ぶどう畑のあの男 ～３

いよいよお話はぶどう畑へ。
「ぶどう畑のあの男」ってタイトルはなんなのだ？と思ったら、
原題をそのまま訳したタイトルなんですね。
「ポドパッ　ク　サライ」
お話の最後に、タイトルを読んでプラス一言があるのが楽しい。

《あらすじ》

事情をしらないおじさんは、テッキにジヒョンの指導をまかせて
観光旅行に出かけてしまう。
慣れない農作業に、意地悪なテッキ、
仕事仲間のアジュンマたちからは反感を持たれてジヒョンはふらふら。
都会っこの常識は田舎の非常識。
何をやっても失敗ばかり。

それでもなんとか自分なりにがんばってみる。
20億のためだもん。

疲れて帰る道すがら、眠りこけてトラクターから
貯水池に落っこちたジヒョンは大切な靴を失くしてしまう。
お父さんから就職祝いにもらった大事な靴だ。
ご飯も食べずに落ち込んでいるジヒョンを見て、
テッキは夜の貯水池でひとり、靴を探してやる。

少しだけテッキを見直したジヒョンだが、
彼が同じ家に住んでいると知って驚愕。
「あんな男とひとつ屋根の下なんて信じられない！」

荒れた畑の草刈りをがんばったら、もう限界。
仮病を使って倒れるジヒョン。
せっかくのサムギョプサルのお昼はおあずけ……。

シャワーも浴びられず、体中がかゆいし、
部屋には虫が出てくるし、田舎生活は嫌なことだらけ。
「虫が嫌なら俺の部屋で寝とけ」

テッキの部屋には意外なことに本がいっぱい。
修士論文も書いていて、彼は本当に大学院卒みたい。
湿布を見つけて貼っているところに
テッキの彼女？ホンイが現れてふたりは大ゲンカ。

翌朝、体中が痛くて起きられない、というジヒョンに
液体湿布薬を渡してやるテッキ。
仮病くさいジヒョンにお灸を据えようと、
「それ目の下に塗るといいぞ」といたずらをしかける。
鵜呑みにしたジヒョンは目の周りにたっぷり塗りつけてしまい、
顔がヒリヒリ、涙がボロボロ。
やりすぎたか……と反省するテッキだが、ジヒョンはカンカン。

「もうこんなとこ耐えられない！ソウルに帰る！」

（つづく）


お？結構かわいいぞ？

うん、テッキもジヒョンもぶどう畑に来た方がいきいきした感じ。
かわいいじゃん、と思えるシーンも増えてきて、
だんだん楽しくなってきましたよ。

それにしても都会っこというのはここまで田舎が苦手ですかね？
私だって芋虫は食べたくないけどさ。

ジヒョンはデザイナーで器用なはずなのに、
ぶどうの剪定なんかはあまりにむちゃくちゃすぎ。
スプリンクラーで頭を洗おうなんて、さすがに非常識すぎでは？

でもハイキングにハイヒールで来ちゃったりする女子も実際いるみたいだし、
少々演出過多ですが、当たらずとも遠からず、なのかな。

お風呂がないのはかわいそう。
男所帯だから、行水で平気だったのかもね。


素の方がほんとにかわいい。

まあなんだかんだ言いながらも、草刈りしたり、
ビニールシート運んだり、ジヒョンもがんばってます。
やる気になれば精一杯がんばる娘みたいだから、
徐々に変化していくと思うんだけどねぇ。

ちょっとテッキがかわいいよね。
アジュンマたちにからかわれてるとことか、基本純情そう。
そして絵にかいたような妹キャラのホンイがまたかわいい。



信金に勤める娘さんのようですね。
「10年捧げた男よ！」ということは、
ずーっと大好きだったお兄ちゃんなのねー。
てことはテッキはこの田舎で育った人なのね。
なんとなく、修士号をとってからぶどう畑に修行にきたのかと
思っていたのですが、もともとこの土地の人なんだなー。

田舎の男にしてはよくしゃべるテッキ。
「気難しいから～」とアジュンマたちには言われていますが、
どうでしょうか？
田舎で学のある男は、そう言われがちなので、フツーだと思います。



大事なところでは不言実行。
ジヒョンの靴を月明かりの中でよく見つけたな。
ブランドの靴だから大事なのか、と思っていたら、
アボジからの就職祝いだときいて、探してやらなきゃ、と思ったのね。
なんにも言わずに行くところが男らしいわ。
彼女も一言お礼言ったらかわいいのにね～。

ジヒョンが「体中痛くて起きられない！」と騒げば、
ちょっと不安になってアンメルツヨコヨコ（だよね、アレ）を
持ってきてやるところがなんともかわいいし、
「まじでそんなに塗ったのかよ？」と慌てるところもまたかわいい。
「オッパは純朴だから」というホンイの言葉にも納得です。

トラクターに乗ってぶどう畑にいくシーンと、
草刈り演習のシーンは好きだなー。

さっそくソウルへ帰ろうとしているジヒョンだけど、
それじゃあ話が終わっちゃう。
一体何がきっかけで、ふたりの仲は深まっていくのでしょうかねー。

テッキもまったく女に縁のない田舎者、というわけでもなく、
年下の女の子にアタックされてて、しかも元カノまでいた様子。



こうして向き合うと、お似合いな感じします。