヤブもほぼ無し、踏跡ほぼ無しではあるが歩きやすい。広葉樹林帯もでてきて結構いい雰囲気の尾根だ。(写真下)


進路南方向に石尊山から最初のピークが見えてくる、このピークはすぐ脇に巨大鉄塔あり。(写真下)


巨大鉄塔の間から南西方向に高へら山が見えた。 あの平坦地を毎日通勤している。


最初の鉄塔から10分で、再び送電線の下を通過、426m地点。ここからは西に日光連山の眺望が開ける。ここから100mくらい南進し東に折れる尾根筋を探さなければいけないようである。(ここを直進するといつも私が車で走っている小林橋の真北に出てしまう。それもちと興味があるルートであるが今日の主旨ではないのでまたいつか・・・) このへんで南方向、はるか遠くからだが発砲音のようなものが聞こえた、この日その後も時をおいて数回聞こえる。狩猟か、または、里の採石業者の発破の音か? 少し恐怖を感じる。


426mポイントからすぐ左に折れる尾根に乗れた、少し行き過ぎてすぐここしかない、という地点に気づきあと戻りし事なきを得る。今日は珍しくさえているぞ、ななころび。ここまでは・・・
(写真下)左折し、東方向へ進む尾根、最初はわかりやすい尾根型でいい感じの尾根が続く。しかし、その尾根も次第に不鮮明になり広い斜面を緩やかに下る状態になる。歩行障害のヤブは無いが、倒木を乗り越え、小枝が足に絡まり状態、じめじめした森の中歩行がしばらく続く。


途中、ふと静かな林道に出会い、横切る。(写真下)



横切るのに最適な、尾根のまま進めるようなポイントを求め林道を少し南下。50mくらい林道を歩き、いけそうな尾根型を見つけそこから再度森の中へ進入、東北東を意識し進んでいく。ここからも同じように尾根型不鮮明の広い斜面を緩やかに進む感じになる。この日はGPSの目的地点登録は一切していないので、歩いた軌跡を見ることにしか用途を用いられない。尾根型のもう少し鮮明な地点を歩くはずだが・・・少し南により過ぎた気がする。進む尾根らしきものが南によりすぎになっていくので、東方向にちょっと斜面をトラバース。いつしか沢沿いを緩く下る部分にでたが進路左に尾根のような高みが見えたのでそちらに上がってみる(進路は東方向)。するとまたもすぐ脇に小さな沢、水の流れがチョロチョロ気持ちいい音をたてている。そこも東方向に渉りまたも小尾根によじ登る。するとまた沢状のくぼ地へ・・・三回同じような沢を渉った後、よじ登った地点で古ぼけた作業道に出会った。
(写真下)このような小さな沢の源流地を三回渡った。


作業道の残骸のようなルート、来た道を振り返る。

作業から続く踏跡は小ピークを上りだして、鉄塔脇にでる。ここが349m地点なのだろう。ようやく今自分がいる位置がわかった。426m後の林道にでてから349mまで自分は位置を見失っていた。方向感はつかんで歩いていたが・・・。349m以後も尾根を少し早まり南下して、後戻りして事なきを得るなど自分らしい小彷徨をやらかすこと一回。その後320.8m手前の可愛らしく並ぶ小ピーク3点を経て、320.8mに到着した。349mから320.8mの尾根道は小ヤブはあるものの概ね薄い踏跡も確認でき、古いマークなどもあり安心して辿ることができた。(写真下)


320.8mピーク、ここには神社があった。(写真下) この神社の石灯篭も笹目倉山のそれと同様、上部が落下状態。屋根を両手で持ち上げようとしてみたが、非力な自分の力ではとても無理、十秒で諦めた。(持ち上がっても10cmが限度だよ・・・) 写真右の上部の小さなてっぺんのパーツを乗せた事だけが私の功績です。 このピークが後山(まるすてん山)らしい、例の青いカワスミ山名板が教えてくれていた。


後山からが東の尾根を辿り下山、ほんの10分ほどで里へ降りたと思う。せっかくなので南東に道なりに進行し尾根末端の風見山田の十字路まで行きたかったのだが、ここは毎日通勤で使用していてその尾根末端、住宅が何軒も有るのを知っている。他人様の裏庭に出てしまうことを嫌い東方向に下山を選んだのだ。(写真下)ここに降り立った。


帰りは車の駐車地点まで直線距離3キロの車道歩き、めったに車も走らない人目もほとんどない田舎道、気は楽だ。後山東の神社マークを確認するのを忘れてしまった。(これはまた後日)少し寄り道し、泉地区の神社に行ってみる。(写真下) 二荒山神社だという。


泉地区からは歩いてきた尾根の連なりが横一列に見える。(写真下)は左から420mピーク、石尊山、ダンベラ山。 しばらく進むと飯岡という集落の星ノ宮神社にの脇を通る。立派な神社で参拝させていただく。狛犬と神社も立派、この集落のかたに大切にされているのだと感じられた。 ここでは、受験勉強をがんばっている、姪sとおいのa洋の幸運を祈願。
それにしてもこの飯岡地区、三方を山々に囲まれ農地が広がる隠れ里のような地区。家々も古くからのお屋敷が多く、許されればゆっくり写真を撮って歩きたいような珍しい家屋や蔵、長屋門などが次々出てくる。そういったものを見るだけでもある意味目が癒された。
今日は数日前、胃腸炎風にかかり丸一日半何も食べられないで死んでいたことから見れば、本調子ではないが何とか歩けた。5時間はちょっとかかりすぎでしょと思うが、石尊山から南東方面の尾根歩き、中盤以後は彷徨混じりのぐちゃぐちゃ状態であったが、なんとか歩き通せたことで満足感もある。ボリュームとわけのわからなさではどこかの馬蹄形に匹敵するような気もした。 ■■


(星ノ宮神社)


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8 コメント

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石尊山 (たそがれオヤジ)
2012-12-26 08:53:45
死んでいたななころびさんは復活されたようですね。
直近で歩いた山ですので、いろいろと興味深く拝見させていただきました。
前半部の石尊山までのルート、まさに、私が歩いたルートのようですね。ただ、ななさんは、大分迂回して合流となっただけのようで。あのヤブ、私は強行突破しましたが、植林に逃げたようですね。逃げ場があるとは気づきませんでした。
未知の後半部、野球親爺さんのお歩きである程度の知識はありますが、これで鮮明になりました。なかなかうっとうしい感じの歩きが待っているようですね。
そうですか。ななさんの通勤ルート上のお山でしたか。この。何気ない存在の山の探索もまた乙なものでしょうか。
さて、GPSの使い方ですが、意外と器用に使われているようですね。私、GPSの使い方はまったく分かりません。説明書を読んでも理解できないのです。ですから、スポット登録も何もしたことがありません。ただ、歩いてきたルートと地図を確認するための道具でしかありません。もっと使い方を知らなきゃと思っておりますよ。
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たそがれオヤジさん (ななころび)
2012-12-26 14:53:17
こんにちは。丸1日以上飲まず食わずでおう吐、下痢をしているとその後体力が落ちるものですね。今回の山では本調子が出なかったです、特に苦痛歩きでもなかったですが。
石尊敬山、予想外に面白かったです。城山馬蹄形の面白さがわかる人にならお勧めではないでしょうか。次回は石尊山から西方向への尾根も歩いてみたくなりました。なにせ、本当に身近な山ですから・・・山中がどんなになっているか見てみたいし、愛着が湧いてきます。
GPSの地点登録はよくやります。この山はちょっと難しそうだなという時は経由する迷いやすい地点を事前に登録しておいてそれを目指して踏んでいくというやり方です。今年の夏、錫ケ岳山頂の山名板をふれた瞬間、GPSがピーとなった時は感動しました。自分のGPSには地図データが入っていないので、こんな使い方しかできないのです。山中を歩いていて目的地点までの直線距離、方向が表示されるので、歩いていて重宝します。
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それはノロでは? (みー猫)
2012-12-26 21:32:36
嘔吐と下痢って、ノロウィルス?たいへんだったですね。エネルギー入ってないですから落ちますよね。GPSは、カシミールで地図を印刷するときに、ついてにマップを切り出して、たまにルートも作ってGPSにアップロードしています。先日やっと地図作成ソフトを購入したので、マップ切り出し作業からは開放されました。GPSが欲しかったのは、軌跡を取りたかったのと、雪原で万一ガスった場合も位置がわかること(まだ無いですけど)でしたが、一番は出入り口の林道などで迷わないことでしたね。ポイントでもいけますがルートを作っておけばカーナビの走行とほぼ同じになり、ゴールまでの距離がわかりペース配分が可能です。難しくないので、自分の場合で恐縮ですが、そのうちやり方をアップしてみますね。これでは面白みが失われる・・・とも思うのですが、見なきゃいいわけですので目的に応じて使えば良いのかなと思ってます。
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ノロですね (ノラ)
2012-12-26 22:24:18
ななころびさん こんばんは。その症状はノロウィルスですね。私は1っ昨年かかりました。それでも石尊山とか大山,名野山に行かれるんだから相当山に行きたい病気は重いようですね。私の石尊山歩きは凄くあっさりしたものでした。皆さんのような凝った歩きは当時思いもつきませんでした。脱帽です。今年かかった風邪はのどに来るもので声がでなくなります。こじらすと更に奥に行ってしまって咳がひどいです。もう殆ど治りましたが,すっかり体力が落ちてしまっておまけに寒いので山に行く気がおきません。私の山へ行きたい気持ちは風邪よりずっと弱いようです。
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塩谷石尊山 (野球親爺)
2012-12-27 00:08:54
こんばんは。
このルートは426Pから349Pの間がややこしいですね。
林道がまた分かりにくくさせてくれます。
GPSはたそがれオヤジさんと同様に歩いたルートと地図を確認するだけしかできません。マニュアルを読んでもよく理解できないから仕方ないです。
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みー猫さん (ななころび)
2012-12-27 12:35:41
こんにちは。
あの症状1日ちょっとで収まったのでノロではなかったかもしれません。でもあの1日の不快な症状は壮絶でした。みー猫さんも気を付けてください。
私たちのような歩きをする者にとって、GPSは手放せないものですが、私などはよくわからずに使用しているのが現状です。みー猫さんの使用方法をアップされる予定との事、勉強になるかもと楽しみにしております。機会があればアップして下さい。
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ノラさん (ななころび)
2012-12-27 12:46:25
こんにちは。
風邪をこじらせたとの事、お大事にしてください。早く直して正月休みはヤブ山へ復活、期待しています。
私の症状も1日だけですがひどかったです、そっちのほうもお気をつけて・・・
名野山、大山行ってきました、家から6分ドライブで登れる山。麓の神社も含めそれなりに楽しめました。今後いいお散歩コースになるかもしれません。
今市は寒いです。朝マイナス4度、私の部屋から見える女峰山が真っ白できれいですよ。
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野球親爺さん (ななころび)
2012-12-27 14:53:45
こんにちは。
426Pから349Pの間、本当にわかりずらかったです。地形図を見ていてある程度覚悟はしていましたけど。
このコースは野球親爺さんが歩かなければ、計画すらしないコースだったような気がします。後押してもらった感じです。ありがとうございました。
私のGPSはけちって英語版を購入したので、マニュアルも英語で読む気にもなりません。
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