2017年6月4日(日) 晴 with: s☆
4日は恒例の只見の山のイベントに参加です。只見町はそこの自然と,町の長閑さと、人々の暖かさに触れるにつれ、大好きになりつつあるのですが、山に登らずにドライブして観光だけでも行っていいくらいのレベルになりつつあります。只見中毒といった感じですが、本日は姪s☆との久しぶりの山登り。なな”が打撲の内出血で、膝の下全てをムラサキに腫らしてしまった、金精山、前白根山以来の登山です。
大人になったs☆の登山靴を前日イシイsに買いに行って、成り行きで自分の靴よりいいものを購入してあげて、少し新しい靴で苦労しないか、心配なスタートになります。
只見へ向かう早朝、南郷あたりから雨が降り出して只見まで雨。ちょうど蒲生集落の付近に着く頃、ほとんど雨は止みましてラッキー。今日は初めからこんな天気とわかっていました。予報は6時ころから曇マークだったので、それに期待するしかない。しっかりバッジを二人分ゲット。参加者は例年よりはさすがにやや少なめ。神事と式典に参加してゆっくりのスタートします。
樹林帯を抜けると、いきなり展望が開けてすぐ下に見えるようになった里を観ます。いきなり期待していなかったヒメサユリが結構な数咲いていました。雨つゆに濡れるヒメサユリもいいものです。
コース:雪の里(集会所)p --- 主催者推奨ルート(南尾根)-- 山頂 --- 鼻毛通し -- スタート地へ
この山でヒメサユリはあまり見たことがなかったので、時期がよかったのでしょう。コースはそのあと裏白ヨウラクロードになっていきます。
急峻な岩場を登っていくようになりますが、気をつければさほど危険箇所はないように思います。
振り返ると、成人してからたぶん始めての登山のS☆。子供の頃は日光の山にいろいろ連れて行ってるので、山歩きは問題ない。靴がなれないようで、これは3,4回苦労して歩いて靴を鳴らすしかない。
ずっと、右手に見えている少し前に登った鷲ケ倉山。この角度から見ると山頂部がとんがっています。山頂への稜線の左右が激しく切れていたのが、この山体に見えるのでしょう。
途中の核心部の一つ。岩斜面の下を横にトラバースする地点。前をS☆に行かせて、足の置き場や三点確保を指示しながら進みます。落としたら大変なので気を使わざるおえません。
トラバース地点は結構な高度感。下を見ると先ほど車を止めたあたりの集落が真下にみえる斜度の鋭角さです。
トラバースして岩を急上りして、松たくさん並ぶ尾根に乗ります。一息つける場所で芋巻岳、遠くに浅草岳のほうを望みます。浅草岳はまだガスに隠れています。
家族松地点を通過。
途中、あの登山家の田部井さんの旦那さんと、家族のかた?、お弟子さんのようなかたがたの集団と、前後して歩きます。とても気さくなかたがたで、田部井さんのことをセンセイって言ってました。「こんな所でへばってたら、センセイがいたら怒鳴られるぞ。」なんて話で、楽しげに歩かれてまして、遺族のかたも心に一段落できたのかなって思います。
(振り返ると、登ってきた尾根 )
山頂直下、なおも急登、岩場が続きますが、区間は長くないので平穏なものです。今日は参加者の中で後半集団。時に難所では停滞しますが、s☆もいるので、かえってゆっくりでいいです。
この時期山頂付近で恒例のツツジ見物。
そして山頂到着。山頂の山名柱の所で、山仲間のYG姉を発見。受付付近で似た人と、車を見た気がしたのですが、その時はまさかと思ってました。あまり他の人は気にしていないような、笠倉山(P ↓)を教えてあげて、その後、通夜に来てもらったお礼と最近の山の報告をしあいます。
かなりゆっくり休憩して、スタッフ以外我々3人しかいなくなってしまって、我々が降りないとシンガリ役スタッフさんは降りられないようです。急いで降りだそうとすると、S☆と一緒にスタッフの人が撮影してくれました。
(山頂から横山(右)、毛猛岳の稜線(左) )
(ななかまどの花とか? )
蒲生岳、南尾根の鼻毛通しを経由するコースを下山するには、1回めの登山靴と、今のS☆の実力では、少し厳しすぎたようです。ところどころ難渋して降りてます。登山靴のてっぺん部が足にあたって痛いとか。どう緩めたり、きつくしても変わらないようなので、慣れと靴の変形を待つしかない。
S☆は体力はありますが、そういった理由で、今日は牛歩の下り。その後にシンガリ約のスタッフさん数名。危険箇所は、スタッフのSさんがいろいろアドバイスと補助をS☆にしてくれます。やや危険な岩場の横へのトラバース箇所で・・・。鉄棒競技のウルトラ難度の時、下でコーチが落下に備える姿勢を作りますが、一度少し岩をS☆が登る所を、うしろからそんな感じで補助してくれているのを見まして、これは本当にありがたいことだと深く感謝したのでした。
(S☆は途中、一箇所群生していたイワカガミを愛でる余裕なし。)
スタッフさん、早く降りればて打ち上げが待っているのに、あくまで親切に対応してくれます。鼻毛通しの岩穴はちょっとした見所ですが、なな”はスタッフさんに気を使って通過しようとしますと、スタッフSさんは、見てってくださいって、自ら案内してくれました。
Sさんには、地元の風土のこと、学校のこと、山菜のこと、山のこと、集落の生活のことなどいろいろ聞けました。鷲ケ倉山の近くの斜面に禿げているようにみえる斜面は、ワラビ園であることも教えてくれました。(P ↓)
濡れたりぬかるんでたりで、急降下地点はなおも歩きづらい区間が続きます。冒頭のヒメサユリの画像の区間に降りてきまして、一際色の濃い個体を発見です。
シリをつかないと安全に降りられないのでしょう。後ろでスタッフSさんが見ていてくれる図。
下山場所付近、カタクリは終わっています。Sさんは寄り道してカタクリの斜面を見せてくれまして、まだこれから咲こうという遅咲き個体を発見しました。斜面の上部はまだ残雪ありです。
スタッフの方には、お世話になりすぎなくらいお世話になりました。お名前を教えてもらって、一緒に記念撮影させてもらいました。左が大いにお世話になったSさん。ついで山開きでよく見かける楽天帽少年とお父さん。奥のかたが抱えているのは、山開き限定って大きく書かれた、進路指示板です。みな口角が上がっていい表情なのですが、当然顔はブロックです。
Sさんはその後、登山口手前にある”かんぱら(上原)清水”って名の水の湧き出している所を見学させてくれまして、喉を潤します。苦労して降りていたs☆も、「秋の紅葉の蒲生岳がみたい」と言っていて、気に入ったのだな。周囲のスラブ地形の里山や草ぼうぼうの蒲生駅の鉄路を見ながら、集会場に向かいました。集会所に降りてきて、今年は暖かいほうのあま酒を頂いて、只見のこれはいつも濃くて秀逸。スタッフのかたには、お礼を言って、「また来てネ。」って言ってもらってお別れします。
同行のs☆は、靴初日で久しぶり登山が、蒲生岳だったので厳しかったようです。下山時には「何で1回めがこの山なの?」って言ってました。いつも一人で歩いている時は、この山はそんなに厳しいとは思わなかったのですが、身内で山慣れしていない人の視点で見ますと、結構危うい場面もないことはなく、また雨で岩が濡れていたり、土斜面がぬかるんでいて、悪条件で、いつもよりやや難儀したと感じました。
車に戻ると、山頂で一緒だったYG姉が待っていてくれて、(30分以上待っていてくれたのではあるまいか)今後の山の作戦を聞かせてもらいました。今日は、山中も雨が上がってくれてよかったですが、いろいろいい人たちとお会いできて、事後の後味がとてもいい山の一日になりました。帰りは気に入っている只見の赤い温泉に寄って、のんびりしました。 ■■
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あこがれの蒲生岳で再会でき、懐かしい話もできて楽しい山開きとなりました。
山頂でアレコレとお山の説明を聞いているうちに...ますます福島のお山の虜になりました(^-^)
姪っ子さんも雨上がりの蒲生岳を良く頑張りましたね。
今度は眺めの良い稜線で姪っ子さんと一緒に歩きたいですね!
当日はYG姉、他皆さんのおかげで、とてもよい山の一日になりました。
あそこの山頂は晴れていたら360度の展望なので、その点だけちょっと残念でしたね。
私の場合、福島の山といっても会津の山ばっかりなんですけどね。栃木の山もいいけど、6,7月は会津の山は花が咲くから、その時期は会津の山のほうが面白いと思います。
S☆を最初に蒲生岳って、少し選択ミスだったようです。初めてはく登山靴であの岩場の登り降りは可哀想だったです。スタミナはある娘なので、なれると花の稜線もロングにあるけるかもです。
蒲生岳は、見る角度によって全然姿が変わります。あの辺のスラブの山は、多くがそうなんじゃないかと思います。蒲生岳は、冒頭画像(叶津からの撮影)や要害山からが一番尖ってて好きです。最後の画像が、駐車上からの蒲生岳です。
いつもの蒲生岳の山開き時は、ひめさゆりはあまり見られないのですけどね。今回は結構花が咲いてました。
笠倉山?はヤブ山のようですが、展望が素晴らしいようですね。自分も訪れてみたいです。ご一緒に行くのもいいですね。
姪っ子は、元々自然が好きで、靴が慣れたらスーパー山女に変貌するかも、と思っています。
ノラさんも靴慣らし中ですか、私もそういうのが嫌で、ソールを2足張り替えようと思っています。