いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

私の名前はキム・サムスン 〆10

2014年01月15日 | 私の名前はキム・サムスン

  第10話「私の名前はキム・ヒジン」

店にとってサムスンの退職は痛手だった。
誰もいない店内で、ジノンはサムスンの残した修行ノートを手に取る。
彼女の書いた一言ひとことに、微笑んでしまう自分がいる。
やっぱり彼女に辞めてほしくない……。
といっても、彼にできるのは給料アップの提案ぐらいだ。

サムスンは、ジノンのメールを無視して
彼に買ってもらった服をリサイクルに出して、バラの花束を畑にまいた。
こうして全部忘れるんだ……。

ジノンの方は、そうはいかない。
悪夢に悩まされて、サムスン似の子豚のぬいぐるみを捨てようとあがくのだが、
なんの巡り合わせなのか、どうしても手元に戻ってきてしまう。
どーしてなんだよ、くそ……。

サムスンは髪を切り、化粧をして、念願の改名届を出しに市役所へ出かける。
取りあえず申請書をしっかり書いて、届けは受理された。

ジノンはヒジンと一緒に、ミジュを遊戯療法に連れて行く。
そしてうっかり、ヒジンの名をサムスンと呼び間違えてしまった。
彼は無意識で、ヒジンもそのミスを指摘できない。
本気でサムスンさんのこと気にしてるの?

生まれ変わった気分のサムスンは、さっそくお見合いにチャレンジ。
オヤジくさい嫌みな中年男を撃退してせいせいしていたら、
なんと以前のお見合い相手と再会した。
いい雰囲気だったのに、ジノンに邪魔されたあのハンサム氏だ!
ウキウキでぶりっ子していると、そこへ現れたのはジノン?!
密告電話を受けて飛んできたのだ。
芝居をしてサムスンを連れ帰ろうとするジノンだが、
二度もすんなりいくと思ったら大間違いだよ!
てこでも動こうとしないサムスンに、
「イネがやけどして仕事ができない」というジノン。
サムスンは血相を変えてかつての職場に駆けつけた。

ところがイネのやけどは絆創膏で事足りる程度。
怒るサムスンに、他の男と会うのは契約違反だというジノン。
お金を返してもらうまで、契約は有効だ、と。
サムスンは静かに怒って、家路を急ぐ。
拒絶されてもジノンは、彼女についてゆく。

ヒジンは、ジノンの態度について考えていた。
サムスンのことがどうしても気になるような彼。
そしてサムスンに言われた言葉。
彼女は彼を本気で愛しているの?契約ではなくて?
治療に苦しんだ3年間で、自分は色あせてしまったの?
ヒジンは不安な気持ちを抱えながら、ヘンリーと食事を共にする。
彼はヒジンの心を感じ取って、優しく彼女を支えてやるのだ。

ジノンはとうとうサムスンの自宅までついてきた。
「この家はね、父が必死の思いで建てた家なの。
だから守った。バカにされる筋合いはないわ。
それにさっきの見合いの席であった彼。
あんな風に再会するなんて普通の縁じゃないわ。
最初の時も今日も意気投合してたのに。
あんた何様よ?
彼みたいな人にまた出会えると思う?
あんたのせいでパアよ。
最後のチャンスをつぶされたわ」
「なぜ最後だと思うの?」
「まだからかうつもり?」
ジノンの目は真剣だ。

「いい男なんてこれからいくらでも出会える」
「いくらでも?いくらでも?!」
「うん」

サムスンもジノンから目をそらせないでいる。
「あなたは、魅力的だ。
それに気付いていないのが、また魅力だ」
「ふざけんな」
「本心だ」
「だまされない。チェジュ島でその気になって捨てられた。
……なぜそんなに見つめるの?」
「他の男と会うな。見合いもするな」
思ってもいなかった言葉に、息が、詰まる。

(つづく)


ふふふん、ふふふん、ふふふふふん。

なんつーか……甘いな!

ちょっとこれは……甘い、甘すぎる展開。
メロウな感じってやつですか?

ズルすぎる展開、と言えなくもない。
ジノン、お前は……どっちを好きなんだよ。
こっちのヒジンか、あっちのヒジンか。

サムスンって呼び間違えちゃったからな~。
決定的だな~。
無意識だからな~。
もうしょうがないな。

元カノに出会って、事情がわかって、ボワーっとまた火がついて、
無我夢中で彼女を愛したけど、
心の中に棲んでいたのはサムスンだったわけか、ジノン。
ちょっと冷静になったらそれがわかったのか。
失ってはじめて気付く愛か。

サムスンにしても、嫌いになったわけじゃない。
他の女に心がある男なんて追いかけても仕方がないから、
あきらめようと思ったんだもの。
こんなセリフ、真顔で言われたらズキッとくるでしょ。

こういう時、「ズキッ」だと思うんだよね。
若者の「キュン」とか、まだまだ無傷の「ドキッ」じゃなくて、
もっとなんかこう、痛みを伴うような感覚。
すごく苦しくて、でもどこかに甘いにおいのする痛みが胸に来るんだな。

ぎゅっとつかまれた心臓からしたたった香油が、
恋の燠火(おきび)に落ちていって一瞬火があがる、みたいな。

バーベキューかよ!

ち、ちがうくて~
バーベキューとかじゃなくて~
もっとロマンチックでこう、なんていうか~。

あ、暖炉?ペチカ?あれ?ハウルの動く城?

うまく言えないけど、わかってください……。

このままジノンを信じたい。
嘘でもいいからまただまされて流されたい、って思ってませんかサムスン姐御!
まずい、まずいよね。
あれ?まずいのか?
あーもーわかんねい。

ジノンが本当に自分の気持ちをはっきり自覚したのか、がポイントですね。
男の所有欲とか、執着とかありますからね。
捨てた女が他の男と付き合ってるのみると、なんかムカつく、という身勝手な気分。
これって実は女性にもありますから、男の……なんていうのは卑怯ですね。
ただ、ドラマの中でサムスンの元カレが、
婚約しながらも彼女につきまとう役を演じていますから。
ジノンが果たしてあの二股男とおんなじなのか、は気にしておくべきところ。

主役だもん、そんないい加減な奴じゃないと思うけど。
お兄さん夫婦をなくした悲しい過去を乗り越えて生きてる子だもん、
そんな不実な奴じゃないと思うけど。
でも、サムスンに本気になったとしても、
死ぬかもしれなかった病気を克服して帰ってきたヒジンを捨てられるのか?
しかもどうやら彼女は、ナマズ母に言いくるめられて渡米した感じじゃない?
ジノンはその責任を取らずにいられるのか?

この先の展開は、そのあたりが見所になりそうですね。
あと、ミジュはまたしゃべれるようになるのかな。

元カノヒジンは悪い子じゃないですけど、
ヘンリーをないがしろにしすぎです。
ジノンとチューしてる時は電話でなくて無視してたくせに。
つらくなったら甘えに行っちゃってさ。
医者として許しても男として許していいのか?
サムスンの二番手ではないですけど、
あいかわらずこのポジションにいる男性キャラは、聖人ですね。
最後はヒジンを支えてアメリカに連れてっていいからね。

サムスンがジノンのこと、サムシクって呼ぶでしょう。
「三平」みたいなニュアンスだと思うんだけど、
彼自身がメールの最後に「サムシク」って書いてくれるとこが好きなんだよね。
サムスンにつけられたあだ名で「サムシクだよ」って。
彼女が自分を呼ぶ特別な名前が気に入ってるんだと思うの。
彼女にとっても特別な自分、というのが嬉しいんだと思うの。
だから、ジノンは自分のこと「サムシク」って思った瞬間に、
すでに恋に落ちていたと思うのだわ。

自分でも自分の気持ちがよくわかってないポーカーフェイスがやっぱりかわいい。
いい年したおっさんがこれやったら顰蹙ものなんだけど、
なにせ若いから。



あ、かわいいおっさんがいましたね。
サムスンのお姉さんと一夜を共にしたシェフ。
口説いたつもりが口説かれて、こましたつもりがこまされちゃって
10万ウォンの小切手でがっくりきちゃうかわいいおじさんです。
あれ置いて行かれたら、一夜限りでさようなら、とは行かないよね。
男のプライドにかけて。
そのへん、サムスンの姉さんはさすが恋愛の達人だと思います。
私と寝といてそれをただのナンパ成功成績のひとつになんかで終わらせないわよ、的な。

ヒジンが戻ってきて両思いになったときは、
どうしよう、つまんなくなっちゃうのかと心配しましたが、やっぱり面白いです。




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2 コメント

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またまた連投すみません( ̄∀ ̄;) (しーま)
2016-11-05 09:26:48
ミジュ〜( ; _ ; )
あんたいい子や〜!

ヒジンのすすめたのはお医者さんごっこのおもちゃ。
ミジュが選んだのはお料理のおもちゃ。
そして、「モモ」の本。
ちゃっかり、自分の分まで買っちゃうジノン(*^m^)

ミジュが最初に出す言葉が、
サムスン!
だったらいいな、と思いました。

ナマズ社長、いやジノン母やヒジンのいる前で
大きな声で、サムスン!と呼んでほしいです。
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どーぞどーぞ (ビスコ)
2016-11-05 11:38:57
しーまさん、コメントありがとうございます!
連投ぜんぜんオッケーですよ!
だって観始めたらとまらないもん、このドラマ。
面白いし切ないし、やっぱり名作ですよね~。

何年も前のドラマだけど、今観ても古くないのは
女性の立場がいつまでも変わらないことの証明なのかもしれない。
でも恋する女性の気持ちって、いつの時代もそうそう変わんないもんですよね。

小さい子にどうしてか好かれちゃうサムスン。
本気でミジュに寄り添ってあげてるからだと思うな。
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