
ちょうど今、5月10日~5月16日はバードウイーク(愛鳥週間)です。
多くの鳥たちの大切な子育ての時期です。
その昔、今では絶滅したリョコウバト(旅行鳩)Passenger Pigeonが北米
にいました。
今年はリョコウバトが完全絶滅して100年目です。
リョコウバトは北アメリカ大陸東岸に生息していた渡り鳥で鳥類史上
最も栄えた鳥と言われています。
体長は40cmほどで、推定30~45億羽いたと伝えられています。
オスは頭部から背中にかけては青っぽい灰色、腹面と脚部は赤色系でスマー
トな体形だったそうです。
リョコウバトが繁栄していた頃、大群が現れると急に空が暗くなるほどで
植物への食害や糞害で大変な被害が出たと言われています。
その頃、ネイティブ・アメリカンはリョコウバトの脂肪からバターを造って
いたと伝えられています。
しかしネイティブ・アメリカンには雛を育てているリョコウバトを保護する
配慮がありました。
ところが、白人のアメリカ大陸開拓者たちはその様な実情を知らずか美
味な食肉(それほどでない説あり)や肥料、更に羽毛の採取を目的として、
散弾銃などでの大乱獲が行われたため最も栄えていた鳥だったが、意外にも繁殖力は
弱かったので一気に絶滅したそうです。
(1860年頃、数が激減したため慌てた国は狩猟禁止令で保護したがすで
に手遅れで、ついに絶滅してしまいました)
最後の一羽となった「マーサ」も100年前の1914年亡くなりました。
動植物で絶滅危惧種がたくさんあります。
もの言わぬ動植物、特に絶滅危惧種には私たちが特別な配慮をする必
要があります。
画像/出典Wikipedia Commons