日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

睡眠不足覚悟のやや強行歩きもお花に癒される。双六小屋まで  双六/三俣蓮華/黒部五郎岳 Pt.1

2013-08-14 22:46:44 | 山行

入山日 2013年8月10日(土) (曇)       (見出し写真: 午後1時すぎ 双六小屋到着直前で撮影。やっと着いたか、がその時の印象
今年の夏休暇も日並びがよく長期の連休があります。こんな時はやはり通常ではなかなか行きずらい遠方への遠征登山をするしかないでしょう。今回は昨年、笠ケ岳から眺めて憧れていた、未踏でもある山域にチャレンジすることにしました。双六岳、三俣蓮華、黒部五郎岳。山小屋はその周辺に約3時間おきにありますが、実際計画を練ってみると、3日で歩くのを想定すると、各日それぞれ8時間から10時間超のやや長丁場歩きを強いられます。まあ、アルプスを味わうのに楽して味わえる山域などほぼないので、暑さとの戦いなど消耗線をやや覚悟しつつ出かけてみました。 速報版でも書きましたが、自分の駄作文などより、画像のほうが伝わるものが多いかと思います。今回は写真中心でお伝えします。文は言いたいことだけで・・・。

(鏡平手前で見かけた)



今市の自宅を前日20:50に出発、新穂高温泉のバス終点の大駐車場には予定通り1:30前には到着。駐車場には早くも満車の看板とほかの駐車場に回るように指示する警備員が一名。その警備員にもらった地図をもとに来た道を少し後戻りし、ロープウェイ第2P方面への急坂を登り、指定された鍋平園地無料Pという所に着いた。その駐車場に行くまで、車で走っていても、”えーこんなに遠いのかよ”と思うほど。それも急な登り、その駐車場もすでに9割がた埋まっていてなんとか、数台の空きスペースのうちのひとつに駐車した。これでは、当初考えていた駐車場まで行くのに約40分、50分?かかる。この駐車場に着くまで車でうろうろロスもして、仮眠時間がなおさら縮小されてしまった。家では1時間程度の昼寝しかしていない、”参ったな”。
結局、2時間うとうとするかしないかの仮眠で予定時刻が来てしまい。朝5:16 まだ、ほの暗い鍋平Pを出発した,睡眠不足がかなり気になるスタート。
(Pの向こう側が笠の南側に連なる尾根)


TIME: 鍋平P 5:16  新穂高温泉基部 6:00  笠との分岐(水場) 6:52  わさび平小屋 7:07  シシウドガ原 9:29  鏡平 10:41  弓折岳稜線合流 11:49  双六小屋 13:11 

新穂高温泉からの約1時間の林道歩きは左に広がる笠方面の大パノラマを見上げながらの歩き。今日はあいにくの曇り空で、上部は白っぽい。(P ↓)日差しは無いが、気温は高いのか、湿度も高いのだろう。いきなり汗が噴出す。 今回も小屋を利用した歩き、なな”はもういい年だし、絶対テントというようなストイックさは10年以上前にあっさりなくなっているので、荷が幾分軽めなのは、労力に対しては好材料。




7:38 林道が途切れ。沢沿いのなだらかなコースを緩やかに登る。下はゴーロ状、ペンキで目印がふんだんにあり、至れり尽くせり。 


8:16 わりと大きめな沢を渡る地点。このあたりで細かい水滴が腕に落ちてきていた。上空が暗く、雨が本降りになると嫌だな、と思いながら歩く。



傾斜もじょじょに急になる局面もあり、進路左には急峻な岩峰や沢状が見え出す。


9:28 シシウドガ原到着。 ここからは、北から東に進路変更。尾根型のない弓折岳の稜線下の斜面を巻いて行く。



シシウドガ原の先、樹林の中の緩やか登りが続く。



朝5時過ぎから歩き出して、早5時間近くも経過している。さすがアルプス、登山者の数はハンパなく前後多くの登山者が登っていく、帰りの早い人はわさび平あたりからすれ違う人も現れている。若者比率も以前に比べて高く、テント装備と思われる登山者も結構いるように感じた。
(鏡平手前の平坦地、”熊のオドリバ”という看板があったと思う。)



鏡平手前あたりからお花がどんどん現れてくる。名前を知らないものも多いのと、知っているつもりで間違っている可能性もあるので、以下あえて名前無しで写真掲載・・・  


これは、お花?










10:33 鏡平到着。 沢沿いをつめている時は小雨がぽつぽつ落ちてきていたが、ここに来て雨はどうやらやんだようだ。鏡平の池の向こう、槍はガスに隠れて見えず、一瞬うっすら影のように見えた瞬間があった。今日池に写るのは白い雲・・・



鏡平周辺から一瞬見えた槍ケ岳。


鏡平周辺はコバイケイソウの群落が出始める。コバイケイソウって個別にしてみるとこんな花の集合体だったのか。



弓折岳への斜面をつめる。弓折岳方面は白いガスに包まれる。さほど急ではないけれども、暑さと6時間を越える歩行時間、それと合計3時間程度の睡眠不足が原因かこの辺の歩きが結構こたえた。そんな状況を数々のお花が癒してくれる。




この周辺は、前後の皆さんもかなりしんどい我慢歩き・・・、アルプスの楽園に達するのには必要な苦行だ。











11:46 弓折岳直下から稜線合流。 斜面はコバイケイソウの大群落、稜線の合流点は灼熱炎天下。それでも登山者が多数休憩中。


以下は、稜線で見た花々・・・


花びら先端が角っとしたお花、これは初めて見たかも・・・




虫も休憩中だったか・・・




今回のなな”の撮影カメラは一応デジイチ。今回は花の色が出た(笑)・・・


弓折岳の稜線合流から双六小屋までの間に一山越さなければならない。その上部地点には残雪箇所を横切る局面もあった。


向こうに見えるのは、今思えば双六岳・・・、手前に広がるお花畑は圧巻の綺麗さだった。











これって、お花なのかな? 実? それとも葉っぱなのか?



13:03 今日の目的地、双六小屋のある岡まであと少しの平原。(P ↓) かれこれ朝歩き出しから8時間近く経過、今日は超寝不足、長時間徹夜運転の後のバッドコンディションの中、よく歩いたな・・・。肉体的な消耗感はあまり無いが、少々の頭、左目の鈍痛が心配、今晩、ご飯食べられるかな、とか気になる。
13:11 見出し写真のテントサイトもある双六小屋に到着。 小屋自体は非常に快適な小屋であった。水周り、乾燥部屋、トイレも綺麗で使いやすい、スタッフの対応もグッド。 混雑も布団1枚を一人で使用でき、笠の悪夢の再現にはならず、安心した。(あの悪夢の再現を期待していた読者の皆さん、ごめんなさい。) 小屋では、登りで終始前後して歩いた徳島から遠征の60台単独おじさんと隣合わせ。一緒にテラスで憩ったりゆったり過ごせた。全般的な疲労で晩ご飯はなかなか食べられず、お茶と一緒に流し込む感じ。遠征時の方法はもうちょっと考えないと駄目かな。 今日はたっぷり寝て、明日に備えましょ、明日はここから黒部五郎岳まで行き、黒部五郎小舎まで戻りの長丁場(9H)となる。ちょっとドキドキ・・・  ■■
2日目の歩きはPt.2に続きます ===== >



(双六小屋前のテラスからコーヒーを飲みながら見た鷲羽岳方面。 )


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2 コメント

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双六 (たそがれオヤジ)
2013-08-15 08:40:53
おはようございます。
残雪有りですか。薄汚れた感じはしますが、気分は違うものですよね。涼しそう。
ななさんは小屋泊まりでしたか。双六小屋あたりなら、この時期でも、さほど窮屈ではないのでしょうね。
体調不良、寝不足の中、取りあえず、初日、ご苦労さま。ゆっくりお休みください。
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たそがれオヤジさん (ななころび)
2013-08-15 13:56:26
こんにちは。お暑うございます。
今日は、わけあって男体山一般コースを直登して塩の結晶を作ってきました。
双六小屋手前のあの辺、まだ残雪が結構ありで、双六、黒部五郎の小屋などは、残雪の部分から水を引いていて飲み水潤沢でした。
私のアルプスへの入り方は今後考えないといけないのかもしれません。”寝不足、長距離徹夜運転、すぐロング歩き→初日夜気持ち悪い” このパターン、もうそろそろいい歳でもあるので、やばそうです。
小屋はまだ、理性的な混みの状態で、寝るのも快適でした。
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