いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

乱暴なロマンス 9

2013年05月30日 | 乱暴なロマンス
《あらすじ》

ウンジェの告白の直後、ジョンヒが訪ねてきた。
微妙な空気の中、ジョンヒはムヨルにクリスマスプレゼントを。
「お邪魔だった?出直すわ!」
明るいジョンヒの振る舞いに、ウンジェは一芝居打つことにした。
ドンアに電話をかけて、今の告白は友人との賭だったとごまかしたのだ。
「でも、なぜそんないたずらしたの?相手に失礼じゃない?
ムヨルがオッケーしたらどうするの?」
ジョンヒの質問に、動揺するウンジェ。
「あり得ないから!平気なの。だって私たちお互いに殺し合いたい仲なんだもの」
「それはそうだが……」

なんとなく微妙な空気だけれど、ジョンヒのオルゴールのプレゼントに
ムヨルは嬉しそう。
「私のは?」
ムヨルは、彼女に香水のプレゼントを用意していた。
うらやましそうに眺めるウンジェ。
「私のは?」
「俺のは?」
「依頼人がくれるのが常識です」
「俺を賭に使ったくせに」
それでもムヨルは、ちゃんとウンジェにプレゼントを用意していた。
「クリスマスに牛肉……」
高級国産牛をウンジェの家に贈っておいたムヨル。
「国産だぞ、国産」

別れ際、さっきの告白が気になって仕方ないムヨル。
でも、あれは何だったのか、なんて聞けない。

なんであんなこと言っちゃったのかな~。
家へ帰っても、、後悔しきりのウンジェ。
ムヨルはあの告白が気になって、夜も眠れないのだが。

ジョンヒの元には、目をつぶされたムヨルの写真が届いていた。
「さっさとイギリスに帰れ!」と書かれたその写真を、
ジョンヒは見ているのか、いないのか。

ドンスとスヨン夫妻とムヨルとジョンヒ。
映画を観て、ゲームセンターに行って、ハンバーガーを食べて……。
「昔はよくこうして4人で遊んだんです」
どこへでもくっついてまわらなければならないウンジェは、
どこへ行っても所在ない。
ジョンヒは自分にだけは敬語を使ってよそよそしい感じだし。
彼女はイギリスには帰らないかも、と言う。
1年前から、絵が描けなくなった。才能が消えた。
「そのかわり元気になったの。不思議でしょ?」

スヨンは、複雑な思いだ。
自分が絵をやめたのは、ジョンヒと出会ったから。
自分より才能のある彼女を、母も認めた。
それが辛くて、絵の道をあきらめたのに。

ドンアはユニのことを探ろうとがんばっているが、なかなか成果は出ない。
と、ある晩、バーにコ記者が現れた。
彼はユニに、目をつぶされたムヨルの写真を示す。
「送り主はあなたでしたか……」
「へぇ、お前も送り主を知らないのか?」
コ記者は、ユニをひっかけたのだ。
「面白い。またな」

肝心のシーンを見ていなかったドンアは、コ記者が真犯人だと誤解して
めちゃくちゃにあせるのだが、実はコ記者はキム室長に協力していたのだ。
犯人は、ユニをよく知る人物に違いない。
真面目で、道徳的で、優等生の顔に隠れた高慢さと冷酷さを知る人物。
まだ、ユニの近くにいるはずの真犯人。

ドンアは、コ記者を目の当たりにして興味津々。
これがウンジェの好きな男か~。
すべては彼女の誤解なのだが、
コ記者の好みの女性をしつこく聞き出すその態度が、キム室長のあせりを生んだようだ。

ムヨルの家にはジョンヒがワインを持って訪れ、邪魔者のウンジェは退散。
「夜にワインを持って部屋にくるなんてふしだらよ!」
ウンジェはつらくて仕方がないが、ふたりはどうやらよりを戻したよう。

彼好みの女性に変わりたいと思う。
と同時に、ありのままの自分を好きになって欲しいとも思う。
ウンジェの女心は複雑だ。
でも、ジョンヒの指に光る指輪を見てしまって、
すっかり元気がなくなってしまうのだ。

ふたりは思い出の場所にやってくる。
地下通路を抜けた先、とある建物の壁に描いたコスモスの群生。
夜中にこっそり、ふたりで手形を押した。
『俺は君を愛するために生まれた』
そう書いたのはムヨル。
ウンジェは、彼らの姿をただ見つめるしかなかった。
ふたりの思い出が、ウンジェの目にも見えるような気がする……。

いつになく元気のないウンジェに、ムヨルは不思議そう。
「どこか痛いのか?」
「体中が痛いです」
「すごく痛いのか?」
「死にそうです」
「休めばいいのに」
「冗談です」
いつもの軽口も、お通夜みたいな空気の中で、まったく覇気の無いウンジェ。

「先輩は運命を信じます?
長い年月を経て再会したのに、まだ好きなら、それは運命ですよね」
「ムヨルとジョンヒ?特別な関係だね」
ドンスの言葉に、静かに考えるウンジェ。

長い一日の終わりに、きちんと挨拶をするウンジェ。
「さようなら」
「もう会わないつもりか?」
ウンジェは涙をこらえて、ムヨルの家を後にした。

(つづく)


今回もロマンス全開ですが、少しずつ、サスペンスの要素が盛り込まれてきましたね!
同時進行って感じで、観ている方も気が気ではありません。
第1話からすると想像もできない方向へ進んでいるドラマですが、
私はここまで、大変気に入っております。
面白いわ!

ウンジェはあの告白を、ドンアとの賭だったと偽って、無かったことにしてしまいますね。
ムヨルの、すっっごく困った感じがいたたまれなかったのと、
ジョンヒの明るさのせいでしょうか?
ここで彼女が、ウンジェのことを嫌って意地悪を言ったりしたら、
また違った様相になっていたかもしれませんが、
「お邪魔だった?」とか「出直そうか?」とか、
空気を読んで遠慮してくれた感じが、ウンジェの背中を押したんだと思います。
何やってんのよ、あたしったらバカバカ!みたいな。
こんなかわいい子が側にいて、あたしがかなうわけないじゃん!みたいな。

SPとしての立場がまた辛いですね~。
警護対象といつも一緒に居なければいけないけど、一緒に楽しむことはあり得ない。
空気のように、影のように、ただ対象を見つめ、守る存在。
デートに同行するほど嫌な仕事はないですよね。
かわいそうだな……ウンジェ。
ムヨルがまるっきりウンジェのことはどーでもいい、というか、
ウンジェのことは見えてない感じなのがいっそう悲しいです。
ほんとは、側にいても空気のような存在って、心許している証拠かもしれないんだけど。

ムヨルとジョンヒは、とうとう決定的によりを戻しちゃったのね~。
視聴者みたいに観てはいなかったけど、
ウンジェもあの後のなりゆきは察したようで、意気消沈。
壁画の前の過去風景まで幻視しちゃって、魂の抜け殻みたいになってます。
こんなSP絶対雇いたくないけどね。
わかりやすすぎるわ!

あのジョンヒの指輪は、別れた後、ムヨルんちの郵便受けに入っていたそうですね。
ジョンヒは、覚えがないと言っています。
あの時は精神的におかしかったから覚えていないのだ、みたいな結論でしたが、
これは本当にそうなんでしょうか?
なんらかの伏線みたいな気もしますね。
う~ん、こないだから、家政婦のおばさんがジョンヒに冷たい感じなんですよね~。
なんかあやしいなぁ。
もしかして昔からジョンヒのこと気に入ってなかった?
う~ん、何かあるのかなぁ。

絵の才能と引き替えに、魂の安定を得たジョンヒは、
どうやらムヨルのところに戻ってきたいみたいですね。
ジンさんもそれを推奨しているみたい。
スヨンさんは複雑みたいですけどね~。
自分から絵を取り上げた人物が、あっさり絵を捨てた。
なんだか、悔しい気にもなるんじゃないかな~。
そんなに簡単に捨てることができるの?
あなたの才能を私にちょうだいよ!
くらいは、思ってしまいそうだわ。

こないだ、ムヨルを球界に復帰させようと一生懸命になるジンさんを見て、
「簡単なことじゃないわ」とつぶやいていたのは、こういうことだったんですね。
彼女もまた、自分より才能のあるものを友人としていたのでした。
その才能に嫉妬せず、恨まず、友人を支えられるか?
彼女自身も自問自答しているような気がします。

ムヨルのお嫁さんになりたい、というジョンヒに、
ちょっとイラッとする気持ちが沸いてくるのでは?
そんな簡単なものじゃないわよ、みたいな。
それとも、彼女の才能を惜しんで、絵を取り戻す手伝いをしようと思うでしょうか?
夫がムヨルを助けたように。

相変わらず、ドンアとキム室長はかわいいカップルです。
ドンアが手作りのクリスマスカードを渡すのよ。
「どうも」(一応コマスムニダと言ってくれてます)
と無表情に受け取る室長に、
「私の写真です。ビキニ」と囁いて車を降りるドンア。
すっごく楽しそう。
「机の上に飾って!さよなら!」
キム室長は、ひとり車内でカードを開くのですが、
そこには5歳くらいのドンアがビキニでポーズをとっている写真が。
そして、
「今日も幸せでしたか?
毎日幸せでありますように。あなたのドンアより」
と書いてあるのです。

なんてかわいいんだー!

キム室長も思わず笑顔です~。


無表情な人ですが、これ、笑顔ですよね。

いいこだなぁ、ドンア。

そしてコ記者を犯人だと思い込むドンアが可笑しい。
また似顔絵が全然似てねぇ。
なんだあの絵は!
これが自分だとわかったら、複雑だろうな、コ記者。

そしてウンジェのためにコ記者を質問攻めにするドンアがかわいい~。
「好みのタイプは?どんな女性が好み?清純系?セクシー系?正直系?ぶりっこ系?」
すっごいくいついてくるドンアにちょっと引き気味ながら、
真面目に答えてくれるコ記者も好印象だ!
「俺に非があってもその場で指摘せず、後でやんわり言ってくれるような女性」って
マジで答えてどーするんだ!
役者のマジ好みなんじゃないだろうな!わはは!

ドンアと話しながらも、ちらっちらっとキム室長を見るコ記者がおかしくってたまりません。
この人、あんたの彼女とかじゃないわけ?みたいな遠慮が見えるのよ。
ああ、おかしい。
「僕の好みは正直な女性で……」とせっかく言ってるのに、
「はいはい」みたいにびしっと切られるキム室長が切ないです。

潜入捜査で危ない目にあわなきゃいいんですが。
ユニは勘が鋭そうだから心配です。
美人局の人とは違って、ユニは物語の中で重要な役を果たしそうですね。

ジョンヒの部屋の前を横切る人影や、
ムヨルの写真を握りつぶす犯人の映像が少し出てきますが、
犯人の手がとてもきれいで、女性のようですね。

ロマンスを楽しんでいると、サスペンスが顔を出し、
犯人を捜そうと思うと、ロマンスが捨て置けない状況になり、
なかなか一筋縄ではいかないドラマです。

ウンジェが、一生懸命ジョンヒの真似をして笑ったり、
躍ったりしようとするところ、かわいくて大好きです。
「なんで舌を出すの?」とか、毒舌なんですけど、憎めない。
そしてあやしい踊り~!
おんなのコっぽい仕草が、決定的にダメなんですね。
でもそんなウンジェをのぞき見て、こっそり笑ってるムヨル。

かわいいコンビだと思うんですけどね……。


こいつを好きだっていう男もいるんだなぁ……。ま、かわいいとこあるけど。



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