日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

7/04の続きで、大杉林道という名の稜線を歩いてみた      大杉岳/大津岐山(峠)

2015-08-04 01:00:47 | 山行

2015年7月26日(日) 晴 Y姉さんと    (大津岐峠から見た、歩いてきた稜線、右端に大杉岳。遠くに燧ケ岳)
7・26の山歩きは、3週間前に歩いた会津駒ヶ岳/駒の小屋から大津岐峠の稜線がとても良かったので、その先の稜線も歩いてみようということで大杉岳/大津岐山の稜線へ。またその稜線上にある大杉岳ももちろん未踏で、今回の目的の一つです。
前日夕方遅くにY姉さんから別件でメールが入り、なな”から「明日、檜枝岐の山に行くけど行くかい?」と返信すると、あっさり「行く。」と返事が来ました。26日はたしか、山に行けない日と聞いていたので、この返事は少々想定外でしたが、久しぶりの相棒参戦でにぎやかな山歩きになりました。
朝6時第の御池駐車場。今日はイベント絡みではないですが、すでに大きな駐車場も6割程度の多くの車が止まっています。梅雨もあけ連日厳しい猛暑続きですが、田島を超えたあたりから気温は10度台と涼しいです。空は雲のない晴天で、こんなのは久しぶりの気がします。



コース: 御池p 6:38 --- 大杉岳 7:52 ーーー 大津岐峠 10:46 - ??:??  ---   キリンテ 13:07 
御池から新潟方面に車道を少し登って、登山口があってそこから入山です。ルートは最初こそ、そこそこ急登ですが、踏み跡もしっかりしていて歩きやすいです。鬱蒼とした森を登っていくと傾斜も次第に緩んだりして、周囲に小さなお花も咲いていたりします。


マイヅルソウでしょうか。



森が開けた場所で後方を振り返ると燧の上半分がでかでかと見えてきます。



上りの傾斜にだいぶ緩んできて、周囲の森の雰囲気もよくなってきたと思ったら、あっけなく山頂に到着しました。1時間15分ほどす。樹林帯の中の通過点的なじみなピークです。



山頂でちょっと一息つきます。山頂周辺にはゴゼンタチバナのお花が咲いていて、この先の行程、ずっと見ていくことになります。


あまりゆっくりするようなピークでもないので、記念写真だけ撮ってさっさと先に進みます。少し展望のない稜線を進むと、数分で開けた湿原のような場所に飛び出しました。木道の脇にはやはり小さなお花はがいろいろ咲いています。


最初の湿原風からは、遠くに3週間前歩いた会津駒の姿も見えています。その手前に見える稜線が、今日これから歩く稜線でしょう。今日は、花に詳しい姉さんが一緒なのでいいです。湿原の周囲で咲いている花の名を言ってくれます。


この先、ルート上にヤブが生い茂ったりする場所が時々出てきますが、ヤブというほどではありません。踏み跡はしっかりしています。



この日は天気は良かったので日光方面の眺望はばっちりです。中央のピークは白根山でしょう。その右に燕巣と四郎、その間が錫でしょうかね。白根の左手前には鬼怒沼山とかがあるはずです。


こんなのも、少しだけ咲いています。


最初アザミの咲く前?と思っていたのですが、どうも別の種のようで、よくわかりません。


大杉岳/大津岐山の稜線、駒の小屋/大津岐山の稜線と同様に、湿原や平原が続くものと、想像していましたが、そうではないようです。結構樹林帯の中の稜線歩きが多い感じです。両側からヤブが茂ってきていて、あまりハイカーに歩かれていないような印象です。この辺で、さばさばした感じの女性とすれ違います。もうひとり来ると言っていました。


ちょうど稜線の中間点、東電の小屋がある場所は、すぐ近くに鉄塔があります。巡視の為のルートがあるようなので、その為の作業小屋でしょう。
東電の小屋の近くはミニ湿原で、ワタスゲが咲いていました。ここで、ゆっくり一息入れます。


鉄塔を伝う送電線が邪魔ですが、越後三山の一部と荒沢岳と思われる山がみえています。ここで姉さんとエアリアの広域地図で山座同定をします。爽快な眺望でした。


稜線の日のあたる場所は、灼熱状態でかなり暑いです。ところどころ咲いているお花を観られるのが、救いです。



モミジカラマツでしょうか。


目の前に顕著なピークが見えてきます。会津駒だと近すぎるので、あれが大津岐山だろうと見当をつけます。まだ結構遠い感じがしました。



ニガナでしょうか。これは、この山域で一番咲いていました。真ん中の花がぼけて、後ろにピントが合っています。最初、自分では納得できなかった写真ですが、好きになってしまおう。(と、ミュージシャンだった頃の泉谷しげるの自分の作った音に対してのような事を言う。)



ずうっと南方面のこの眺望が見えていて、爽快です。遠くにとんがった立派な山容の白根や日光連山。手前は黒岩や帝釈山の稜線が見えてるんだと思います。



(大津岐山の山頂部と一番遠くのピーク手前が、今となって思えば大津岐峠だったと思われます。)



7/05に三角点をみー猫さんが見つけられなかった記録をみました。代わりに自分が見ておこうと思い、gpsでその位置を地点登録していました。踏み跡というか、通常ルートは三角点のある位置を巻いて稜線センターの少し下部を進んでいってしまいます。ルート上のある地点から西に数十メートルヤブを漕げば、三角点という場所で、ちょっとヤブに突入してみます。姉さんはいっていいよ、と言ってくれましたが、本人は来るつもりはないようです。踏み跡は全くなくて、結構密なヤブが続いていそうなので、数メートルでやめました。もし、独りだったら、行ったのでしょうか。わかりません。
(この斜面のこのヤブを3、40mくらい突っ切れば、三角点のある地点に行けたかも、という写真です。)



峠にだいぶ近づいた地点、大津岐山への最後の登りの直前の斜面。ここだけでしたが、ハクサンコザクラが見られました。ここは雪田のあったと思われる、最下部の斜面です。人工的に敷き詰めたような群落です。



アップにすると、こんな感じです。そういえば今年の会津駒の山開きバッジは、このお花でした。


大津岐山の三角点とが発見できなかったのと、山頂名板が見られなかったことで、いささか釈然としないまま峠につきました。ここは3週間ぶりです。
峠で大休憩。きゅうりの漬物とノンアルビールを姉さんに貰いました。
(峠からの歩いてきた稜線と姉さん。遠くに燧ケ岳)



峠から、ほんの1,2分会津駒方面に歩いてみると、その方面の視界が見事に開けます。前回ここでは見られなかった明るい会津駒方面の眺望を得ました。独りで偵察的に来てしまったので、ゆっくり眺めた後、姉さんに知らせに行って同じ風景を見てもらいました。姉さんをこれを見て、会津駒への稜線に、向かい進んで行きたくなったそうです。それもそうですね。




下るにつれ、ジリジリと暑くなってきました。下りのキリンテバス停へのルートは穏やかなコースながら、いやになるほどのジグザグを繰り返していく忍耐ルートであるのは、前回歩いてよくわかっています。ジグザグの始まる前の尾根径で上空を見上げると、素晴らしい青空と海老蔵のフチ取りのような雲が浮かんでいました。


嫌になるほどのジグザグをだいたい終え、沢の水音が大きくなってきます。沢音が聞こええからも、また意外と長いのです。下に行くにつれ、大木がいくつもコース脇に出てきて、都度みあげてしまいます。



キリンテのバス停にやっと到着。さきほど峠で軽く食事と、ノンアルビールを1本飲んだので、腹いっぱいです。それなので、この日は食堂で蕎麦は食べません。店のおばさんにごめんなさいして、飲み物を買って、店の外のベンチに添座らせてもらって、ゆっくりです。御池へ車の回収に行くのに、バスを40分は待つようなのでウトウトしてしまいました。姉さんはと言うと、店で缶ビールしかかっていないのに、店の中に座ってツーリングのおやじさん達や店のおばちゃんと話し込んでいます。(この人、凄いわ。)
この後、バスで御池まで帰って、燧の湯でゆっくり汗をながして、いい山行を締めくくりました。  ■■


(昨夜も少しだけ寝不足、暑さと心地よい疲労を覚えて、キリンテの食堂の外の椅子に座りながら、少しウトウトしてしまいました。)


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8 コメント

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いい天気であまり涼しそうでないですね (ノラ)
2015-08-04 22:03:44
ななころびさん こんばんは。大体2000m近辺を歩いてるはずですよね?写真で見る限りあまり涼しそうに見えませんね。昔,私も大杉岳の先の湿原まで行ってパン食べて御池へ戻った記憶があります。確かその時はもうすこし涼しかったかな。でも帰りは舘岩だかの道の駅で昼寝して帰ったことを思い出しました。やはり夏の暑い時期だったような。キリンテまで行ってバスで戻るっていう手もあったんですね。その時は考えもしなかったですよ。アザミみたいなのってオヤマノボクチじゃないですか?こういう稜線歩きは相棒がいると退屈しないのでしょうね。大津岐の三角点は今度は行く機会があったら探してみたいです。
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ノラさん (ななころび)
2015-08-04 22:58:00
こんばんは。大杉岳の時は涼しくはありませんでしたが、暑さはほどほどでした。酷かったのは2日の会津駒の降りです。あのにぎやかな、Yさんがおとなしくなってましたから。
御池、大杉岳ピストンは、当時会津100をかなり意識してらしたのでしょうかね。
オヤマノボクチとは、初めて耳に来る名前ですが、勉強になります。あの個体はこれから、紫に色づくのですかね。
大津岐の三角点は、そこに向かうような踏み跡は、私が見る限り無しでした。かなりのヤブに埋もれていると想像しました。
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ボクチですね (みー猫)
2015-08-05 07:32:09
おはようございます、ななころびさん。
続きの稜線あるきお疲れ様でした。やはり、静かな歩きができそうなルートですね。残雪期に歩くのも良さそうです。峠の向こう側から見る会津駒方面の眺めは自分も大好きです。コザクラがいっぱい咲いていて見事です。
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ハクサンコザクラ (ハイトス)
2015-08-05 19:04:48
こんばんは。
久しぶりのY姉さんとのコラボでしたね。
天気も良くて気持ちの良さそうな歩きが伝わってきます。
でもやっぱり暑いか。
ハクサンコザクラは人工的に植えたお花畑みたいにきれいに整然としていますね。
他にもお花がいっぱいで。
こちらは相方の膝が変形性膝関節症とかになってしまいまして土日共に自宅にこもっておりました。
当分山はお休みです。
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2010.8.21に行ってました (ノラ)
2015-08-05 22:31:18
ななころびさん こんばんは。調べてみたら2010.8.21に行っているのでもう花は殆ど無いようでした。2010年当時は会津100名山の事を知っていたかどうか微妙です。多分知っていても殆ど意識していなかったはずです。伊南川の両岸の山と国道352号の周辺の山を登ることは考えていたと思いますが。当時はまだ南会津,鬼怒の山50に載っている山中心に歩いていましたから。当時も暑い暑いと書いてますね。大杉岳は涼しかったようです。大杉岳の三角点の写真がありました。
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みー猫さん (ななころび)
2015-08-06 01:14:20
こんにちわ。
大津岐峠から大杉岳の区間は、湿原の連続ではなくて少々意外でした。雪の上を眺望を見ながら歩くのも、面白そうですね。
コザクラは、そこだけでしたが群生が見られまして、行った甲斐がありました。
会津駒の遠望って、山容が大きく見えていいですよねー。
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ハイトスさん (ななころび)
2015-08-06 01:23:59
こんにちは。
ここ数週間の暑さ、こたえますね。こんなの久しぶりじゃないでしょうか。稜線を歩いている分には、さほど区にならないのですが、高度を下げて下山中には、修行のような暑さになります。
福島の山は、雪が多いためか、栃木の山と花の量が、格段に違います。コザクラもそうですが、花の形も人工的に感じます。
おk3、関節症ですか?。ゼラチンで症状が緩和できませんかね。1日も早く回復できますように、お大事にとお伝えください。
でもおk3は、この先1週間くらいは、孫のお相手のほうが優先ですね。
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ノラさん (ななころび)
2015-08-06 01:35:31
こんにちは。
私は会津100を知ったのは、ヤブの大佐飛山でノラさんに教えてもらった時です。(笑)
2010年ですか、まだ、この世に”ななころび”がいない頃ですね。ノラさんの記事、みました。番屋には、今はジュースの販売機あります(笑)。

2日に会津駒でアブにくわれた場所が何箇所か、赤く腫れあがってしまってます。これからは、対策をしないといけませんね。
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