日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

消え入りつつある古い林道を辿る   前黒山

2014-05-08 19:21:37 | 山行

入山日 2014年5月3日 GW 単独               
GW後半の4連休がスタートした。特に今回は遠征で行きたい場所があったわけではないので、後回しになっていた栃木の山へ、少しはヤブのありそうな前黒山をめざしてみた。
別にこの山をナメテいたわけではないけれど、登って帰ってきて5時間もかからなそうな為、行けたらオマケ近場の山も行く予定。工程の長さはあっさり系の山だったが、普通とは違ったプチやぶの歩きを楽しめた。

今回の前黒山への予定をした時参考にしたのは、たそがれさんの2年くらい前の記事。往路復路ともほぼ同じコースになった。スタートは日塩道路に面した林道入口。前黒国有林とか書かれた看板のある林道入口に車を置きスタート。今日は珍しく先客、空の車が2台あった。、最初は樹林の中の道をなだらかに登っていく。


course: 林道入口 6:30 ・・・・  山頂南直下取りつき 8:24 ・・・・ 前黒山山頂 8:56-9:12 ・・・・ 西尾根終了9:43 ・・・・  スタート地点へ 10:45
しばらく進むと、前方に前黒山かその前衛の尾根らしき山陰が見えてきた。林道は笹薮に侵食され細まってくる。



1時間くらい歩いた地点で前を行く、先行のおじさんと合流。ご挨拶をしてしばらくお話しながら歩く。この時までに3度ほどの地形図を診て解決できる林道分岐を繰り返し、道はヤブに覆われ細くなっている。自動車は通れないのではないか・・・
(ガレ沢を渡る。)


先行者のかたは千葉からの遠征者だった。昨日、安戸、弥太郎、若見山を登ったと言われていて、山好きの人が考えるのは、皆同じだなと思った。今日は、ここを登って、その後富士山(そこまでは自分の予定と同じではないか)、その後まだ行けたら芝草山に行くとおっしゃっていた。明日は、湯西川の明神ケ岳と聞いたことのない山。明後日は、南下して日光今市方面の山を登って、帰るとのことでどっぷり山旅を楽しんでおられるご様子。お歳を聞くと、60後半くらいかなと思っていたが、なんとまん80歳だそうでびっくり。毎年、年100日以上は山に登っているようで、2500山は登ったとか言われていた。
(山中で出会った、唯一の登山者のおじさん、崩壊橋あたりから、林道には断続的に積雪が出てきた。)



林道を進むと、道型はわかるものの、だいぶヤブが濃くなって自然に回帰しつつある地点も多々出てきた。



山頂から西に延びる尾根の末端らしき地点の取りつきらしき地点に着く。テープがいくつかあったが、なな”はそのまま通過。千葉のおじさんは近道と知っているらしく地形図を診て検討を始めたので、ここでひとまずお別れ。その西尾根の取りつきは結構な残雪斜面なので、お気をつけてと、声をおかけした。
(林道歩き、終盤のヘアピンカーブが3度続く地点。上にアーチ型の橋が見えた。あそこへ曲折して登っていく。)


連続カーブを4回曲がる、4度目のカーブの途中から、ガイド本はとりつくようにラインが引いてあった。(帰宅して確認) その地点に目印がつけてあった。たそがれさんも、ここから登られたみたい。自分はもうちょっと先からと勘違いしていたので、4度目のカーブをきれいに曲がりきって2,3分すすんで一番尾根型の感じられる、一番鹿が踏んでいるような笹薮からヤブ突入した。
(最初は結構な急傾斜、腰高くらいまでの笹をつかんで攀じ登る。)


15分ほど、、一番笹の薄いヤブを選んで登って、なんとか傾斜がゆるくなってきて一安心。尾根型が明瞭になってきて、足もとの笹もだいぶ低くなり歩きやすくなってきた。



なだらかな尾根を少し北に進み前黒山山頂に初到達。ここも誰もいない静かなピークだった。



山頂からは高原山が正面に見える。(P ↓)
その左には明神ケ岳の山頂の一角らしきピークもさっきまで見えていたがそこにはまだ雪が結構残っていた。明神ケ岳には数年前、観光ついでにロープウェイで上まで行き、山頂付近の2ピークを散策歩きしたことがあるのを思い出した。


日光連山もきれいに見えた。



山頂には誰もいなかった、さっきのおじさんがいるかと思っていたが、もう到達して引き返したのか。山頂で少しゆっくりして、下山にかかる。下りは西尾根、おじさんが登ろうとしていた尾根を下る予定。山頂付近は残雪がまだ結構ある為、下る前にアイゼンを装着した。
西尾根は先ほど登るのに苦労した、南直下の斜面より踏跡もある程度明瞭で、目印もよく出てくるので、こちらを標準コース的に歩かれているのかもしれない。(P ↓)




下り初めて30分足らずで先ほど歩いた崩壊林道に降り立つことができた。
(林道から降りてきた斜面(尾根)を仰ぎ見る)



あとは、朝歩いた林道を緩やかに下るだけ。振り返ると、さっきまでいた山頂部の一角らしきピークが見えた。




林道は幅も狭まり、ヤブ化しつつある地点もかなり多い。



約4時間でスタート地点に戻って来た。 あのおじさんの車はまだそこにあった。実は西尾根を下る時もすれ違わなかったのだ。アイゼンは持ってないと言っていたので、西尾根を登るのは諦めて、自分の辿ったコースのあとを追ったか?。 あの最後の南面の笹ヤブ登りは、普段ヤブをやらない人にはどうなのだろうか。ちょっと心配になったが、2500も山に登っているかたならば、だいじょうぶでしょう。 多少汗をかいて気分もいいので、もうひとつ、次の予定の新湯富士に、向かいましょ・・・ ■■



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2 コメント

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前黒山の山頂はどんどん薮が無くなっていくような (ノラ)
2014-05-08 21:40:20
ななころびさん こんばんは。ななころびさんが登ったルートは私が登ったルートに近いような気もしますが違うかもしれません。今は栃木100のガイド本が有るんですね。山頂は随分薮が薄くなったような気がします。
登った時期の違いだけかもしれませんね。しかしこの後に塩原富士にも行かれてるんですね。最近の皆さんはこのレベルの山は一日2~3山なんですね。
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ノラさん (ななころび)
2014-05-08 23:23:49
こんばんは。
山頂のヤブですが、三角点のすぐ西30Mあたりは、まだ潤沢な残雪でしたので、そのせいでヤブがまだ勢いがなかったのかもしれません。
栃100のガイド本ですが、地元のS新聞社が発行している本で、役にはたつのですが、黒滝、大長山間を35分と記述するなど??な部分も結構あり、まだ発展途上の書籍のような気がします。
複数山登山の件ですが、1日6、7時間は歩いてもよい気がしますので、2,3時間の山ですと、2,3の山歩きをしたくなりますよね。
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