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Biting Angle

アニメ・マンガ・ホビーのゆるい話題と、SFとか美術のすこしマジメな感想など。

『サマーウォーズ』試写会に行ってきました

2009年07月29日 | アニメ
『時をかける少女』が日本中を席巻した2006年の夏から、早くも3年。
その細田守監督の新作劇場アニメ『サマーウォーズ』の試写会を見るため、
7/13に東京の一ツ橋ホールへ行ってきました。
(記事中の写真はTVCMとEVA特番内の映像より引用しています。)



公式サイトの紹介文によれば、『サマーウォーズ』はこんな物語。

「高校2年の夏休み、天才的な数学力を持ちながらも内気な性格の小磯健二は、
 憧れの先輩、夏希にアルバイトを頼まれる。 
 二人が辿りついた先は、長野にある彼女の田舎。
 そこにいたのは総勢27人の大家族。
 夏希の曾祖母・栄は、室町時代から続く戦国一家・陣内(じんのうち)家の
 当主であり、 一族を束ねる大黒柱だ。
 栄の誕生日を祝うために集った、個性豊かな「ご親戚」の面々。
 そこで健二は突然、夏希から「フィアンセのフリをして」と頼まれてしまう。

 栄のためにと強引に頼み込まれ、数日間の滞在をすることになった健二。
 賑やかな親戚の面々に気圧されながら、必死に「フィアンセ」の大役を果たそうと
 奮闘するのだった。
 そしてその夜、彼の携帯に謎の数字が連なったメールが届く。
 数学が得意な健二はその解読に夢中になるのだが…
 翌朝、世界は大きく一変していた。健二を騙る何者かが、世界を混乱に陥れていたのだ。
 「私たち一家でカタをつけるよ!」
 栄の号令のもと、健二と夏希、そして陣内家の面々が、一致団結して世界の危機に立ち向かう!」

・・・これを読んだだけでどんな話かわかった人って、どのくらいいるんですかね?
正直なところ私は全然わからなかったし、内心ではちょっと心配もしてました。

で、実際に見に行っての感想。

現時点で詳細を書くのは控えますが、つまりは信州の旧家の人間関係にダブらせて
世界的なコミュニケーションネットワークの危機を描くことにより、「人のつながり」を
改めて問いなおそうという作品でした(なんのこっちゃ)。

さらに大雑把に言うと、大家族ってサイコー!人類みな家族!というお話です。



でもなぁ・・・『時かけ』に比べて、なんか全体的に物足りなかったんですよねぇ。

まず2時間弱という長さに比べて、登場キャラクターの数が多すぎると思います。
そのぶん主要人物の描写に割く時間が足りず、キャラがイマイチ立ってこないし
前半部はヒロインの夏希よりも栄ばあちゃんを描くほうに力が入ってるおかげで
夏希の存在感と、なにより女の子としての魅力が薄れちゃってます。
(貞本さんのキャラデザで救われてる面は、かなりあるんじゃないでしょうか。)

・・・まあ本作における真のヒロインは、誰が見たって栄ばあちゃんですけどね。
夏季の未熟さが目に付くのも、栄ばあちゃんの人徳と対比させるために必要な
設定ということになるのでしょう。
(そうでも考えないと、なんでこの娘が学校一の人気者なのかわかりません。)
後半はいろいろあってヒロインらしくなるけど、それまでの印象がよくないので
あんまり応援しようという気にはなりませんでした。

ヒロインがこんな調子なので、主人公の健二もやはりパッとしません。
監督としては草食系男子のガンバリを描きたかったんでしょうけど、冷静に見れば
先輩女子の思惑に振り回されてるだけの「都合がいい男子」にも思えます。
だからラストの展開には、逆に「うーん、それはどうかな?」と若干引き気味。

個人的には、かつて文化庁メディア芸術祭の『時かけ』受賞シンポジウムにおいて
話題に出た「男子の妄想と女子のしたたかさ」という要素を、『サマーウォーズ』では
より強く感じました。(そこがイイんだよ!という通な人もいそうだけど。)

というか、そもそも女子高校生が旧家の里帰りに彼氏をつれて帰るって設定が
かなり不自然ですけどね・・・あれはどう見ても社会人のシチュエーションです。

まあこの作品がめざしたのは「はっきりした主役を立てない群像劇」というか、
いわば陣内一族全体を主役とした物語なのでしょう。



健二と夏希も、あくまで大家族の中の一員。周囲のキャラに埋もれがちなのも
あらかじめ計算づくなのだと思います。
大家族のエネルギッシュなにぎやかさと、小さなグループの気の置けない関係。
どちらが好きかは見た人次第ですが、『サマーウォーズ』という作品に関しては
後者にはあまり期待しないほうがよいでしょう。
(そういう要素が全然ないわけじゃないけど、そんなに多くもありません。)

やたらと詰め込まれたアイデアも、2時間の枠内では整理しきれなかった感じ。
伏線は一応機能してたけど、いくつものネタを矢継ぎ早に見せようとするので
どうにもバタバタした展開が目に付きました。
ノリで見せる手法は嫌いじゃないけど、今回はちょっと話をはしょりすぎかな。
特に物語の重要なカギとなる「花札遊び」については、もっと効果的な前フリを
しっかり入れておくべきだったと思います。

そんな細部のユルさを補うためではないでしょうけど、視覚面での盛り上げも含め、
マッドハウスのお家芸である3DCGや激しいバトルアニメも投入されてます。



でも本作に関して言えば、これもなんだか使いどころがズレてる感じでした。

こういうのを信州の旧家の日常風景と交互に見せられると、斬新さよりもむしろ
違和感のほうが強くって、見てるほうはなんだか落ち着きません。
年配の観客(私の隣のおばさん)は、展開についていけずに寝ちゃってました。
あとネット空間を描いた3DCGも、なんだか細田監督の手がけた某ブランドの
M上キャラみたいなデザインが基調になってて、私の好みではなかったです。
(というか、M上デザイン自体がいまいち性に合わないもので・・・。)

逆に琳派的な和風の絢爛美を表現したこちらの映像は、作中で最も好きなシーン。



截金(きりかね)、金箔、漆に蒔絵といった日本的イメージを見事に取り込んでます。
アニメでこの種の表現に挑んだこと自体も、高く評価すべきでしょう。
できればM上デザインよりも、こういう映像をもっとたくさん見たかった・・・。

いろいろ不満を並べてますが、素材の選択は決して悪くないと思いますよ。
老人力や地域力、血縁と伝統の力といった重要テーマを扱ったのはいいけれど、
それが繋がって大きなうねりを成す、というレベルまでは行ってない感じ。
むしろバタバタした展開が、それらのメッセージ性を弱めてしまってます。
伝えたいことはすごく大事だし、いま必要とされてることでもあるのですが・・・。
意あまって力足らずというか、なんだか見せ方を間違っちゃった気がします。

これだけのキャラ数とアイデア量なら、むしろTVシリーズ12話でやったほうが
作品的にも充実したんじゃないでしょうか。
スポンサーの日テレは夜のマッドハウス枠を持ってるんだから、そこを使って
しっかりとした物語を丹念に進めていったほうが、結果的にはよかったかも?

というわけで、私にとってはちょっと残念な作品になってしまいました。

作り方やリリースの形態によっては、もっと良くなったはずなんですけどねぇ。
『時かけ』みたいに徹底して主人公の心情にこだわるとか、舞台である信州に
もっと密着した話にするとか、中身を濃くする手はいろいろあったはず。
まあそれは監督の作りたい作品ではなかったんでしょうけど・・・。

それと今回は配給がワーナーブラザースということで、世界市場を意識したのか
いかにもジャパニメーションらしい斬新な映像と激しいアクションシーンを
日本的な情緒の世界とムリヤリ組み合わせてしまったようにも見えました。

前に別の記事で触れたのですが、私が『時かけ』を高く評価する理由のひとつに
「高度なアニメの技術によって、あえてアニメ的でない普遍的な日常風景を、
詩情豊かに描ききった」ことが挙げられます。
別に『サマーウォーズ』にも同じモノを求めているというわけじゃありませんが、
CG空間や非日常的なシチュエーションって逆に新鮮さを感じないというか、
アニメ的にはいかにもありがちな光景だなぁ、と。

言い換えると、アニメを見慣れてない観客層から「しょせんアニメだよね」的な
受け取られ方をしてしまいそうなところが、なんだか心配です。
でもこんな心配をするようなスレた観客自体が、そもそもこの作品の対象層から
外れてるのかもしれませんが(^^;。

ただし旧家の構造を丹念に描写していたのは、個人的にはうれしかったです。
大広間やタイル貼りの風呂、建具のリアルな感じにはわくわくさせられました。
(入道雲の感じだけは、やや量感が不足気味だったかも?)

さて最後に、タイトルの『サマーウォーズ』について。
実際に映画を見るまでは意味不明でしたが、これには世界の存亡を賭けた
陣内一族の戦いに、かつて真田氏が徳川勢と戦った上田合戦の「夏の陣」と
作中のTVで流れる高校野球長野県大会の「夏の戦い」をかけてたんですね。
それにもちろん『スター・ウォーズ』のもじりも入ってるんでしょうけど。

・・・そういえば、終盤で陣内家を襲ってくるのも〇〇〇〇でした。
「スターウォーズ」については、むしろそっちのほうを意味してるのかも。
(伏せ字の部分については、見た人だけのお楽しみにしておきます。)
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金田伊功氏、逝去

2009年07月23日 | アニメ
アニメーターの金田伊功氏が、7月21日に死去されました。

詳細については不明ですが、直接の死因は心筋梗塞だそうです。
すでにネットの各所で報じられてますが、こちらでは写真入りのアニドウのHP
ご紹介しておきます。
(追記:「金田伊功を送る会」の開催情報が、同HPの特設ページに掲載されました。)

詳細な業績についてはWikipediaなどを参照していただくとして、アニメといえば
監督かキャラデザイナーばかりが注目されがちな状況の中、一作画マンとして
これだけ大きな名声と影響を遺した人は少ないと思います。
享年58歳とのこと。まだまだ活躍できる年齢だったと思うと、残念でなりません。

最近では美術手帖2008年9月号「スタジオジブリのレイアウト術」の表紙が
金田氏によるレイアウト図で飾られていたのが思い出されます。

クレジットには明記されてませんが、たぶん金田氏の仕事で間違いないと思います。
「ひねもすのたりの日々」「究極映像研究所」でも、そのように指摘されてましたし。

昨年に東京都現代美術館で開催された「スタジオジブリ レイアウト展」では
金田氏の描くレイアウト図をいくつか生で見られましたが、特に「ナウシカ」の
アスベルがガンシップによる襲撃を行う場面が強く印象に残りました。
力強い構図に加え、殺気すら感じられるアスベルの眼の描写がとにかく凄かった。

奇しくもこのレイアウト展、7月25日からサントリーミュージアム[天保山]で
大阪展がスタートするところでした。
ワイエスといい金田氏といい、なぜこうも計ったように逝ってしまうのか・・・。
関西地方の方はぜひ天保山まで足を運んで、金田氏の遺業をご覧ください。

金田さん、多くの名作を世に出してくださり、ありがとうございました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
コメント (4)
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『サマーウォーズ』試写会に行ってきたのですが・・・。

2009年07月13日 | アニメ
『サマーウォーズ』試写会に行ってきて、いま記事を書いたんですが・・・。
なんか世間的に、絶賛記事じゃないとアップしちゃマズい的ムード?
私としては結構辛口な内容になっちゃったので、ちょっと戸惑い気味です。

つーか何度も繰り返しになるけど、『時かけ』はすばらしすぎましたね~。
あれは思春期という「マジックアワー」に、タイムリープというSFフレーバーを
見事に効かせた傑作でした。
しかもその物語の背後に、より大きな歴史改変の可能性も示唆して見せたりと
青春モノの枠を飛び越えたスケールの大きさも兼ね備えてましたし。
身近な日常が大きな歴史のうねりとリンクする、そんな微妙な年代の奇跡が
『時かけ』における物語の核心であると、私は解釈しています。

さて今回の『サマーウォーズ』、いくら前作とは方向性が違うとはいえ、
つい比べたくなるのはやむを得ないところ。
細田監督はそんな期待にどう応えてくるかと思ってましたが、今回の作品では
ちょっと私のツボとは違ったほうに行ってしまったようです。

あと今回の試写会では、以前ブロガー対象に配られたという「ネタバレ禁止紙」が
配布されませんでしたが、そうなると逆に「どこまで書いていいのか」というのが
気がかりなところです。
別にタイコ持つ気はないんだけど、便乗して記事を書いてる身としてはそれなりに
仁義もあると思いますしねぇ・・・。
ということで、もう少し感想が出揃うまで、レビューをアップするのは保留します。

まあ世の中にはこういう判断が必要な時もあるということで・・・ちょっと悔しいけど(^^;。
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「彼女にしたいジブリキャラ」、1位はナウシカらしい

2009年05月12日 | アニメ
gooのマイランキング「彼女にしたいジブリのキャラクターランキング」で
本日0時現在、ナウシカが一位だそうです。

ちなみにただいまのランキングはこのとおり。

1位  ナウシカ(『風の谷のナウシカ』)
2位  シータ (『天空の城ラピュタ』)
3位  キキ  (『魔女の宅急便』)
4位  月島雫 (『耳をすませば』)
5位  サツキ (『となりのトトロ』)
6位  サン  (『もののけ姫』)
7位  吉岡ハル(『猫の恩返し』)
8位  ソフィー・ハッター(『ハウルの動く城』)
9位  マダム・ジーナ (『紅の豚』)
10位 フィオ・ピッコロ (『紅の豚』)

このランキングそのものがちょっとイタいよね、というハナシはさておき
アスベルでさえ最後まではナウシカについていけなかったことを考えると、
やっぱり彼女はムリだろ、という気がしますけどねぇ。

2位~5位まではまあ予想どおり、というか鉄板ですね。
10位と6位は逆じゃないの?という気もしますが、高嶺の花だからこそ
夢を抱いてしまうというところもあるのでしょう。
あとソフィーさんは外見ではなく、実年齢ということでいいのかな?

どうでもいいことですが、私が彼女にしたいジブリキャラベスト5は

1位 クシャナ殿下(ナウシカ)
2位 リサママ (ポニョ)
3位 ウルスラ (魔女宅)
4位 高坂先生 (耳をすませば)
5位 清水 明子 (海が聞こえる)

ちなみにリサママはジブリキャラ外のモンスリーの代役扱いってことで。

・・・書いてみて思ったけど、これはこれでイタすぎるセレクトだなぁ(^^;。
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オレたちのドリルは、天を創るドリルだ!

2009年04月27日 | アニメ
4月25日から公開中の劇場版『天元突破グレンラガン 螺巌篇』。
『紅蓮篇』に続き、姫鷲さんと一緒に見てきました。(同行感謝、あとDVDも!)
日曜の初回に行きましたが、公開2日目ということで劇場前は行列ができていて
場内も満席状態。後の席とはいえ、座って見れただけめっけものでした。

後半部分に新展開&新作カットが集中した『紅蓮篇』に比べ、『螺巌篇』では
全体的に手なおしが入っており、新作カットも相当な量になっています。
ただし話そのものはTV版をなぞるカタチで進むので、ある場面から画も展開も
ガラッと変わるのではなく、物語全体に映画用の調整が細かく加えられた感じ。
TVの時とはすっかり変わった場面も多いのですが、基本の骨組みが不変なので
見終えたあとはむしろ「TV版のラストは、やっぱりあれでよかったんだなー」と
劇場版を通じて再認識させられた気分でした。
まあそれだけTVの完成度が高かったということですし、変に話を変えられなくて
むしろよかったなーとも思ってます。

パンフレットで中島かずき氏も語ってますが、螺巌篇ではシモンとニアの深い絆に
焦点があてられていました。
物語の進行にあわせて挿入される、ニアの日記からのモノローグが印象的。
彼女とシモンの思いを明確に描写することで、ラストでのシモンの行動についても
「ニアとの約束を守り続けている」という説得力が加わっています。
その反動で、TVでは大きなテーマだった「螺旋力と生命の進化」へのこだわりが
やや薄れてしまったのは、個人的に残念ではありましたが。

螺巌篇で他に目だって変わった点が、アンチスパイラルについての描写です。
TVでは他種族を押さえつける傲慢な先進種族という側面が強かったのですが、
今回の劇場版では「覚悟と犠牲によって宇宙を救おうとするも、道を誤った存在」
という部分が強調されていた気がします。
映画のクライマックスも、シモンがアンチスパイラルを「倒す」というよりも、
「意志を継ぎながら乗り越える」という演出に変わっていたように感じました。

逆にこれらの改変によって、TVの後半では「影の主役」であったロシウの役割は
かなり弱まってます。
シモンの強大な敵であり、螺旋の戦士として見れば先輩でもあるロージェノムも
劇場版でテッペリン戦がダイジェスト化されたことで、存在感がややダウン。
演出の変更により、役柄の上でアンチスパイラルと重なる部分が増えたことも
少なからず影響していると思われます。


TV版最終回で印象的だったラゼンガン・オーバーロードの出現シーンも、
劇場版ではかなり手が入ってました。
とはいえ、新たに描きなおされたシーンもカッコよかったですけどね。
どんなふうだったかは、実際に見てのおたのしみということで。

大幅に追加された新メカや露出過剰の描写など、旺盛なサービス精神がかえって
上スベリしちゃったところもありましたが、作品全体に込められたスタッフからの
「気合いと愛」は、十分すぎるほど伝わりました。
やっぱりTV版は傑作だった!という再確認も含めて、グレンラガンという作品に
全力で区切りをつけてくれたことを、ファンとして素直に喜びたいと思います。

映画終了後は当初の計画どおり、秋葉原でグレンラガンカフェを開催中の
キュアメイドカフェへ移動。
イベントメニューのホットケーキとセットドリンクの「シモン」、そして
謎のデザート「燃える漢のドリル魂」を注文しました。

ホットケーキの上には、ココアパウダーで描かれたブータの絵が。

絵柄は他に、グレン団やドクロバレッタの模様があるようです。
ちなみにドリンクはブルーハワイをベースにした甘いヨーグルト味でした。


そしてこちらが「燃える漢のドリル魂」、バニラアイスのシュガーコーンを
ドリルに見立てた、名前に反して思いっきりひんやりスイーツな一品です。
マンゴーソースでドリルの溝を描いてあるのがほほえましいですな。
きっとスタッフのコが一生懸命がんばってくれたんでしょう、感謝感謝。

食事のあとはいつもどおりに、ぶらぶらと買い出しへ。
店頭デモで映像を見て気に入った『グレパラ』が中古DVDで見つかったのと、
MOVICから出ていた『トップをねらえ!』の設定資料集が格安で手に入ったのは
いい買い物でした。
設定集の中身は他の資料でも見られるものばかりですが、収録されたラフ画が
大きいうえ、本自体もあまり見かけないものなので、満足感は大きいです。
といっても、定価以上に払うほどのモノではないですけどね。
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ハガレンFA開始、1・2話&ナビ特番を見て

2009年04月14日 | アニメ
先週、今週と続けて録画した『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』を見ました。

画も物語も(途中までしか読んでないけど)いろんなところで原作に忠実なのを
心がけてるのはわかりますが、それがアニメとして即おもしろいか?というと、
うーんどうだろうという感じ。
話のテンポにメリハリがないし、2話に入ってから動きも極端に減っちゃったし。

前作(無印の水島版)はいろいろ脚色が入ってたけど、今のところあっちのほうが
アニメならではの動きや演出の冴えがあった気がします。
水島版を見た人を意識したせいか、初回で早々にホムンクルスや軍内部の謀略を
ほのめかしていましたが、2話では一気に人体練成失敗の過去話へ戻ってしまい
ロケットスタートを切った勢いも早々に失速気味に見えました。

このまま淡々と原作の後追いを続けていくとしたら、少なくとも私にとっては
あんまり盛り上がれない作品になってしまいそう。
とりあえず前シリーズを見始めた最大の理由である「 合成獣(キメラ)が哭く夜 」
がどうなるかを見届けてから、今後も見続けるか決めようと思います。

原作といえば、アニメ放送開始前に放送したナビ特番のほうは楽しめました。
新作アニメのカットを流しつつ、土田晃之の司会で矢口真里、ブラマヨの小杉、
ダーリンハニーの長嶋がトークをするという内容ですが、今回は全員マトモに
作品の良さを語っており、これまでの悲惨なガンダム特番とは比較できないほど
ちゃんとした番組になってました。

ただし珍妙だったのは、アニメの特番なのにトーク内容は原作本の話ばかりで
そこにインサートされる映像も全部コミックからのものばかりだったこと。
アニメの映像が先までできてないのもあるんでしょうけど、タイトル的には
むしろ「TBSマンガ夜話 鋼の錬金術師」にするべきだったと思います。

今回一番おいしかったのがブラマヨ小杉。土田から「グラトニーかと思った」とか
「M-1は髪の毛と等価交換で獲ったんだろう」と散々イジられてました。
それに対し「優勝コメントで“髪の毛持ってかれたー!”と叫べばよかった」とは
実にナイスな切り返し。芸人としてもファンとしてもいい仕事っぷりでした。
ちなみに相方の吉田はキレイな肌と等価交換したらしい。うーん納得ですねぇ。

いつもより抑え気味な土田の司会ぶり、腐女子的な目線の中にも鋭い指摘が光る
矢口のコメント、先輩を立てながらミニ情報の提供などで渋く立ち回る長嶋と、
他のメンバーも自分の役割をよく押さえていたと思います。
たぶんTVの放送分以上にしゃべってると思うので、ソフトの特典映像として
完全収録版をつけてもよさそうです。

今のところ、アニメ本編よりもこれを見るほうがおもしろいかも…。
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人類革新計画、とりあえず終了。

2009年03月30日 | アニメ
機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン最終話「再生」。
思ったとおり、いろんなものがプレイバックしまくりの最終回でした。

リボンズが乗ってきたガンキャノンもどきは、歴代支援MSの怨念が呼び寄せた
機械の亡霊かとも思いましたが、戦闘中になんと背中からガンダムが出てきて、
ガンキャノンは後ろ向きの子泣きジジイみたいな哀れな姿に。
うわー、お得意のツインドライヴに加えて、二人羽織システムまで搭載かよ。

ツインドライヴのガンダム同士の対決で苦戦する刹那を襲う、イノベイターのMS。
そこに駆けつけたデュナメスとアリオスが加わり、各機の一騎討ちとなりました。
アレルヤはいつの間にかハレルヤと共存できるようになり、戦闘力が飛躍的にアップ。
MA形態の高機動に機首のクローを組み合わせた突撃戦法は、かつての電池生活が
ウソみたいに思えるほどのキレっぷりです。
ここまで続いたアレルヤの電池暮らしも、最終回に向けての仕込みだったんでしょう。
でもやっぱり、ハレルヤのほうがスタッフに寵愛されてると思うけどなー。

ロックオンは半壊状態のケルディムで1秒だけトランザム、敵MSの背後に回りこんで
GNピストルを零距離連射。もう狙い撃ってる余裕なんかありません。
でもこれじゃ狙撃手というよりも、むしろ鉄砲玉の仕事ではないかと・・・。
その後は思わせぶりにワイプで消えますが、ラストでは普通に生き残ってました。

一方、刹那とリボンズの戦いは双方がトランザム状態へと突入。
リボンズは量子化したダブルオーライザーによって機体に大ダメージを受けますが、
交戦中にダブルオーの肩からオリジナルのGNドライヴを一基奪取。
それを持って逃げる最中、ラッセが乗り捨てたOガンダムを都合よく発見します。
刹那の方も激戦で機体はすでにボロボロ、トランザムライザーも使えません。
そこへトレミーから飛来したのはかつての愛機、ガンダムエクシアでした。
互いに初めて乗ったガンダムを再び駆って、遂に両雄は決戦の時を迎えます。

シリーズ開始から30年を経て、とうとうTV上で実現してしまった新旧ガンダム対決。
これをやりたいがために、わざわざ古谷さんまで引っ張り出したんでしょうね。
夢のシチュエーションであり、ガンダム史に残るイベントではありますが、こんな形で
実現してしまったのは、作品とファンにとって本当に幸福なことなのでしょうか。
少なくとも昔からのファンにとっては、むしろ黒歴史として葬りたいという想いのほうが
強いんじゃないかと思います。
新しいファンにはそういう感傷ってないでしょうけど、逆に言えばそういう視聴者層に
わざわざ初代ガンダムを見せる必要はないですし・・・。
結局「誰のためのOガンダムなのか」ってところが、一番よくわかりませんでした。
まあ製作者が出したかったから、と言われりゃそれまでなんですけどね。

全てが終わった後、いきなりアザディスタン元首に復帰しているマリナ。
別に国のためにも平和のためにも働いてないので、なんで復権できたのか謎すぎます。
まさか、例の歌をラジオで流しまくったおかげとか・・・それって最大の情報操作では?

トレミーを降りた沙慈は、まともになったルイスと復縁できたようです。
純正GN粒子のおかげでルイスの病状も落ち着き、声質まで元に戻っちゃいました。
でも一皮向けば、かたやテロ組織のメンバー、かたや秘密軍事組織のメンバーですから
当人たちよりまわりのほうがいい迷惑かも。

そのアロウズと旧連邦は、新連邦設立のスケープゴートにされたようです。
ただしアロウズ関係者についてはホーマー司令のハラキリだけでお咎めなしらしく、
小熊を含めた生き残りはフツーに正規軍へ復帰したみたい。
でも無罪放免にするくらいなら、戦争犯罪人としてハッキリと処分を受けさせるか、
せめて反省や悔悟の念についての描写が欲しかった。
普通の人間でも力を手にすることで変わってしまうという実例がアロウズであり、
その罪を背負って生きていくのが、生き延びた者の義務だと思いますから。

そしてやっぱり生きてました、コーラサワー。
CBのおかげで一番得したのは、間違いなくこいつでしょう。
別にキャラとしては好きじゃないけど、一人くらいはこういうヤツがいてもいいかな。

アレルヤはマリーと共に去り、ティエリアはヴェーダとして人類の成長を見守ることに。
議場にいたアニュー似のキャラや群集の中にいた緑髪のキャラは、人類にまぎれて
共存をはかろうとする(あるいは今も監視を続けている)イノベイドなのでしょう。

刹那やロックオンなど、残ったメンバーは今後もCBとして活動していくようです。
終盤のカットでは、刹那のバックにさりげなく写りこむフェルトの姿が。
戦闘中にも刹那を救った花といい、彼女の刹那捕獲計画は人類の革新と同じくらい
着実に進行しているようです。ホント恐ろしい娘・・・。
そして唐突にボーンと出てくる木星の姿と「人類幼年期の終わり」のテロップに続き、
劇場版の告知が出て全編終了。ってことは、次のミッションは木星なのか?

この終わり方から予想すると、劇場版はTV版で達成されなかった人類と異種族による
ファーストコンタクトが描かれそうですが、その前に問題なのはCBの新たな敵。
ガンダムWのエンドレスワルツみたいに、どこかの勢力の残党でも出てくるのかな。
・・・まさかとは思うけど、BUSIDO STRIKES BACKだったりして?
そのブシドーもいまや落魄の身、フィナーレではセリフもなくひっそりとご帰還です。
幸せのコーラサワーとは立場がすっかり逆転しちゃいました。

劇場版の話は今から数年後の設定になりそうなので、そのころにはマイスターの子供や
戦術予報士の子供とか産まれてるかも。
フェルト計画がうまくいったかどうかも、その時にわかることでしょう(^^;。

さて振り返ってみると、過去のガンダム作品の影があまりにもちらつきすぎて
旧作を最新の設定で蘇らせたいのか、あるいはそれらを超えていきたいのか、
それとも単にパロディをやりたいだけなのかが最後まで見えなかったのが、
ガンダム00という作品だったように思います。
その点については、スタッフも試行錯誤だったのかもしれません。

人類の革新というテーマも、視聴者にどこまで共感されたことやら。
キャラが多すぎたことに加え、GNドライヴという万能アイテムに頼ったせいで
議論の深みや説得力が不足していたように思います。
ぶっちゃけ、そのへんあまりマジメに考えてないように見えましたけど?

作画水準が高レベルで安定し、ほぼ破綻が見られなかった点は評価に値すると
思いますが、それが当然クリアすべきレベルと見られているのも、ガンダムという
「ブランド」を手がける上での宿命だと思います。
たしかに厳しい条件ではありますが、大きな看板にそれだけ重い責任が伴うのは
どの業界でも同じことでしょう。
まだ00の劇場版が控えていますが、今後も「ガンダム」と名前のつく作品を
世に出していくつもりなら、各関係者も相当反省してもらわないと・・・。

まーどうこういって話のネタにはさせてもらいましたので、ありがたいこってす。
でも正直、見るのも書くのもなかなか難儀な作品ではありました。
次は劇場版ですか・・・見に行くべきか、それともスパッと切るべきか。

さて、春からは何を取り上げようかな。
とりあえず『東のエデン』は確定として、いちおうハガレンもチェックしとくか。
あと他になにかネタがないか、これから捜索しなきゃ。
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GNドライヴは純正品をご使用ください

2009年03月23日 | アニメ
ガンダム00 2nd 第24話「BEYOND」。
うあー、せっかく可変型巨大MSを出したのに、結局は抱きつき戦法ですか。
特攻兵器は味方でも平気でぶつかってくるし、これじゃ何のための有人機か
まったくわかりません。

さて、ヴェーダ中心部でリボンズとにらみ合ったティエリア。
自分たちはイノベイターではなく、人類にその発生を促すための存在にすぎない
イノベイドだと暴露します。
イノベイドは人類の管理者だが、それも牧畜における犬のような役割にすぎず
結局は人類の進化における踏み台でしかないということですね。
まあ刹那が革新した時点で、リボンズたちの役割は予想できましたけど。
だってこのアイデア、まるまるクラークの『幼年期の終わり』と同じですから。

ビームサーベルがあるはずなのに全然抜かないケルディムとか、特攻兵器に
ボコボコ当て逃げを喰らう電池夫婦などのシーンを経て、やっとダブルオーに
話が戻ってみれば、なぜかルイスはMSからガンダムの手中に移動済み。
しかも肝心の沙慈のほうは、引き出し作業の間ずっと失神中だったらしくて
ルイス救出は刹那におまかせ状態でした。
なんだこりゃ、盛り上りそうなところで肩透かしもいいとこじゃないですか。

ちなみに今週もアレルヤのセリフは、ほぼ「しまった!」と「マリー!」だけ。
むしろちょっとだけ帰ってきたハレルヤのほうが、セリフ多いんだよなー。
これはもう製作サイドも確信犯でやってるとしか思えません。

「彼女を連れて安全な場所へ行け、イノベイターが来る!」
刹那のセリフはいかにもカッコよさげに聞こえるけど、その結果やったことは
沙慈とルイスを丸腰で宇宙に放流するという暴挙でした。
むしろルイスもダブルオーライザーに乗っけてやるほうが安全なんだけど、
そこはこの後の演出の都合ってことで。

そしてダブルオーとイノベイターが交戦に入ったとたんに画面が急転換し、
ヴェーダ内ではリボンズがいきなりティエリアを射殺します。
でもこれは先週の流れを受けてるので、どうせ意識はヴェーダに転送済みだから
肉体のほうはお役御免ということでしょう。
そこからまた場面がコロッと変わると、ルイスにもイノベイター症状が発症して
沙慈を馬乗りで責めたててるところ。
こういう演出が好きなのか、キャラが多すぎてやむを得ずなのかは不明ですが
あんまりコロコロ場面を変えるのは、見せ方としてうまいとは思えません。
あとルイスの凶行については、脳量子波でリボンズとつながってる影響だとも
思われますが、ここはもうちょっと説明的な描写があってもいいと思います。

トランザムライザーの発動によって刹那の脳内に響き渡る、みんなの心の声。
みんなの力が、ガンダムに!・・・って、もうベタベタな展開ですね。
そしてやっぱり出ちゃいましたよ、トランザムを超えるバーストモードが!
吹き荒れるGN粒子の奔流がトラパーなら、その光はまるでセブンスウェル。
刹那もダブルオーもいよいよspec3に進化したって感じですかね~。
・・・あ、これって劇場版エウレカセブンのプロモも兼ねてたのか(^^;。

「そうだ、未来を創るために、俺たちは変わるんだ!」その刹那の想いを
視聴者がイマイチ共有できないままに、物語はキャラ同士の懺悔タイムへ。
もしエヴァの最終回でこれをやってれば、人類補完計画も波風立てずに
するーっと片付いたんでしょうけど、あいにくとこの話はガンダムなので
えー結局こういう方向に持ってっちゃうの、という失望感がありました。
わざわざガンダムでエヴァの後始末なんかつけなくてもいいのになぁ。

脳量子波に対するビリーのリアクションには、腹話術のいっこく堂が
「おや~、声が遅れて聞こえてくるぞ~」とやってるのを思い出しました。
それにしても、スメラギに迫られてやっぱりヨリを戻すのは甘いというか
いいヒトだというか。そのうちまた出て行かれるんじゃないかと心配です。
でもこんな程度でヒト同士わかりあえるなら、プラネッタのオーバースキルで
「好きだ~!」って絶叫すれば済みそうなモンですね。

しかし今さらだけど、GNドライヴってホントなんでもありだよなー。
恋人とヨリが戻ったとか、カラダが健康になったとか、なんか怪しい壺なみに
効果ありまくりだもんなー。
これならウチにも一個欲しいですよ。いま困ってる花粉症にも効きそうだし。
でもパチモンはダメですね、身体には有害だしすぐ壊れちゃいますから。

そしていよいよ次週、最終回のタイトルは「再生」。
でも何かが蘇るというよりも、むしろプレイバックのほうかもしれません。
ビデオでもカセットテープでも、同じ場面を何度も再生すればくたびれてくるもの。
ガンダムもオマージュ頼みではない、真の次世代型への革新が必要だと思います。

そういえば、ブシドーはどうなったんでしょう?
今回のGN粒子大盤振る舞いで元気になっちゃって、また最後に空気読まずに
飛び出してくるんじゃないかとハラハラしています。
コメント (2)
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裸祭りの次はトランザム祭りか・・・

2009年03月18日 | アニメ
ガンダム00 2nd 第23話「命の華」。
タイトル的にも話数的にも、Zガンダムの第49話「生命(いのち)散って」を
連想させますが、中身はむしろ「宇宙要塞ア・バオア・クー」でした。

ということでついにやっちゃいましたよ、ソーラ・レイ発射。
擬似GNドライヴをカートリッジ代わりにとっかえひっかえという描写は
すごいというよりも安っぽさのほうが目に付きましたけどね。
姫鷲さんのところで「擬似ドライヴはGN粒子を使い切ったら廃用」との
情報がありましたが、まるでこのシーンのために作ったような設定ですな。
まあ見てる側にとって、そんな裏話はどうでもいいんだけど。

そして巨大ビームの発射元は、小惑星がベースの外宇宙用巨大宇宙船でした。
でも威力のわりに、トレミーやカタロンの損害は思ったよりずっと軽微。
ということは、吹っ飛ばされたのは正規軍とアロウズばかりってことか。
おいおい、ご都合主義もいい加減に・・・と、今さら言うまでもないですね。

さらに輪をかけてヒドいのは、大量のMSをトランザムで特攻させるという
大バカすぎる作戦。
作戦も当然ひどいけど、むしろイヤなのはその安直すぎる筋書きのほうです。
命の尊さや特攻の愚劣さを描くのはいいけど、あまりにも前フリが足りないし
その後にオートマトンの大群を出しちゃったら有人特攻の意味が薄れるでしょ。
そこに至るまでの積み重ねが足りないせいで、ものすごく手軽な見せ方を選んで
安易に悲劇を演出しようという逃げのように見えてしまいます。

まあイノベイターはそのくらい人類を蔑視してると示したかったんだろうけど、
特攻させられる側の葛藤や苦悩を一切省略してしまったせいで、アロウズ側は
イノベイターに踊らされる愚か者の集団で、CBやカタロン、反乱軍といった
反イノベイター側だけがマトモな自由意志を持っているように思われがち。
いくら尺が足りないにしても、この描き方はあまりに脇が甘すぎませんか?

これまでの物語を振り返ってみれば、やってる行為が誤っている点については
双方とも似たり寄ったりだったわけですよね。
一方的な正義は何かしらの悪を背負っているという矛盾があって、その矛盾から
目をそらさずに「戦争」を描こうとしたのが、ガンダム00だったのでは・・・。
第1シーズンで武力介入に葛藤していたマイスターたちの苦悩は、リボンズという
わかりやすい悪の登場によって、さっぱりと解消されたみたいです。

リボンズが待つ巨大艦「ソレスタル・ビーイング」に突入したトレミーとガンダム。
ルイスに最後の説得を試みる沙慈、アリーのアルケーに切り刻まれるデュナメス、
ヴェーダの内部で対峙するリボンズとティエリア、そしてトレミーに押しかけてきた
ストーカーまがいの元カレに再会したスメラギと、マリーのピンチに動揺する電池男。
人類の未来を背負って戦っているわりに、みんな個人的な事情で手一杯みたいです。

このゴタゴタにケリをつけるのは、やはり解説おじさんのイオリアでしょうか。
それとも、しつこく生き残っているマリナ・イスマイールと子供たちの電波ソング?
しつこいといえば、ブシドーも腹を切れずに生き残ってますね。
さて、トリを勤めるのはいったい誰でしょう?
イオリア計画のオチは、「コンピュータ内部の出会い」でほぼ読めた気もしてますが。

あ、コーラサワーってあれでホントに死んだのかな?
ああまで言い切ったからには、ラストでちゃっかりおいしいところを持っていくかも。
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Oガンダムは誰が乗る!?

2009年03月08日 | アニメ
ガンダム00 2nd 第22話「未来のために」。
前回の裸グラハムに続き、今週の導入部はグラハムの回想シーンから。
サブタイトルのわりに、未来を感じさせない人から話が始まっちゃいました。

「我事に於いて後悔せず」
カタギリ司令の客間に飾ってあった掛軸の言葉は、宮本武蔵の言葉を
小林秀雄が引用したものらしいです。
それにしても、この床のしつらえは最低の極みですね。
軸に加えて能面を三つもかけた上に、軸の言葉となじまない派手めな花を
活けてるあたり、統一感がないのに主張ばかり強くて、「もてなしの心」が
全然感じられません。

あと、グラハムの背後は廊下になるはずだから、そこは障子じゃなくて
襖が入ってるべきです。障子は窓の代わりだから、外に面してないと変。
昔のアニメーターは建物描く前にキチンと資料をあたっていたはずですが・・・。
その他にも山ほどツッコミどころがあるはずですが、さすがにこちらも
そんなには詳しくないので、馬脚をあらわす前にやめときます。

かたや人類の革新を語り、かたや個人的な勝利に固執と、ここに至っても
話が全然噛み合ってない刹那とグラハム。
こう見ると、グラハムっていまや完全に刹那の噛ませ犬あつかいですね~。
ツインGNソードをハジキ飛ばした場面も、その後の白刃取りへ繋げる
強引な前フリでした。
そもそもトランザムライザーでスサノオごときに負けるはずもないので
追い込んだように見せても緊張感はありません。
ホントにやばくなったら、GN粒子微塵がくれでワープするんだろうし。

ダブルオーの返す刀でフェイスガードを割られたスサノオ、その下には
フラッグの頭部が隠されてました。いまさらって感じもしますけど・・・。
まあもっと今さらなのは、GN粒子貯蔵タンクなんて装備をつけてまで
戦場にひっぱり出されてしまった、Oガンダムのほうですが。

スサノオを退けた刹那をはじめ、思うところは違っても共に未来のため戦うと
改めて決意を固めたCBメンバーたち。
結局、悪いのは全部イノベイターのせいって話に落ち着いたみたいです。
ルイスの変貌も連邦の横暴も超人機関の謀略も、諸悪の根源はイノベイター。
1期の意気込みに比べると、ずいぶんと問題が矮小化された気もしますが・・・。

月の裏側にあるヴェーダを奪還すべく侵攻するCB、迎え撃つアロウズ、
さらになぜかは知らないけれど、マリナ・イスマイールと子供たちまでが
この期におよんで宇宙へ上がって来ました。
GN粒子に乗った電波ソングが宇宙に轟くのも、ついに秒読み段階かな~。

そしていよいよ、宇宙空間を舞台にした最終決戦の火蓋が切られました。
圧倒的物量とビーム攪乱幕でCBを封じ、戦いを有利に運ぶアロウズですが
この窮地を打破したのはガンダムマイスターの力でもスメラギの戦術でもなく、
マネキンに率いられた正規軍のクーデター組と、それに合流したカタロンでした。
当然のごとくマネキンにくっついてきたコーラサワーも、華麗に(!)復活。
なんだかんだ言っても、コイツが一番情勢を読むのに長けてるのかも。
実はコーラこそ、真の純粋種だった・・・ってオチでもいいんじゃないの?

マネキンの策に呼応したスメラギの突破と、ダブルオーライザーの攻撃で
アロウズの防衛線は破られ、モニターでそれを見ていたリボンズのほうは
彼にとって代わろうとするリジェネにアタマを撃ち抜かれました。
正面から眉間に一発というのは、ギレン総帥のパターンの裏返しですかね。

さて、今週頭を撃たれたのに予告では元気そうに見えたリボンズですが、
来週は巨大宇宙船でCBを待ち受けているようです。
どうやら15kmもある月の構築物は、丸ごと宇宙船ってことみたい。
まあ月が丸ごと宇宙船とか、地球が丸ごと決戦兵器っていうネタには
とっくに慣れっこになってるので、大きさだけではビビりませんけど。
もし変形して巨大ガンダムになったら、ちょっとは笑ってあげますけどね。

そして来週はいよいよOガンダムが出撃。パイロットは誰になるんでしょ?
リボンズじゃないとしたら刹那か沙慈、可能性は薄いけどグラハムとか・・・。
ひょっとすると、ホントにコーラサワーが乗ったりして(笑)。

悪ノリでラストシューティング再現とか、余計な事だけはやめて欲しいなぁ。
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断罪、断罪、また断罪!

2009年03月04日 | アニメ
ガンダム00 2nd 第21話「革新の扉」。
いよいよ刹那が自然発生型のイノベイターに進化を開始・・・なんてことよりも
今週は話の真っ黒さのほうが印象に残る回でした。
いやもう黒いこと黒いこと。話のアタマからシッポまで、黒田脚本の暗黒面が
持ち味全開って感じ。
何しろ出てくるキャラは軒並みトラウマ持ち。それがお互いに恨みをぶつけ合って
次々に消えていくわけですから、まさに断罪に次ぐ断罪というところです。
考えてみりゃブシドーの意地よりも、こっちのほうがよほど修羅の道なのでは。

王留美がさんざん騒いでいた「世界の変革」は、ヘタレ兄貴の代わりに家の当主を
背負わされた恨みから来る、世界への個人的な意趣返しだと判明。
さんざん大風呂敷を広げたわりに、やっぱりコイツは小物でした。
それを追いかけてきたネーナはリジェネ・レジェッタと手を組んで王兄妹を粛清。
考えてみりゃ中のヒトたちは後番組で兄弟役なわけですから、番組改編を前にして
早くもキャストの入れ替えが始まったような感じでした。

逆恨みで王留美を撃破したネーナに対し、ハロ経由でお払い箱を言い渡すリボンズ。
その刺客として現れたのはのはアリー・・・ではなく、クスリ漬け状態のルイスでした。
自分の不幸な境遇をまくしたてて「死にたくない!」と叫ぶネーナに対し、ルイスは
「ママとパパは、そんな言葉すら言えなかった!」とあっさり一蹴。
このへんのブラックな見せ方は、今週のエピソード中で特に冴えてたところですね。
修羅道の末にネーナの吐いたセリフが「畜生!」ってのも気が効いてます(^^;。
ネーナをなぶり殺した後のルイスがまた結構な壊れっぷりで、まさに人格崩壊。
ブシドーの決闘申し出も、結局はこのシーンへの前フリ程度にしか見えません。

そのブシドーもようやく素顔(そして素っ裸)をさらしましたが、その発言自体は
大局を見るよりも個人の意地に走った男の言い訳にすぎませんでした。
そんな意固地さを武士道にすり替えるとは、まさしく万死に値する詭弁ぶりです。
あと「マスラオ改め、スサノオ!」とか名乗るのはやめて欲しいですな。
なんか誰かのペルソナが進化したみたいで、すごーくダサい感じです。
いまさら改名したところで、もはやシーズン的にも土俵際ですしね~。

うっとうしいネーナと王留美がまとめて片付いたのはいいけれど、そこに漂う
真っ黒な爽快感と後味の悪さが、まさに「黒いほうの黒田節」って感じでした。
刹那を背後から狙うライルやハレルヤに突っかかるソーマも、今週はどこかしら
ネーナや王留美に近いビョーキっぽさが漂ってましたし。

こんな世界を救うのは、やっぱりマリナ・イスマイールと子供たちの歌なのか?
でも行動もせず強い意志も見せず、なんとなくナチュラルに反戦を歌っていると
世界が丸く収まるっていうのも、なんか偽善チックだと思いますけどね。
この作品と共通点の多いガンダムWに関して言えば、リリーナ・ピースクラフトが
マリナのポジションに当たるわけですけど、意志の明確さとカリスマ性については
リリーナの方が格段に上でした。

単なる市井の人が戦いを抑止する力になるという話なら、その役回りを担うべきは
本来なら沙慈とルイスだったはず。
2ndシーズンでマリナを一般人に格下げして「私も昔は平民の暮らしをしてたのよ」
とか言わせても、何をいまさらという気持ちはぬぐえません。
自分の果たすべき役割を放棄して、それよりも小さな責任に甘んじている人の歌を
平和への祈りとして素直に聞く気持ちにはなれないよなぁ。

マリナの歌を聴くたびに、筋肉少女帯の『踊るダメ人間』を思い出します。
“子供だましのお歌を歌って~♪”というフレーズがこれほどぴったりハマるのも
他にはあんまりないと思いますよ。
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アニューは還らず、そして還ってきたのは・・・!

2009年02月23日 | アニメ
ガンダム00 2nd 第20話「アニュー・リターン」。
前回の19話について、姫鷲さんの記事につけたコメントの中で
“ダブルオーライザーのインチキパワーで戦闘にも緊張感がない”とか
“今後は回を追うごとに人を減らして話を繋ぐんじゃないか”と書いたら
今週はきちんとそのとおりの話をやってくれました。
・・・というか、今後はこんな話ばっかり続くのかもしれないけど。

さて今週の犠牲者はタイトルどおり、先週裏切ったばかりのアニュー嬢。
もう少し引っ張るかと思ったら、トランザムライザーにさっくりでした。
その前に悪役ばりの攻めで気張ったケルディムですが、結局はやられ役。

そしてトランザムライザーがばら撒いたGN粒子で、裸祭りがリターン!
死に行くアニューとロックオンによる無重力ベッドシーンが展開します。
まあどこかでアムロとララァの悲劇を再現するだろうとは思ってたけど、
主役キャラ以外で見せたあたりには、妙なひねくれ具合を感じました。
余談ですが無重力ベッドシーンといえば、映画版『さよならジュピター』を
思い出してしまいます。まあつまりは、どっちもアレな作品ってことで。

ロックオンもスポットこそ当たったものの、カッコいいんだか悪いんだか
なんとも微妙な役回り。
アニューは取り返せないわケルディムはボコボコだわ、最後には刹那に
怒りをぶつけての男泣きです。
でも自分の甘さが招いた結果だし、見ているほうはどうにも共感できず。

口で言うと茶番にしか聞こえない「命がけの恋」ですが、この作品の場合
どっちを向いても命がけの恋ばかりなので、別にめずらしくもないよなぁ。
今回の悲恋も、結局は刹那と沙慈にとっての教訓にしかならないんでしょう。
痛手を負ったロックオンは結局フェルトに慰められて立ち直るのかな。
愛する者を失った同士で傷をなめあう、いわゆる道化芝居ってヤツですか。

お話的にはこの期に及んでバタバタ感がアップ、逆に大詰め感はダウンです。
オーライザーだけ奪って逃げる段階で、まるで完全には見えないリヴァイヴ。
一方の戦術予報士も、ヤケクソでコクピット破壊される所まで予想しろって。
あと6話くらいしかないのに、話の中盤あたりでやりそうな強奪シナリオは
いくらなんでもあんまりじゃないかと思いました。

そしてハロによるオーライザー制御まで見せられちゃうと、沙慈の存在意義は
いよいよ精神コマンドのみとしか思えなくなりました。
次回のスパロボに刹那とのセット参戦は確定だな、こりゃ。

ところで、ルイスをはじめ登場人物の間にやたらとビョーキを撒き散らす
擬似GNドライヴって、なんかデキの悪い原子炉みたいですね。
発生粒子が高毒性で、しかも人体残留性が高そうとくりゃ、ヒトにとっては
有害な技術でしかないんだよな~。

このままだと連邦やアロウズのパイロットはみんな身体を悪くするだろうし、
やがては人類全体も衰退していくと思う。
それに影響を受けないのがイノベイターで、最後は人類に取って代わるのが
リボンズの書いた筋書きの結末なのかも。
それに対し、真の太陽炉は擬似GN粒子に対する抑止力を持ち、かつ人類の
正常な進化を促す技術である、ということになるのでしょうか。
結局、最後にまたイオリア出てきて全部説明しそうな予感が・・・。
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セラヴィーってやっぱりGガン系?

2009年02月15日 | アニメ
ガンダム00 2nd 第19話「イノベイターの影」。
あと1ヶ月ほどで放映も終わりなのに、あまり大局が動いた気がしないのは
重要な部分をうまくはぐらかされてるのか、それとも単に話がザルなだけ?

さて、前回の思わせぶりなシーンは、結局クラウスの反撃というオチで終了。
ヒネリもなければテンポも悪いと、最悪なヒキになりました。
まぁここでマリナが撃たれても、あんまり大勢に影響はないですしね。
ここまできたら、彼女には徹底して「撃たない側」の立場を貫いて欲しいと
思います。もう他に彼女の存在意義なんてないですし。

一方、宇宙空間ではCBとアロウズが戦闘を開始。
「ダブルオーライザー、先行して敵部隊を叩く!」って、本気で行ったら
後には草一本残らないハズですが、今回は沙慈の説得コマンドを使うのが
最大の目的なので、むやみに全滅させるわけにもいかずチマチマと撃墜。
この手ぬるさには視聴者もミスターブシドーも大変ガッカリです。

今週も嫁にやり込められっ放しのアレルヤ、しかしダブルオーライザーの
トランザム発動に乗じて、ドサクサまぎれにハレルヤが復活しました。
でも別に話の中身に大きく絡んでくるわけじゃないので、見てるほうには
「相変わらず空気読めねぇキャラだなぁ」程度の認識しかありません。
しかもトランザム終了後はあっさり元に戻っちゃってるし、他のキャラからは
そこに一切ツッコミがないという始末。まるで笑いの取れない芸人みたいでした。
むしろ戦闘中にボソッとアニューを気遣う発言を漏らしたロックオンのほうが
強く印象に残ったのは、皮肉なものです。

セラヴィーガンダムは砲口から手とビームサーベルが出てきて、6本腕に変身。
砲身がそのまま腕になる機体にはグランドガンダムという先例がありますし、
6本腕とくればまず思い浮かぶのはアシュラガンダムでしょう。
つまりセラヴィーはGガンダムへのオマージュということで・・・え、違うの?

トランザムライザーの精神感応で出現した空間で、ついに再会を果たした
沙慈とルイス。でも今回は全裸じゃない上に、なぜか宇宙ステーションで
デート中というシチュエーションになってました。
このおとなしさを見ると、前の裸祭りにどっかからクレームでも来たのかも。

しかし精神感応で出現した世界にも関わらず、二人が交わすのは生身と同様に
表層的な言葉と仕草でのやりとりのみ。(ルイスに至っては銃まで向けてるし)
心が直接触れ合わず、コミュニケーションの手段も生身と変わらないのならば
わざわざ精神感応の場面として描く意味がないとも思うのですが?
少なくともこのシーンから「人の革新」のイメージは感じ取れなかったですね。

結局は二人の心が通いあう直前でトランザムが終了し、説得は失敗。
そこに横から割り込むアンドレイにソーマが肉薄して緊迫感が増したところで
「もうやめろー!」と沙慈が絶叫、これに水を差される形で双方が引くという
何とも歯切れの悪い手打ちになりました。なんなんだ、この茶番劇は。
あまりの生ぬるさに怒ったブシドーさんが来週あたり暴挙をしでかしそうですが、
今までことごとく期待をハズしてくれたこのアニメに、あまり多くは望めません。
ここは大して期待もせずに、生暖かく見守ってあげるのが正解でしょう。

今回の戦闘を機に、ルイスを取り戻す「自分なりの戦い」を決意した沙慈。
まあ理由はともあれ、結局のところ戦争に加担するという道を選んだわけで
もはや良心的な傍観者という立場ではいられません。
「もう一人の主人公」として、単に人を諌める以外の行動を見せられるかが
クライマックスに向けた重要なポイントになりそうです。
まあそれは、「ガンダム00」という作品自体に対しても言えることなのですが。

で、今週のラストはアニューとネーナの裏切り2連発。
アニューは二重人格、もしくは擬似人格の刷り込みが行われているようなので、
来週はその葛藤を軸に、イノベイターの実像が語られるんじゃないでしょうか。
王留美は飼い犬のネーナに手を噛まれる形で、宇宙船ごと撃沈されました。
でも宇宙服着てたしアニキも身を挺してかばったので、たぶん生きてますね。

こっち方面は人間関係がいい感じに腐ってきてるので、王留美には小物なりに
あと少し頑張ってもらって、ネーナとかリボンズとかの人でなし連中と一緒に
キッチリと共倒れを演じて欲しいものです。
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交錯する想いと錯綜する物語。そして今週のアレルヤは・・・!

2009年02月08日 | アニメ
ガンダム00 2nd 第18話「交錯する想い」。

まさにタイトルどおり「交錯する想いをそのままシナリオにしてみよう」な回で、
話が細切れでまとまりがないという意味では、確かに交錯しまくってました。
しかもラストでは各自が順番に「想い」を口に出すという締まりのない演出。
それぞれの戦う意義をいちいち点呼しないとヤル気にならない戦いなんて、
今すぐにでもやめちまえばいいのに。

さて、前回のアフリカタワー崩壊からすっ飛ばすこと4ヶ月。
仕込んだイベントが世界にどう影響したのかきちんと描かないのは、毎度おなじみ
00クオリティってなところです。
そしてなんと、まだ生き残ってたメメントモリ2号機には心底ガッカリでした。
オープニングで前回の始末をつけるパターンを、ここでも繰り返すとはねぇ。
しかし4ヶ月もグダグダとなにやってたんだろ、CBの連中は。

前回のゴタゴタと連邦軍のアロウズ統合に嫌気がさしたのか、マネキンは失踪。
今までスメラギとの対決で見せた因縁や覚悟を放り出すような話の進め方には
開いた口がふさがりません。
言ってみれば、セルゲイ退場後の穴埋めのために配置転換したわけでしょ?
なんか某球団の監督をクビにしたときの、元オーナーの発言を思い出しました。
たぶんガタガタになったカタロンの代わりに、連邦正規軍の離脱組を引き連れて
反連邦組織に加わるんだろうなー。

今週からは晴れて夫婦合体MSで出撃したものの、合体などの見せ場はナシ、
しかも刹那には嫁のフォローに回るよう指図されるなど、相変わらず使えない
アリオスガンダムとそのマイスター。
見た目的にも、電池からGNアームズのカタパルトに格下げという感じです。
GMの踏み台にされるガンダムってのは確かに新鮮なシチュエーションだけど
ホントにそれでいいのだろうか。

アレルヤもマリーが臨戦態勢になってからは完全に尻にしかれてるダメ亭主状態。
さらに嫁の心の支えにもなれないわ、葛藤するべきツボもズレてるわと散々です。
ちなみに合体後の機体名はアーチャーアリオス。
ダブルオーライザーの例を見ると、前にある機体名が主力ということになるので
どっちの立場が上なのかは推して知るべしです。

刹那絶叫「トランザムライザー!!」あれって偽イデオンソードの技名ですか?
そしてこういうスパロボ的演出って、やっぱりNGじゃないかと思います。
それにしても、沙慈って太陽炉の同調チェックのためだけに乗ってるんですかね。
だったらハロでも乗せときゃ済むだろうに。

もし本当に「説得」だけのために乗せてるなら、ますますスパロボ的ですなぁ。
実は精神コマンドが2人分あるおかげで、偽イデオンソードが発動可能とか・・・。

王留美とリボンズの丁々発止のやりとり。正直罪のなすりつけあいで内容のほうは
どうでもいい話なんですが、狐と狸の化かしあいは面白いですね。
リジェネまで抱き込んでどう仕掛けを打ってくるか、王留美の逆襲が楽しみです。
まあ彼女もいつ誰に殺られるかわかんない立場ではありますが。

父親を殺して昇進に加え、ルイスまで手に入れたっぽいアンドレイの小僧ですが
ルイス横取りは期待通りとはいえ、セルゲイと引き換えなのは納得できません。
まあ彼女の心情もいまいちはっきりしてないので、この先どうなることやら。
戦場で沙慈との天秤にかけられたあげく、後から撃たれちゃったりして。

そして、トレミークルーも視聴者も知らない間にアニュー狙い撃ちが成功していた
ロックオン。でも逆にアニュー経由で狙い撃たれてるのはトレミーなんだけど。
この二人がイノベイターと人類の架け橋になるのか、それとも単なる泣かせ演出で
さくっと片付けられちゃうのか、今後のカギになるような、全然ならないような。

これまで平行で進めてきた話の帳尻あわせを今週で一気に進めたことによって、
あちこち進展はあったものの、全体としてはごしゃごしゃな印象が強い回でした。
終末感だけは漂ってるけど、一点に集中していく終息感はないんですよねー。
こんな雰囲気で、どうやってストーリーをまとめていくのだろうか。

リジェネからリークされた情報で月面上のヴェーダに行ってみたら、またもや
イオリア登場、計画の全貌を明かしてみんなビックリ!ってことになるとか?
それじゃまるっきりガンダムXの終わり方と同じなんですけどね・・・。

今週一番幸せそうだった保母さんと子供たちですが、最後に隠れ家を敵が襲撃!
でもマリナが撃たれたのかどうかはまだ不明。
ここでマネキンたちが合流して援護、って展開も大いにありますしね。

まあ撃たれたとしても、セルゲイに比べて視聴者へのダメージは少なそうですが。
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「特典」っていったい何ですか?

2009年02月07日 | アニメ
発売日から1日遅れで『劇場版グレンラガン 螺巌篇』の前売券を買ってきました。

前半部にあたる『紅蓮篇』のときは初日に並びましたが、今回は都合がつかなくて
発売初日には購入できず、翌日買いに出かけることに。
劇場購入特典でついてくる「大グレン団応援画集2」が目当てなので、初日以降も
特典が残ってるか気がかりでしたが、結果的になんとか確保できました。



チケットに使用されたキービジュアルは、天元突破グレンラガンとグランゼボーマの
対決シーン。それを見上げているのは、TV版のラストに登場した少年でしょうか。
『紅蓮篇』のキービジュアルがキャラとメカを総登場させたお祭り仕様なのに比べて
『羅巌篇』のほうは緊張感とスケールの大きさを感じさせるものになってます。

「応援画集2」には30名を超える作家が寄稿しており、「応援画集1」の15名から
なんと2倍以上に増えました。ページ数も前回の24ページから増えて36ページに。
ただし作家の数が増えたせいか、見開きサイズの大きなイラストは無くなりました。
ちなみに表紙はモノクロですが、中身にはちゃんと色がついてます(そりゃ当然か)。

個人的にはロージェノムのイラストが多めでうれしいですね。ラゼンガンのイラストも
3枚ありましたが、ラスボスのグランゼボーマが1枚も無いのにはちょっと笑いました。
特に気に入ったのはtoi8さんの描いたヨマコ先生と、hukeさんのラゼンガンですかね。
あと石川ヒデキさんのシベラが、いろんな意味でかわいそうです(笑)。

チケット購入後に寄った店で「ねんどろいどプレイセット#01 スクールライフ」の
Bセットが980円まで下がっていたので、喜んで購入。
でもよく考えると、ウチのねんどろいどってボーカロイドかネコアルクだけなので
学校セットを買ってもイマイチ使いみちがないと気づきました。
せめてAセットなら、金属バットや黒板消しなどの使えるアイテムがあるんですが。

次に購入予定のねんどろいどはヨーコなので、やっぱり学校とは縁がありません。
これがヨマコ先生仕様なら、最高の組み合わせだったのに・・・。

こうなったら、もはや絶望先生を買うしかないのかも(笑)。
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