日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

恒例の会津朝日岳.春登山でお花見三昧   只見/ 会津朝日岳 2017

2017-06-29 05:24:37 | 山行

2017年6月17日(土) 曇/晴 単独 (叶の高手過ぎた地点から、見えてきた山頂部稜線を望む。) 
先週、山開きに参加できなかった会津朝日岳に6日後の17日に登ってきました。6日前の山開き参加者の記事を見ると、例年になく雪が多い模様。1週間後であれば、残雪も少し減って例年の山開き時期と同様の状態になるか。それなら、静かに歩けてすいている山に行くのもいいかも。何人か同行への声かけしようかとも、頭に浮かぶも、なんとなくたまには一人で山を歩いて頭を無にしたくて、結局大好きな只見に一人で出かけたのでした。
(歩き始めの沢沿いのコース脇には、タニウツギの花がたくさん咲いています。地方によっては、忌み嫌われているというのは、みー猫さんの記事で直近に初めて知るも、とにかく綺麗な花です。)


コース ; 登山口(白沢)-- 叶の高手-- 会津朝日岳山頂 (以後ピストン) -- 登山口へ  (*登り:約207分、 下り:約161分 頂上での大休憩抜きのタイム)  
この山、昨年6月に登った時は、最初から暑くて、沢でタオルを濡らして肩にかけて歩いた記憶があります。今日は、そこまで熱くはなくタオル濡らしは無しです。。1時間も歩かずに水場、三吉ミチギに到着して、一息つきます。


三吉ミチギのあたりから、延々と長いジグザグの上りになります。ブナの森の中を尾根に沿って、ジグザグつめていくわけです。山開きの時などは、前後に足自慢の先輩たちが登っていくので、それにつられて夢中で登りますが、一人でこの森の中を登っていくと、さすがに長いなーという気がしてきます。森の中では完全にガス帯に入ったようで、陽射しが消えます。メガネが曇り、蒸し暑くて多くの汗をかきました。ジグザグ道が終わると人見の松って地点にでて、そこからは展望開ける稜線歩きです。まず”人見の松”でまた一息。ここからはしばらくイワカガミ・ロードが続きました。
(ここの花は、ピンクの色の濃い花が多かった)

更に進んで叶の高手ってピークで、ここはただの通過点。一旦下って大きなクロベの木を見て進みます。
(ガスが切れ出してきて、ようやく見えてきた山頂部。直下の岩の壁は、噂通り白いものが目立つ。 )


今度はタムシバ・ロードになります。ガスが切れると、青空が広がる好天でした。


叶の高手を下っての鞍部は雪がまだあって、その上を歩きます。雪が溶けたばかりの斜面にはショウジョウバカマ、イワウチワの共演がありました。


鞍部で、雪の上で花の写真を後方から単独のおじさんが来てご挨拶。写真を撮ってる間に、あっという間に置いてかれました。
(山頂部がだいぶ近くなってきた印象に見えて来る。)


鞍部から少し進むと、雪渓が豊富に残る区間を歩きます。この辺は2年前の6月と同じ印象。雪上を歩いて、体感的には涼しくなる。
(2年前にはやはり同じ場所は雪渓だった区間。前を行く健脚氏。)


雪渓歩きは少々。雪渓から抜けて避難小屋を通過。その周辺からツバネオモト・ロードになって行きまして、また少々登っていかなければいけません。


前方には朝日岳の岩壁が近づいてきます。(p ↓)山頂の南に伸びる稜線を観ます。この稜線の先にある山は、大幽山。


最期の急斜面、(p ↓)急登箇所にきました。先行の単独おじさんが二人アイゼンを付けて、登る準備中でした。私もここでアイゼン装着。3人して斜面を登ります。なな”が真ん中。


少し先に先発のおじさんが30m上を歩いています。バリって音がして、そのおじさんのすぐ上から、雪塊が崩落します。大きさにして約3mくらいの幅の雪塊の落下です。またかと思いました。2年前始めてここに来た時は下りの時、もっと大きな塊の崩落に遭遇したのです。。。。
(前(上)を登っていく単独氏)


2年前は、20mくらい脇を雪塊がバラバラに砕けて落ちていきましたが、今回は近い。逃げるに逃げられない急斜面ですので、私が「ラク!、伏せて。」って怒鳴って、後方の単独氏とピケルを斜面に突き刺して低姿勢を撮りました。幸い大方の塊は10m右を滑り落ちていきましたが、囲碁の石入れ大の塊は私のももにあたって、目の前で止まりまして、でも結果何事もなく済みました。
(’ゆらゆら落下していった雪の塊たち。)


雪の急斜面には、6日前の山開きで、スタッフさん達が刻んだステップがあって、ある程度安全に登っていけました。山開き当日はミニ滑落があったそうです。途中斜面を雪上のトラバースする箇所が20mくらいあって、少々怖くて用心しました。登りきって、岩に登れば丸山岳に続く稜線と、丸山岳方面の大展望が、ご褒美です。


(平ヶ岳(左)から越後駒方面 )


山頂部では、4,50分ゆっくりと。山頂部には4,5人しか登山者がいなくて、いつもとちがう静かな空間でした。北方面はガスがあって、浅草岳方面は展望がききません。


毛猛岳方面ですが、稜線はガスに少々隠れ気味。


山頂で、危険な雪の崩落を共に切り抜けたおじさんと、ゆっくりお話しながらガス切れを待ちますが、なかなかガスが切れてくれません。結果あと1時間以上粘れば、いい写真が撮れたと思いますが、帰りの道中も長いので適当な所で山頂をさります。
(アカモノの花と、開花準備中のヤツ )


復路はピストンですので、雪の急斜面を用心して下り、あとはお花を見物しながら、いい気分で下ります。山開き後のこの山ですが下りでも15人くらいの登山者とはすれ違いました。やはりいい山は、人も来ますね。
(たぶん? 御神楽岳、笠倉山 )


(叶の高手への雪の鞍部で、イワウチワ )


(生きている大クロベ2 )


叶の高手へ向けて、最後の登り返し地点で、浅草岳方面の展望が得られました。今日は、私より1,2時間遅く登った人はとても素敵な大展望が得られたのではないでしょうか。でも、ここで見られて満足。


もう11時過ぎているというのに、今からピークに向かう青年とスレ違います。まだ遠いですかと尋ねられて、まだ結構あるね。としか答えられない行程の長さです。


(人見の松へ、イワカガミ・ロード。これは色の浅い個体でした。)


今年も来られた会津朝日岳。ここの所、毎年恒例になっている。今年はもう終わりか?。秋のここも捨てがたいのですが・・・。朝日岳山頂の稜線を振り返って、お別れ。


嫌になるほどしつこく繰り返すジグザグ路を下って、ニリンソウ・ロードへ。



なおも下って、両側の尾根斜面のスラブが見えてきます。三吉ミチギで、タオルは濡らして、顔や腕を拭います。飲んだ清水の旨いこと。


沢そいのコースに出ると、陽射しも強く熱くなってきました。ひたすら歩いて、ゴール寸前の所で、地元の山菜採りの御夫婦にご挨拶。山菜採り用のあじなカゴを二人共下げてます。聞くとワラビやコシアブラをとっているそう。白沢から南に城郭沢や城郭朝日岳に向かう林道について聞いてみます。ある程度進めるけど途中で、通行止めになっているそう。昔鉱山があったとかで、作業道はずっと続くもヤブに覆われて、今は魚釣りしか入らないと言ってました。もちろん城郭朝日へのルートはなくて、ヤブでとても行けるものではないと、おばさんに言われました。沢沿いの斜面もすごいきり立っているとか。具体的には、結局よくわからないままですが、多少イメージは掴めまして、あまり行ける気がしないということです。


御夫婦と駐車上で、いろいろお話をさせていただきました。おじさんは、丸山岳付近で消息を絶ったかたの山仲間だそうです。以前は只見の**局にいたそうで、残念がっていました。
駐車上の一角にシャガの花があるよって、わざわざ場所まで連れて行ってくれて魅せてくれました。見たこと、あまりなくて? 見せてもらってよかった。おばさんの方に、この辺の地元人と話す時、私がよく言う「只見っていいところですね」って語りかけますと、「とっても、いいところですよー。」ってとびきりの笑顔が帰ってきた。おじさんのほうは、今日は朝日岳に登ろうとしていて、寝坊して、母ちゃんの山菜採りの付き添いになっちまったと言ってました。来週は浅草岳の山開きに行くかもと、言っていて、そうなるとまたお会いできるかも。そういえば、このかた、どこかで会ったことがあるかも(笑)。と思えてきた。お二人とお会いできて、なお一層印象よく山歩きを終えられました。帰りは、只見の赤い湯の温泉にゆっくり浸かって帰路につきました。 ■■ 






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