日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

今年も三倉山はその特異な山容を魅せてはくれなかったよ    空沢山/三倉山/大倉山/流石山

2015-07-25 01:40:03 | 山行

2015年7月19日(日) 曇 BROCKENさん、TOM君と (キスゲの斜面と山仲間と見えてきた那須連山)  
19日は昨年も行った下郷町音金主催の三倉山山開きに行ってきました。昨年栃木の仲間と歩いた
その稜線は、お花と素敵な稜線が魅力のナイスコースでしたが、天候が今ひとつで三倉山の全貌をはっきり間近では見ることができなかったのです。
今年は雨予報から曇予報に直前にかわり多少期待はありましたが、山の天気なので、最悪雨ふりもありうると覚悟の上の参戦です。場合によっては、主稜線を北に外れ土倉山へヤブ歩きも選択肢に入れてますが、その場の成り行きに任せましょう。

受付開始時間より40分も早く到着したのに、集会所の駐車場にはすでに入れないようで、案内に従って畑の中の道を走っていたら、集落をぐるっと回ってしまった。80くらいの案内のおじいさんに窓を開けて駐車場所を尋ねると、小走りに走ったりして、車の向かうべき方向を手振りを交えて教えてくださって、ますます音金集落が好きになりましたよ。
(音金の集落からの東方面の稜線。)


畑の前の道に路駐して、後ろに停めたどこでも見かける山ガール風お姉さんと情報交換をしていると、BROCKENさんがスバルに乗って到着。その後、TOM君も加わって、通常ルートと逆の反時計回りでスタートします。TOM君は順コースで行こうとしていたようですが、なな”達を見かけてバス待ちの列から抜けて来てくれました。
唐沢山に向かう山道は、最初は林道。そして少し行くと暗い樹林の中の結構な急登ですが、足元はさほど悪くなく歩きやすいです。登山口と唐沢山の中間点を過ぎると、幾分傾斜も緩まり味のある稜線になってきます。この辺りでTOM君が遅れ出して見えなくなりますが、男なので放っておきます(笑)。しばらくはBROCKENさんとガスが晴れるのを願っての粘り歩きです。


コース: 音金集落神社付近  ーーー 唐沢山  --- 三倉山 ーーー 大倉山 --- 流石山  --- 大峠   --- 林道、バス発着所
穏やかになったと思ったら、断続的に急斜面の登りが待ち受けています。これは昨年歩いて記憶がありましたので、覚悟の上です。
(急斜面をつめるBROCKENさん)


2時間20分くらいで唐沢山山頂に到着。あっという間の気がしますが、意外と長時間歩いています。もちろんこの山頂はただの通過点です。ななとBROCKENさんに途中から追いついてきたおじさんいさんと話をしながら休憩します。81歳だそうで、体に全く無駄な肉がついていません、毎日山を登っていると言われておりました。ちょっと凄すぎです。(写真中央のかた)


唐沢山で、話をしたりしながら10分くらいくつろいでいるとtom君も上がってきました。彼は先週は高陽山で急傾斜の山登りをしたと言っていました。また、ここから3人で歩けてよかったです。
(唐沢山から先の稜線。なだらかと、急登が交互に現れます。依然ガスは濃いままです。)



晴れていたら、結構いい展望なのではという稜線を登って、前方に大きなピークが見えてきました。あとから、それが一ノ倉だということがわかりました。唐沢山から40分ほどで、一ノ倉と思われるピークに到着しました。



一ノ倉のピークにはかつて、何かの案内だったようなブリキの標識のようなモノが、錆びて朽ちて地べたに置いてありました。
(一ノ倉のピーク1860mから北東方面を見ます。この日はガスで全く先の様子はわかりませんでした。北東に伸びるはずの尾根の方向をみるとこんな感じ、まるで取り付く島もないといった感じです。まるで踏み跡なしのハイマツのようなものも混じる密ヤブでした。)



あたりまえですが、この天候と仲間も一緒にいるので、土倉山に向かうのはやめます。1860Mピークから10分ほどで、1888pピークに到着します。ここは多くの人が三倉山山頂と認識しているピークです。立派な石柱には ”南 三倉山山頂”と書かれています。
アコンカグアおじさんの仲間の白髪の親爺さんが、神主役になって、神事を行ってお神酒をつい出回ってくれます。せっかくなので、ななも少し嗜みました。蒲生岳以来、なな”にはお馴染みになった、コンパスグラスおじさんもいて、お話をしました。BROCKENさんはメロンなどを切って食べさせてくれます。



食べたり、神事に参加したりで山頂でかなりゆっくりします。今日はもう先を急ぐ旅ではありません。これまた、ゆっくり大倉山を目指します。ガスが晴れそうになるかと思うと、また濃くなって”なかなか晴れてこないねー”なんて声が誰からともなく出ます。
(大倉山への稜線。)


大倉山には、あっけなく到着。山頂は狭く展望もないので(ガスで元々何も見えない)ほとんど素通り。大倉山までの稜線はお花はすくない稜線でした。その後、流石山まで稜線はうって変わって花が次から次にでてきます。
(小池のまえに白いシャクナゲやコバイケイソウが咲いています。)


小池を過ぎたあたりから、お待ちかねのニッコウキスゲの花がたくさん出てきます。予想以上の多さ、去年の同じ時期のここよりたくさん咲いているようです。


県境尾根を歩きます。南斜面の栃木県側の斜面はキスゲがたくさん咲いています。南側の斜面は結構勾配がきつく下っていってます。



これはヒメシャジンですかね。



久しぶりにTOM君ともずっと歩けました。彼は流石山山頂で得意のポーズをとってます。BROCKENさんも入れて3人の写真もよかったのですが、顔がはっきり撮れすぎていて、失うもののない、このふたりのコンビの写真を掲載。




この白い花があたり結構目につくようになってきます。


ふと斜面の下のほうを見ると、この白い花が斜面を覆い尽くすように咲いていました。


振り返って撮ったのか、前方を撮ったのか? 忘れている。それだけ眺望は代わり映えしない状態。



ハクサンフウロもあちこにに咲いていました。



こんなに悪天候なのに、お花の豊富な稜線。3人で勝手に写真をとったりして歩いているとなかなか前に進みません。(笑 おかげでこの稜線のお花をたっぷり楽しめています。那須連山方面のガスが切れかけていて、沼原調整池が見えてきました。



キスゲは相変わらず豊富に咲いています。花が肉厚で作り物みたいです。


茶臼岳が一瞬全貌をみせました。


このお花も流石山の東斜面にたくさん咲いていました。色もきれいですが、形状がよく考えて作ったデザインのようではありませんか。



大峠に向けて下る斜面、前を仲間の二人が下って行きます。また手前の山をガスが巻いてきてしまいました。それにしても、結構な高度感です。



斜面を下っていくと、ニッコウキスゲ以外にもなんといろいろなお花が咲いていることでしょう。でも大抵の名前はよくわからなくて、これでて来るお花、みんな知っていたらさぞかしたのしいだろうなと思います。そうなるには、ある程度、興味と勉強が必要ですね。
(可憐なお花)



(可憐なお花2)


コバギボウシ


BROCKENさんはお花が好きみたいで、なな”よりだいぶたくさん花の写真を捉えています。見逃しもなな”のほうが、だいぶ多いと思います。このガスの中、キスゲ斜面をくだります。これで後ろから光でもさそうものなら、本物のブロッケンが見られそうです。


最後の最後までキスゲの花をゆっくり楽しめました。


ウスユキソウ、岩陰できれいに咲いていた。


かなりゆっくりペースではなを見ながら歩いて大峠に到着。ここにはハイカーがたくさん固まっていました。方角から見て男鹿山塊でしょうか。だいぶ遠望が効いてきました。でもここからは樹林帯に入ってしまうのです。


今日は、最後まで3人で歩けてよかったです。森の中をお花を観た満足感の余韻に浸り、下って行きます。


林道終点の一つ先の広い駐車スペースで、町のバスが台ほど待ってくれていました。10人程度待ってすぐ出発してくれました。音金の町までの林道は歩いたとしたら、かなり距離があり途方に暮れるでしょう。途中見る、この集落の雰囲気はとてものどかなものです。
集会所でおいしくお蕎麦をいただいて、さあどこかの風呂にでも向かいましょう。


集会所から少し距離のある駐車地までBROCKENさんと歩きます。今頃になって晴れてきて、降りてきてから日焼けしちゃうね、とか言い合って笑います。
(唐沢山が、仰ぎ見られました。)



BROCKENさんと、スバルの脇に腰を下ろして帰り支度していると、お馴染みのゆうちゃんが車で通りかかりました。
彼女は、自分たちより後出発で同じ方向を歩いたようです。来るのは知っていたのですが、我々のしらない知人連れということで、先に出発したのです。車から降りてきた彼女は、会津駒で自分達がカラー写真で写っている福島の地元紙のコピーを手渡してくれました。最後の最後に、ちょっとだけですが、歓談できてよかったです。男連中はそのまま弥五島駅のそばの温泉にゆっくり入って、桃を食べました。
翌日、会社で新聞の写真を皆にみせたら、結構うけました。 ■■

(音金の神社前にあった。)


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10 コメント

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みー猫さん (ななころび)
2015-07-31 01:42:00
こんにちわ。
三本槍から流石周辺が特にお花の宝庫ですね。大好きな山になりました。
ちょっと前まで曇天登山なんて、自分としてはあり得なかったのですが、最近はこのくらいの天気でも充分楽しめます。
流石の稜線を歩いている時、三ト小屋温泉のほうから沢をつめて登ってきヘルメット姿のグループがいましたよ。楽しそうでした。
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花を撮るには (みー猫)
2015-07-29 22:32:58
やっぱり三倉山は花が豊富ですね。那須の中では別のエリアみたいです。晴れよりも多少の曇りが撮り易いみたいですが、ななさんもマクロ画像が多くなりましたが、行けばなにか楽しめるものはあるんですよね♪
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ハイトスさん (ななころび)
2015-07-29 02:38:19
こんにちは。
大峠から大倉山手前くらいまでのキスゲと、その他の高山植物のお花がこの稜線の見所でしょうね。
三倉山は近くで見るととんがっているピークが連なる形のようなのですが、自分は生でまだよく見られていないのです。そういうのを見たくて、また通いそうです。
顔アップ、ハイトスさんのHPで見ていて、実際に初めてお会いして、やはり全然イメージが違ったのを覚えています。あの大きさのアップじゃ、本当の顔はわからないですよね。
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やぎ姉さん (ななころび)
2015-07-29 02:29:57
こんにちは。
三本槍、大峠間も花がとても綺麗みたいですね。来年のこの時期は、その辺も絡めて歩くのを早くも企んでいたりしてます。
この日はT君も快調に歩いていましたよ。
やはり、この稜線はこの時期に歩くのが魅力ですよね。やぎ姉と歩いた時のほうが、眺望はよかったけど、まだここの稜線を歩いて、素晴らしい展望には会っていないので、また再訪必至です。
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ノラさん (ななころび)
2015-07-28 05:23:06
こんにちは。今市もすごく暑いです。
下界にいるととんでもなく暑いですが、26日大杉岳は、山の上はある程度涼しくて、下山してる最中に熱くなってきました。
今年の私のお盆休みは、父の初盆なので遠征はできないかもしれないです。前半行けたら、北でも南でもいいのでアルプス行きたいです。
土倉山へ続く尾根は、ガスで先がほとんど見えませんでしたが、最初の取っかかりからして踏跡なしの激ヤブでした。あの写真はノラさんが見るかなと思って、載せました。
顔アップの件。あのくらいの写真じゃ、結局、顔はよくわからないですよね。それなので載せました。
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大倉山 (ハイトス)
2015-07-28 01:16:15
こんばんは。
この稜線はキスゲが咲くこの時期がはやり一番訪問者が多いのでしょうね。
先日もぶなじろうさんが歩かれていましたね。
今回ガスが出ていたのは残念でしたが。
顔出しの話ですが、編集が面倒なだけです。(笑)
実際HPの顔写真程度ではなかなかわかりませんよ。
大きなアップでもしないかぎり。
自分がHPの読者の方にお声がけいただく時はほとんどが服装や二人づれの雰囲気でそうではないかと聞かれるパターンが多いです。
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懐かしい顔触れ! (やぎ姉)
2015-07-27 22:47:22
こんばんは!
あれから1年経つんですね。
懐かしいお顔を拝見出来てうれしいです。
私は前の週に三本槍から三倉山往復~三斗小屋回りでアタックしてきました。
憧れの稜線歩きはとちぎの山友との最高の思い出になりました。
星野さんも頑張ってついてきましたよ。
いつの日か...白笹から唐沢への縦走をと意気込んでます!
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あついですね (ノラ)
2015-07-27 21:45:51
ななころびさん こんばんは。昨日の日曜日ななころびさんの記事見て,涼しそうな大峠へあついから行こうかななんて思ったのですが結局暑さ負けして土日は山歩きはパスでした。来週にでも候補に入れときます。土倉山へ降る尾根はハイマツとかアスナロの猛烈な薮でしょうね。ななさんの写真見る限り行く気にはとてもなれません。今年のお盆休みは涼しそうな北アルプスですか?
空沢山の登りけっこうきつい所ありますね。ななさんの顔写真は知ってる人が見たらななさんだなって分かる程度ですね。
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たそがれオヤジさん (ななころび)
2015-07-27 04:45:50
おはようございます。26日は檜枝岐村歩きで、すっかり暑さにやられ、帰宅後泥のように眠っていて、コメントが遅れました。
梅雨明けして下界は猛烈な暑さで、でも三倉山の時は、山中は涼しくて10分以上止まっていると震えてくるくらい涼しかったです。キスゲの花は、そんな天候のほうが似合うような気もします。
顔アップについては、T君は以前からこのブログに少しずつ顔が小さく出ているのと、自分の場合は、この写真をだしても、山で本物と判らないだろうと思われる為です。
ハイトスさん達も、顔だしを気にしませんね。でもブログを見ている人は、顔を知りたいみたいですよ。
たそがれさんも、そのうち大々的に顔アップ希望です。(笑。
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山開き (たそがれオヤジ)
2015-07-26 06:14:37
今回も天気がすぐれずに残念でしたね。
でも、花やらガスの中の風景が幻想的でなかなかです。
下山すれば天気も良くなる。こういうことってよくあることですよね。この時期ですから、確かに、カンカン照りの中を歩くよりも、ガスの中を歩いている方が正解かもしれませんよ。
「失うものがない」で顔アップですか。お気持ちはわかります。それでいくと、ハイトスさんご夫婦あたりはもう悟りの境地といったところなのでしょうかね。
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