今市城山で初日の出を拝む。

いつも訪問してくださっている皆さん、明けましておめでとうございます。近所の城山に初日の出を見に行ってきました。　特別にスカッとする日の出ではなかったですが、雰囲気は感じられました。
新年夜明けの冷気に触れ今年1年、瞬間瞬間を有意義に過ごそうと思いました。

2013年1月1日　（晴）　単独　　　　　        （見出し写真：　　　城山山頂からの初日の出、雲が少し邪魔をした。鞍掛山の上から登ってきたところ）
コース：　登山口（上板橋側） 6:28   城山山頂   6:45-7:15  城山南尾根末端部 　8:14   石ざき山西南西尾根取りつき  8:50   石ざき山山頂  9:27-33  道迷い修正開始点  9:55  正解尾根復帰地点　10:07　スタート地点　11：15

城山に登るようになってから、元旦の初日の出を見に来る人が結構いるという話を聞いた。ここなら家からも近いし、短時間でビューポイントにも登れる。元旦は家の都合もあり長時間山をほっつき歩くわけにもいかず、最適の初日の出登山ができる山というわけだ。ただし、城山正統ルートのピストンだけではいかにも物足りない。今日は馬蹄形周回とまでは行かなくとも、隣の石ざき山には新たな未知尾根（西南西尾根）から登ってみることにした。正月休みでもあるし、何度か歩いたルートはレポを大幅に省き、ダイジェストで行きたいと思う。

6時10分に家を出れば日の出までに、城山山頂に楽勝で着くと考えていた。家をでるのが少し遅れる、6時21分出発。登山口の路肩に1台分空きがあり車を滑り込ませ即座に出発。登山靴は家から履いて来た。歩き出してすぐ、横からおばちゃんがやって来る。挨拶をし急ぎ歩きをしながら言葉を交わす。大沢の駅のほうのかたで、走ってきたとか。今日孫が来るとか行っていたから60代だろうか、自分は焦っているのでいつもの1.5倍くらいの超急ぎ歩き。おばちゃんは話しながら平気でついて来る。自然にあえぐようになるくらい急いで歩き、夜明け前なのに汗をかく感じ。おばちゃんは最後まで着いてきた。今市のおばちゃん恐るべし。15分ちょっとで山頂へ、なんとかまに合った。というか、雲が邪魔していて、本来の日の出の時間を過ぎても見えていなかったのか？
空間は結構白んできている。山頂のの平坦地に着くとびっくり。人が50人くらいは既に東のほうを向いて待っている。老若男女、いろいろだ。話には聞いていたけどこんなに大勢来るとは思わなかった。


水分を取ろうとしてザックをあさると、なんとザックのふたを閉めないでここまで歩いていた。おまけに横のザックのポケットのチャックも半開き以上。紛失物はなしでラッキーだったが、よほど慌てていたのだろう。明確な日の出がなかなか訪れないので、反対方向を見たりする・・・
（高原山、いい色に染まっている）


集まった人はやはり下の集落のかたが多いようで、お近所さん同士のような挨拶をしている。あちこちで「あの鉄塔の右っかわの上が〇〇山だっぺよう。」なんて内容の声が聞こえてきたりするうちに、古賀志山方面の左側、鞍掛山から太陽が昇ってきた。


山頂東やにあるノートを見る、10・29にたそがれオヤジさんが書かれた記述をありがたく拝読させていただく。たそがれさんぽく渋いことを書かれていた。
（日光連山も朝日を浴びてきれい。）


いつしか、美しい山を眺める会に変わっていた。


7時15分頃には日の出ショーもだいたい終わり、三々五々皆さん正統コースへ降りだす。中板橋方面に下るのは、おひとりだけだった。自分もそのおひとりのかたと同じ方向から南尾根方面へ進み。前回も行った280.1Pを経て、尾根末端まで歩いて、車道にいったん出た。


三光神社に寄り道、初詣をかねて参拝。親族や山のお仲間の幸運を願う。この狛犬は好きで、今日は光線の関係か前回のより、重厚な感じに撮れたので再度アップ。（しつこいですかね）　ギリシャの古代の遺跡のようでもある。魔を追い払ってもらおう。


車道から見た今さっきいた城山山頂部。


石ざき山に西南西側の車道から取りつく、ここから山頂までは今日唯一の未知尾根。最初は軽いヤブの斜面を10分ほど登る。（写真下）


10分ほどで尾根に乗ると、感じのよい尾根道が山頂部まで続く尾根にある。踏跡は有るような、無いようななのだが、尾根上は一貫して歩きやすい。こんな尾根に、何箇所か古いテープマークが付いていた。山頂直下はかなり急な登りだが、予想していた事、数分こなし静かな石ざき山山頂にたどり着いた。


（石ざき山山頂の石祠）


石ざき山からは北西、北方面と尾根を歩き、不動山手前の鞍部まで行く。（石ざき山から直線にして0.5kmの距離。その鞍部からは、東方向にに右折し、車道に出て、不動山東0.5kmのところにある神社を見学、その後、車道歩きを2kmちょっとしてスタート地点に戻る計画。
石ざき山から0.2km進んだ辺りで、北にいくべき所を、北西の尾根に引き込まれてしまう。いかにも歩きやすい何の障害も無い尾根だったので気づくのが遅れる。進路右にあるはずの無い大きめの尾根道が平行して存在するのを見て、間違いに気づく。正月早々計画を変更するのもまずいかと思い、来た道を引き返すこと12分。合計25分のロス歩き、今年の彷徨初めでした。（写真下）　間違い尾根を戻る途中、あのピークの先が間違い始め地点だった。


計画したルートに復帰し目的の鞍部には約0.2km進みすぐ到着。そこから予定通り左（東）に折れ、作業道のような薄暗い森を少し進むと、里に出た。
（写真下）　里に出る直前にあった道標。


見学を計画していた神社を見れた。狛犬はなし、鳥居が2つ、山の斜面を登って参拝した。


神社を後にし、あとは車道を40分くらい歩いて車に戻るだけ。降り立った里は三方を低い山に囲まれたここも隠れ里のような静かな農村。車も人もほとんど通らない。後ろにさっきいた石ざき山、東には猪倉山、西に不動山が見える。　地元の人だろう、若い女性がかわいい犬を連れて前から来る、胡散臭い顔をされるかなと思ったが、気持ちの良い挨拶をしてくれた。日の出見物人を除けば、今年初めて会った人だ。　元旦のまだ午前中、のどかな日差しの中、ゆっくりと景色を楽しみながら、スタート地点の城山登山口まで戻った。　来てよかった、初日の出登山だった。　■■
（写真下）最後に城山が姿を現した。