日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

鹿沼/次石山は思ってもみない面白山だった。

2013-01-06 00:47:09 | 山行

入山日 2013年1月2日 (晴) 単独              (見出し写真: 平野地区から見た次石山)
コース: 平野橋西側スペース 7:35  御嶽山 8:36  次石山 9:39  雷電山 10:20  小倉城跡 11:36  スタート地 13:00

次石山は気になる山である。つい最近までその山にそのような名があることを知らなかった。教えてくれたのはノラさんだった。ネットでその山を検索するとそこそこの数の記録がある。ただの里山だと思っていたら結構岩がありスリリングな場所もあるようだ。脇を走る車道から見ると、いくつかの山が結構な鋭角をなして連なっているのがここ数ヶ月気になっていた。正月休みの1/2、今日は客人も来ない予定なので、チャンスとみて出かけてみた。
予定したコースは少し前、栃木の先輩、野球親爺さんが歩かれたコースがどうしても魅力的に思えたので、大筋は後追いする計画。異なる点は、雷電山372Pの北の360Pを野球親爺さんは北進(直進)し平地におり線路向かいの別ピークを登られ、なんと再度小倉城山にのぼられているが、自分は360pから東に折れ、尾根伝いに小倉城山390.6Pに行く計画。また、小倉城山から野球親爺さんは南南西の短い尾根を下られているが、自分はそのすぐ西隣の南尾根(末端に4つ小ピークが並ぶ)を歩いてみる計画。

1月の朝7時過ぎはまだ日は弱い。平野橋あたりから見る朝の次石山方面。(写真下)山が連なり、準備した地形図と目でみている地形がこの段階でまだ一致できていない状態。この連山、やはり一筋縄ではいかない特異な山容をしている。


野球親爺さんと同様に御嶽山尾根末端にある墓地から歩き始める。すぐに明瞭な尾根型に乗り、そのまま西南西に進む。ヤブはごくわづか。道はない、薄い獣道らしきが認められる。(写真下)


途中1回だけ北に行く間違い尾根に引き込まれるが、すぐ気づき軌道修正。
大岩が出てくる、野球親爺さんのレポで左に巻いたと読んだ気がして左の岩脇に行ってみる、が結構デンジャー、自分ではいけないレベル。なら右かと右の岩の脇に巻いてみるが、もっとデンジャー度合いが高い。左に戻り、結構下り歩きづらいヤブ斜面を登り返して巻いた。(帰宅後、野球親爺さんのレポを見たら、一旦下に下ったと書かれていた)


尾根取りつき後、約50分で御嶽山に到着。山頂には神社、カワスミさんの板が有る。


御嶽山からは北北西方面に方向を変えて進む、山頂から2本の同じような方向に平行して進む2つの尾根があり結構悩む。感で左の尾根を選んで進む。しばらくかなり急な下り、すぐ右にさっきの尾根が同じ高さで平行して下っている。結局正解は自分が選んだ左でよかったようだ。右の尾根は東の里の方に下っていった。
下りが終わると、今度は急な登りが始まる。(写真下) 途中岩も出てくるが大きな危険箇所は無し。途中から枝が左右から密集して体に当たるような地点が増えてきた。それでも道は明瞭。そういえば御嶽山から道が明瞭になっていた。歩く人が少なく枝が障害になってきたのだろう。


岩場の枝の邪魔な尾根道をよじ登ると、左右の眺望が開けてくる。東方向に古賀志山(写真下)


(西に鹿沼のかまど倉、川化山。天気がよく、よく見える)


岩の稜線に出て、軽いアップダウンのほぼ水平歩きになって結構歩くと本日のメイン次石山に到着。御嶽山から実働60分近くもかかっている。まだ全計画行程の半分も歩いていない、この山結構ボリュームあるじゃないの。


次石山でこの山域のボリュームがけっこうあることを認識して、尾根を味わいながら歩こうなどという自分の体のネジを少ししめ直す。
次石山からもアップダウンあり、岩場あり、広葉樹林帯あり、植林帯あり、のいい雰囲気の尾根が続く、次のピーク雷電山までは尾根選択で軽く悩む箇所が2度ほどあった。次石、雷電間は実動約35分。
(雷電山山頂、石祠とここにもカワスミさんの板)


雷電山以後の下りルート(写真下)、この辺りではやはり道は不明瞭な部分もあり、一般ルート級とは言いがたくなってくる。が、テープなどは時おり出てきたりする、道標等は全く無し。
この辺りであることが脳裏によぎりだす。よくネットでこの山のことを検索すると見る岩峰(次石観音)を見ていない。野球親爺さんにお勧めの寄り道ポイントを教えていただいていたのに、もしかしてそこから見えたのかもしれない。正月休みで浮かれていて、事前予習を怠ってしまった。(また別尾根を歩き、この山に来るしかないでしょう。)


巨大鉄塔のすぐ脇を通過。


雷電山通過後、進行方向右(北東方面)にピーク2つとそれをつなぐ尾根が見え出す。あれがこれから辿る予定の小倉城山方面だろう。


雷電山以降も引き続き雰囲気の良い尾根が続く。11月の頃はきれいなのではないだろうか。


進路右折(東に折れる)ポイント360Pに到着。ここで1本。ここにある木の前と裏にでっかく”可”のペイントが・・・何の意味? この先の直進も”可”の意味だろうか。ここを野球親爺さんは直進している。


小倉城山への尾根も引き続き、同じような雰囲気の尾根が続く。小倉城山周辺に来るとまたルートは一般ルート級に昇格。(写真下)小倉城山への急な登り地点


(小倉城山の山頂周辺、城についての案内板、多数のベンチもあった)


小倉城山からは、テープに導かれ一般ルート級を南南西に下る。枯葉の上の斜面をぐいぐい下って行く。10分ほど下ると、進路右上に平行して下る尾根型を見つけてしまった。当初歩くことを計画していた4つの小ピークを踏む南尾根だろう。見つけてしまったので、一般ルート級と別れ、計画通りそちらを進むことにする。尾根を乗り換える為、歩きづらい斜面のトラバース。なんとこんな尾根までテープが少しあった。踏跡は有るといえばある程度、ヤブはほんの少々、でもわかりやすい尾根道。(写真下)この尾根、本日の最後の最後まで楽しませてくれるつもりか、なかなかいい感じのコースで4つの小ピーク、超えるたびに全て認識できた。(地形図どおり)


4つの小ピーク尾根の最後の小ピークにはなんと石祠が・・こんな所に、という感じだ。写真を撮る為ひざをついたついでに、めい、おいの受験祈願をお願いした。このピークからは50mくらい下に民家の屋根が見える。尾根の末端までいこうとしたがすぐに尾根型は消え、垂直に近い急降下になる。何とか降りられる地点を探しつつ下ると、鬱蒼とした沢の流れる森の中の作業道に降り立った。


(降り立った沢沿いの作業道らしき道)


降りた地点から車の駐車地まで30分くらいの車道歩き、通行量はかなり少なく歩いていて気が楽。後方にさっき自分がいた小倉城山がでっかく見え、下った尾根のピークが見渡せる。スタート地点に近づくと、今朝から歩いた各ピークや尾根の連なりが一望できるようになり、地形図と現物が頭の中で一致していった。 この次石山の山塊、予想外にボリュームもあり、広葉樹林帯も多く、尾根の連なりも面白い。見忘れたポイントも有るし、またいつか、別尾根歩きで来てみようと思った。 ■■

(右が小倉城山、手前が越えてきた小ピーク)


(写真下) 左手前の山が最初登った尾根、左のピークが御嶽山(たぶん)、3つの真ん中一番大きいの次石山、歩き終わって全て釈然とした。


(写真下)一番右が小倉城山、そこから左は全て超えてきた稜線かその周辺に当たる。


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8 コメント

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次石山 (たそがれオヤジ)
2013-01-06 07:46:55
おはようございます。
なかなか面白そうな山ですね。変化もありそうだし。
ノラさんのお薦めなら、まずは間違いはないでしょう。
ハイトスさんから、同行山行の山として、この次石山が候補にありました。それほど、感心がなかったのですが、この山にしておけばよかったみたいですね。となると、ななさんも、二日続きになったかもですね。
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たそがれオヤジさん (ななころび)
2013-01-06 10:06:18
おはようございます。
この山も結構いけてました。私には田沼の山々も同レベルでたのしかったですけどね。後に行った田沼の山々に次石山の好印象が喰われてしまった印象です。
実はこの私が歩いたコースは通常皆さんが歩かれるコースとは異なるようです。まだ、この山まだ行く機会がありそうです。
横の車道から見ると連山の連なりの突起が面白い形に見えて目立つ山です。
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次石山は楽しまれたようでよかったです (ノラ)
2013-01-06 11:35:54
ななころびさん こんにちは。さすがに今日は近くの山にも行かれてませんか?次石山は楽しまれたようで紹介した手前,安心しました。私は城山から先の2つピークは行ってませんね。城山から北東へ降りたようです。雷電山に行かれる前の尾根選択は間違われなかったようでさすが。次石山東の岩塔ピークは次の機会にでもどうぞ。私も次石山は2回は行ってますよ。そうそう古賀志の岩崎観音から又手山-北尾根が皆さんがコラボで歩かれるのには楽しめますよ。岩登りもどきがあったりして,ルーファンもそこそこ,野球親爺さんも行かれてます。
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ノラさん (ななころび)
2013-01-06 14:00:37
ノラさん、こんにちは。
今日は山お休みです。もともとスポーツマンタイプの体では無いので、調子にのってあまり体力使っていると、年明け早々体の免疫が低下しそうに感じた為の休養です。
面白い山を紹介いただいてありがとうございます。この内容ならリピート必至です、別尾根も使いたいですね。
古賀志の岩崎からの北尾根ですか。444pのあるコースですね、コラボ歩きで使ってもいいですね。当然、目標には入ってまして地形図も印刷済みです。先にひとりで行っちゃうかもしれません。
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次石山 (野球親爺)
2013-01-06 21:53:56
こんばんは。
精力的に歩かれているようですね。
次石山は結構歩き甲斐がありますよね。
私が北側の三角点峰に登ったのは、単に2万5000分の1地形図「文挟」の三角点を大分登っているので、この機会にと足を延ばした次第です。かなり疲れました。
城山にある案内板に載っていた何とか館を通り損ねました。
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野球親爺さん (ななころび)
2013-01-06 22:23:49
こんばんは。
会社が始まってしまうと、他のかたがたより休みが少なくなりますので、今のうちにとがんばって歩いてみました。
次石山を南北に歩くとボリューム感ありました。
野球親爺さんが行った北側の三角点峰は、石尊山とセットで行ってみようと思っています。
あ、そうか、野球親爺さんのコースだと八方館を通らないのですね、私が歩いた尾根はそこを経由してました。その名を示す看板と、ベンチがある見晴らしのよい平坦地でした。
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次石山 (ハイトス)
2013-01-07 21:16:35
たそがれさんが書かれていた様にこの山は第2候補ぐらいでしたでしょうか。
ちょっと危ない香りがするので止めにしましょうかね等と言っておりましたのですよ。
なるほどルートも幾つかあるようでが、野球親爺さんが疲れたと言われるルート等は歩き甲斐がありそうですが。
山行ルートが色々あって助かります。
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ハイトスさん (ななころび)
2013-01-08 00:51:15
こんにちは。
この山、私の歩いたコースは岩場も危険箇所は全て巻けますので、用心すればさほど危険山ではありませんでした。
低山にしては山の連なり加減が面白く、通して歩けばボリュームもかなりありお勧め山です。
晩秋の頃がお勧めかもと、歩いていて思いましたが、という事は新緑の頃もいいかもしれませんね。
ヤブ山の印象は少ないですが一般ルートとは言いがたい典型の山です。
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