ブルックリン横丁

ブルックリン在住17年の音楽ライター/歌詞対訳者=渡辺深雪の駄ブログ。 そろそろきちんと再開しますよ。

217:「RED HOT + RIOT LIVE!!!!!!!!」

2006-12-01 | ブルックリン横丁
12/1は世界エイズ撲滅デー。赤いリボンのアレですな。毎年関連チャリティービジネスが色々出回るワケですが今年の個人的目玉商品は真っ赤なiPod nano。クリスマスプレゼントにどうぞ。巷の統計では10代~20代のアフリカンアメリカン少年少女の死因の第一位はぶっちぎりでエイズ、さらにNYCの5地区(ボロー)内で最もエイズ人口が多いのはBKだとか。まぁそもそもの母集団がデカいんだけどね。しかしフラットブッシュやベッドスタイ、ブラウンズヴィル、イーストニューヨーク等のゲトーエリアでは若年女子の25%、つまり4人にひとりはHIVポジティブの可能性アリ、という恐ろしい報告まで発表される始末。しかし女子にウィルスを媒介すんのは基本的には男子だよな。ってことは男子の感染率も同等もしくはそれ以上ってことでしょう。

ワシらの世代だとエイズ=不治の病、みたいなイメージがあるものだが、その後マジック・ジョンソンみたいな超人が現れたり、医学の進歩もあって巷のエイズ観がかなり和らいだ感じ。80年代に学校やメディアで「保菌者である母親から産まれたエイズベイビー」、みたいにセンセーショナルに報じられた子供達も何げに生き延びて成人しちゃったりしてさ。それはそれで素晴らしいことであるが、当たり前だが予防出来るモンは予防しようよ、ってことでNYだろうが日本だろうがセクシュアリー・アクティブな皆さんはホント気をつけて下さいよ。BETでもしきりに啓蒙CMしてますがマジで「WRAP IT UP(付けなさい)」ね。こんなバビロンで子育てするワシは気が重いっすよ。

さてエイズ撲滅デー周辺でにわかに盛り上がるのがアフロビート。エイズで他界した「世界一ブリーフの似合う男」(まるC:ミクシィのフェラ・クティのコミュニティ概要文)であり言わずと知れたアフロビート・キングのフェラ・クティのトリビュート、ってことなんですが。ワークアウトのお供として、さらに我が家のBBQの公式BGMとしてフェラをこよなく愛する我々夫婦が浮き立つ季節です。そんな中ナイスなイベントを発見!フェラ・トリビュートの決定盤「RED HOT + RIOT」のライブ版、その名も「RED HOT + RIOT LIVE!!」と称されたパフォーマンスがウチから徒歩5分のBAM(サンクスギヴィングの週末にはジェイーZの10年ぶりのBKホームタウン公演会場となったところ。アリシア・キーズのアンプラグドもここで収録されますた)にて開催!!フンガー!これは行かねば。こういう時はしみじみBKひいてはNY在住で良かった、と思うね。デッドプレズやミシェル・ンデゲオチェロ、キザイア・ジョーンズ、ラ・ヌビアンズ等のナイス人選の中、個人的に一番楽しみなのがイェルバ・ブエナ!その昔エピックからアルバムが出た時にちょいとお手伝いをしたのだが、とにかくライブがめちゃめちゃイイ!ということを散々刷り込まれていたのでコレはチェックしとかないとね。てなワケで今週末のイベントを探してるならこれでキマリでしょう。