1a 栽培日誌

2019年から田舎で畑を始めました。のんびり生きるうえで、日々のやりがいを探しています。

間違いだらけだった畝立て

2024年02月24日 | 土壌改良
2024年2月24日
昨日は、雪が積もった。
つい先日、初夏の陽気とか言っていたのに、雪が降った。

1週間予報でも、また雪マークが...
何事も3月入ってから始めますよ。えぇ...。
そんなわけで、家にこもって考えたことを日記にしておく。

受け継いだ畑は、前主様がなくなってから2年間ほど休耕地となっていた。
その間、除草剤を撒いて管理されていたとのことで
土が痩せ、用土が薄く ショベルが刺さらないほどの硬い硬盤層で石だらけの畑だった。
聞くところによると、前主様はここでジャガイモを作っていたとか。(;'∀')
※推測するに、イノシシにやわらかい用土を食われちゃったんではなかろうか。

除草剤を使っていたということで初年度は何も作らずに他の場所で栽培を始めた。


耕作1年目
畑の端っこから少しずつ石抜きをしながら手掘りで畝を作った。
その際、段々畑のように等高線にならって平行に作った。
南北畝になることで陽の回りがよいと思った。
高齢の体はすぐに疲れた。肩も腰も悪くした。
1アールも続けられなかった。硬盤層を耕したのは数か所、あとは表土に牛糞堆肥を混ぜて畝にした。
区画に区切って野菜を作るところだけ耕す。毎年少しづつ進めて行いければいいとした。
作土が砂質で粒が細かく水持ちが悪い、そしてよく乾燥した。
雨が降ると吸水性がないせいで土がよく流れた。

2年目
水持ちが悪いので、市販の培養土や、バーク堆肥、植物性堆肥を土に混ぜた。
初年度、牛糞堆肥を使ったからか 小さい跳ねる虫(キボシマルトビムシ)
が沢山湧いた。
牛糞堆肥のせいだと思い込んでいるが、原因はわからない。小さい跳ねる虫は、野菜もかじった。
その思い込みから、動物性の堆肥を使用することに抵抗がでて 植物主体の堆肥を混ぜることになる。
夏には草刈りで出た刈草を堆肥にするため、庭や畑の隅で堆肥を作るようにした。(できた堆肥の半分ぐらいはイノシシが掘って食べたのか、少なくなってしまった)

3年目
・ココピート投入
土壌改良として投入するものを探して、ココピート(やしがら)にたどり着く。
ピートモスのようなものだけど、pHの説明は特になかった。
大量に買うことができたので たくさん投入した。
(後に、これもpH値を下げる(要は酸性に傾ける)性質があることが判明)
夏に刈草が出ると、柵の外で堆肥にするとイノシシに邪魔されるので、いっそのこと畝に埋めて堆肥になればいいなと、秋作をあきらめることにした。


・耕運機購入
手に入る最低限のものでよいと小型の耕運機を買った。
しかし固い硬盤層を掘るにはもう一回り大きい耕運機が適している。買った耕運機は、貸し農園など、毎年作物が作られていて、やわらかい土を掻き混ぜる為の耕運機だなと思う。
 

4年目
前年の秋から冬にかけて、刈草や残渣、枯葉を埋め込み、どのぐらいで堆肥化するか知らず、未熟堆肥状態で作付けしてしまった。
耕運機のおかげで、多少簡単に耕耘できるものの、表面から20㎝程度か。(硬盤層が固すぎ)
以前から掘っている作土部分は図のように畝間よりも深い。
そして、斜面に対して平行な畝のため、未耕耘の硬盤層にさえぎられ水はけが悪い状況下で埋められた雑草等が腐敗し、病原菌が発生したものと想定される。
畝間も歩くため、耕耘しても踏み締まってしまう。


正確にはこんな感じ。
(高)                     (低)                   
降った雨が畝に染み込んで底の硬盤層の壁に阻まれ 水が滞留し、カビが発生、植物や残渣は腐敗したのでしょう。豪雨もあったし、猛暑で地温も高かったら腐りやすいよね。

5年目(今年)
今年は、排水性と連作回避のため畝を横から縦に変更。
斜面(等高線)に対し垂直にした。


耕耘もできるだけ深く掘り起こした。だけどまだ、元通路の部分は石が多く、固い部分も残っている。これは年々均していくことにする。
気になるのは、東西畝になったこと。南側に作る作物が背丈のある野菜になってしまうと、日当たりが問題になりそうだ。



見よう見マネで始め、本や動画を参考にするだけでは、物理的な要因に気付けないことがありますね。
新規に耕作する際には
まず畑全体を均等に耕耘することは大前提でした(;´∀`)
硬盤層を掘るのは、畝下よりも先に畝間(通路)だったのかもしれません。

一回り大きい小型の耕耘機が必要だったなぁと思う今日この頃です。

ではまた。


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