日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

伊南の山で酷暑修行 ?    巽沢山/ 窓明山/ 三岩岳 2017

2017-07-19 05:08:46 | 山行

2017年7月9日(日) 晴 Brockenさん、 YG姉 
9日は恒例の三岩岳の山開きです。ここは、通年は6月第三日曜あたりに山開きをしていたのですが、いつも雨にあたるので、今年は7月にずらしたとのこと。いつもは浅草岳あたりとバッティングで、人出は今ひとつの印象だったのですが、今回はかち合うイベントもなかったようで、結構盛況でした。この山域はここ数年、何度も入っていますが、伊南の町が好きなのと、仲間に会えるのと、温泉なんかも楽しみで今年も参加しました。7月に入ってから、殺人的な猛暑が北関東をも襲っていまして、前回会津駒では、強雨の中の修行のような歩きだったですが、今回は猛暑修行を予感しながらのスタートです。

今回もYG姉と集合場所に向かいます。着きますと、すでに大勢の参加者が。第1、第2、第3駐車上が埋まっていて、少し尾瀬に走ったほうの花木の宿の駐車上に回されてしまいました。歩くと集合場所まで10分はかかるねえ。とか話していると、親切にも主催者が集合場所まで、バンで送迎してくれます。伊南のイベントは本当に親切だと思います。
(窓明山への登り。最初の3,40分は猛烈な急登の連続。前を登るのは、福島市のセンセイ”です。)


コース: 三岩登山口p 6:13 -- 窓明山登山口 -- 巽沢山 -- 家向山分岐 -- 窓明山 -- 三岩山 -- 三岩登山口p 15:15 
集合場所で、ブロッケンさんやトム君と合流。三岩岳に最初に登るコース入口は、急登の難所から始まる為、30人くらいが停滞するような渋滞でした。よって急遽計画変更して、窓明から登るコースに切り替えます。今日は酷く暑いだろうから、窓明によらずに三岩ピストンで、なんて目論んでいたんですが、これで絶対周回するコースに入ってしまったわけです。山に入りますと、始め3,40分は笑っちゃうくらいの急登の連続です。。これは、三岩を先に登っても同じと思います。
急登区間を終えて、やや急の度合いがましになりますが、ややもするとまた急登り。そんなことを繰り返していきます。20分も歩きますと、汗だくになります。しまったタオルを車に忘れた。小さいハンカチ大の手ぬぐいで、汗をぬぐって進むも、その手ぬぐいはすぐびっしょりに。・・・)


晴れわたる空、湿度マックスのブナの森。顔をのぞかせた三岩岳はまだはるか先。


ふーふー言いながら巽沢山ピークへ。ここには初めて見る立派な名板が設置されています。巽沢山ピークで一息。暑いので、休み休み行かないと体が持たなくなりそう。ひっきりなしに額の汗が、雫になって落下します。何度も顔を拭います。登り始めるまで、痛くなかった頭に、ちょっとした頭痛のようなものを感じはじまます。これはヤバい。それでも急登を繰り返し、家向ピークへ。ここにも立派な道標が設置されています。結構伊南の役場もこの山に力を入れているようです。
(今日ももちろん家向山ピークへのチャレンジはスルー。向かうとしたら。この道標の後ろのヤブを漕いで行くしかありません。)


家向分岐から下って、一息つけます。目の前には、三岩岳(左)から窓明山への稜線が見えています。まだ結構ありますね。もう、シャツはびしょ濡れですが。・・・


ブナの森はみずみずしく美しいです。


巽沢山から家向山周辺は、足元咲き終わったイワカガミがびっしり生えています。6月前半かもっと前か、このあたりを歩くととても綺麗なのかなと思います。高度を上げるにつれ、咲いている花がたくさん見られるようになってきます。
(ツマトリソウ )


ゴゼンタチバナなんかと共に、かなり多くの区間にミツバオーレンは一番咲いていました。


ブナの森が切れて、周囲の木々の背丈が低くなってくると、ジリジリ太陽の照りつける尾根歩きになってきます。このあたりに出ますと、ムラサキヤシオがまだたくさん咲いていました。


写真撮ったり、水分補給している間に、瞬足YG姉にいつの間にやら置いていかれました。ブロッケンさんとふーふー言いながら登りますが、下手すると身の危険を感じるほどの酷暑。ゆっくり行きましょう。今日は身を守るため、意図した早歩きは一切なしで行きます。
(前に登っているのは常連の馴染みの御夫婦の奥さん。こちらも旦那さんを置いて先進んでます。)


数人休憩中の窓明山頂に到着。YG姉は、もう何分か休んでいるようで、涼しい顔です。ブロッケンさんは直下の崖でシラネアオイを撮影してますが、私は壺入山の方への稜線を見ようと必死。皆、それぞれ趣味趣向が違うので面白いです。
(各ポイントには、それぞれ新しい道標や、名板が設置されたようで、結構立派なものです。低いので、雪の時期は隠れますけどね。)


山頂で軽く休憩して、三岩山頂を目指します。
(今回のバッジは、色彩、デザイン共に秀逸。でもってモデルはこのマイヅルソウのお花でした。)


窓明山山頂直下はワタスゲのお花畑状態。ひと時暑さを忘れます。


鞍部から登る区間。登山道脇に沢のような水流のある場所。暑さにたまらず、ハンカチを濡らして、水流で顔を洗いまして、ふーと一息いれます。前回もここで観たシナノキンバイが、今回もここだけ咲いていました。


次いで、時々出てくるシラネアオイのお花達です。


イワカガミの花の群落も三岩岳山頂にかけて、点在していました。避難小屋に出るまで、足元の悪い沢のような水流が出てくる中、登山道を登っていきます。額からは依然汗が滴ります。


登りつめて避難小屋に到着で、やれやれ。窓明山頂に登る間、ずっと熱中症になるのが怖くて、避難小屋から三岩山頂は割愛して、YG姉だけ行ってもらおうかなと考えていたのです。YG姉は三岩岳山頂は未踏なので、やはりピーク到達に思い入れがあるのでしょう。避難小屋に着きますと、まだ時間も早めだし、体調もさほど悪くない。仲間も自然、上を目指すので、つられて三岩山頂に向かいます。
登山者が多数休憩中の避難小屋前はスルー。もう少し上に上がれば、雪渓があるのでそこでロング休憩しようぜい、ってブロッケン兄さんの提案で先に進みます。ところが、ここ数日の猛烈な暑さで豊富だった残雪も急激に溶けたのか、残雪区間はほとんど出てきません。代わりに、どろんこと流れる水流のセットの登山道を登っていくようになります。
(残雪の上をある程度の区間を歩けるたのは、山頂直下の斜面だけ。)


山頂直下の雪の上で、猪苗代のいつも懇意にしていただいているいつもヘルメット御夫婦に大量のブルーベリーおすそ分けしていただきます。この後の休憩時に周囲にいた、仲間5人くらいで食べました。消耗の胃袋にビタミンがしみわたりました。
山頂では、会津駒や大戸沢岳への稜線が見渡せました。遠くに燧のピークも微かに・・・。
(山頂で撮ってもらった画像には、偶然いつも会う常連先輩が手前に写っていまして(ザックの犬は写っていない)かえって自分的にはお宝画像です。その先輩もいつも大抵来ている長袖シャツは脱いでいて、薄いシャツ姿が、この日の暑さを物語る。)


(苦労して登ってきて、三岩岳山頂からの会津駒への稜線の展望と、雪渓の涼しさがご褒美。)


山頂は人も多いし、日光があたって暑いので、少し来た道を下って雪渓の上で大休憩をします。30分も休んでなかったと思いますが、雪の上ではフリースを来ても肌寒くなるくらいです。休んでいる間に山頂の周囲をガスが巻いてくる感じでしたので、適当なところで切り上げて下りにかかります。
(下り途中では北方面に、まだ展望が得られました。坪入山(左)窓明の稜線。)


坪入山の左後方、かなたに丸山岳でしょうか。その右は会津朝日岳の稜線のような気がします。(p ↓)少し望遠にして撮影ですが、肉眼でもしっかり確認できまして、この日の展望はまず満足です。


下山は、どろんこの登山道を避難小屋まで用心して下ります。ところどころ、お花の鑑賞はできますが、遠くから雷鳴が何度も聞こえてきて、だんだん近くなってくるので、自然早歩きになります。日頃ゆっくりマイペースなブロッケン兄さんは先に行って見えなくなってしまいました。本気を出すと早いのですね。


避難小屋からのくだりは延々。急降下を断続的に繰り返し降りていきますが、気分的には終わった感漂うので、その下りの長く感じることと言ったら。・・・ 途中から風が強まって、空は黒い雲。雨音もしてるのですが、森の中であまり濡れなくてすみます。といっても、汗で衣類はほうほとんど濡れているのですが。
延々降りて、車道が見えた時は、ほっとしたものです。駐車場には、ブロッケンさんやいつもヘルメット御夫婦もいて、談笑。この日は皆さん経路さえ違えど山頂にも到達できたようで何より。
その場所から、徒歩10分はかかる地点まで、またバンで送迎していただいて、伊南のスタッフの皆さんには感謝です。YG姉とトム君、ブロッケンさん、皆さんと古町の真っ赤な温泉に入りに行きます。この温泉も私は大好き、脱水で消耗気味だった体をシャッキリさせて帰栃しました。 ■■


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2 コメント

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そうか,この予告編を読んだのですね (ノラ)
2017-07-19 21:41:21
ななころびさん こんばんは。家向山までは相当暑そうですね。私の時は窓明山をとうとう見ることができなかったです。上は花畑を予想してましたが,やはりですね。ななころびさんの記録見て私も行った気分になれましたです。
私も窓開けの山頂に行ったら,坪入山の稜線を真っ先に見に行きますね。まああの日はたとえ行っても何も見えなかったと思います。ムラサキヤシオを見れなかったのだけは残念な気がします。山開きの日は人は多いのですね。私は結局、誰にも会いませんでした。
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ノラさん (ななころび)
2017-07-21 04:18:53
こんにちは。
あの日は窓明山山頂付近まで高度を上げても、暑くて暑くて。でも、高度を上げますと、上のほうはお花、いろいろ咲いてました。
今回は好天のせいか、人出多かったです。初めてここの山開きに行った3、4年前の3倍くらい人がいたと思います。
今回は遠くに会津朝日岳、丸山岳への稜線を観て、会津の山深さを実感してまいりました。それにしても、この暑さでは、時に沢歩きなどを挟まないと、山歩きは暑くてやってられない気がしました。

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