魔王 第４話

なにかとカン・オスの人生に絡んでくるスンハ。
いくらなんでもカン・オスだってそのうち気付くはずだ！
何かに！

ドンソプに送られてきた最後の手紙から、
ヘインはいくつかの映像を読み取った。
モニターに映った何かの彫刻、タロットカード、
「審判のラッパを聞け」という言葉。
そして拳銃。

たいして仲良くないのに、なんでこの４人は集まったんでしょうか？
スンギとデシク、ソクジン、オス。
てかスンギがみんなのお荷物なんだよね。
彼の言動がトラブルを引き起こしそうな予感……。
彼がスンハにだけは低姿勢ですごく行儀いいのがおかしい。
心酔しているのね。

みんなが大ゲンカしてるのに、ひとり座って
冷静にお水飲んでるスンハが怖いです。

カン・オスはすっかりヘインに骨抜きで、それも心配。
相棒の女の子イ・ミンジェ刑事は、ジェラシーも含めて
警告するのですが、馬耳東風です。
捜査の基本は証拠だってのは正論なのに。カン・オスのばか！

被疑者ドンソプの現場検証で、被害者役を務めるカン・オス。
ナイフを持つ自分とドンソプの姿が、過去の記憶と酷似していて……。
動揺するカン・オスを冷たく見つめるオ・スンハ弁護士だった。

えーっとえーっと、これは一体？
前回、ヘインも同じシーンを悪夢で見ていましたね？
ナイフを持つ少年と、ナイフを向けられた少年。
向けられた少年の方が、ナイフをつかんで引き寄せようとしているかにも見え、
最終的には刺されてしまうのですが……。
刺された少年は誰なの？

実は顔の見分けがつかないんですよ……。
あのお父さんにビンタされてた映像も一生懸命観たけど、
あの子とこの刺されてる子が同一人物なのかすら、
判断つかないのよ。
似てるけど、ビンタされてるオスの方が痩せてる。
髪型や眉毛は一緒のような気がする。

しかし、フラッシュバックの映像に
オスがめちゃめちゃ動揺してたということは、
刺したのか、刺されたのか、どちらかがオスなのね？

刺された少年は、なにか相手を挑発しているようにも見え、
刺した少年はナイフを持つ手がふるえているようにも見え、
いじめられっこが反撃して相手を刺してしまった構図に見えるのですが……。
そうなると刺されたのはオス？
しかしスンギに罪をかぶってもらったっぽい話からすると
刺したのがオス？

こんなことでわからなくなってて大丈夫なのか、自分。

図書館で、スンハの来館を待つヘインは、自分の見た映像と
同じブロンズ像を見つける。
ロダン作「地獄の門」

いや～、これにつづくスンハとヘインの一連のシーンはいいですね～。
「決まった時間に帰れるなんていいですね」なんて
本当に普通の会話から、一転して暗闇。
映像的になんにも見えないとあれなんで明るめに撮ってありますが、
実際はこれぐらい真っ暗だったわけで……。



真っ暗闇の中、男性が肩口に手を伸ばしてくる気配……。
ヘインでなくとも息を飲もうというものです。
彼女のおののきは、恐れ？それとも愛への期待でしょうか。

ドキドキしていると、その手はぱちりと壁のスイッチを。
近い、ふたりの距離はすごく近くて、スンハは動きもせずに
ただ黙って彼女を見つめていて……。

「僕は暗闇には慣れているんです」

なに？なんなの？この哀しさわー！


ぞくぞくしますね。

個人的には、なんでも知ってるスンハ君が、ガランサスのこと
知らなかった姿に萌えです。
希望を語るヘインを見つめる目が優しすぎる……。


今、思い出し笑いをしているところですよ。

その後、ヘインはおうちの前で自分に電話しようかどうしようか
逡巡してるカン・オスに会っちゃうわけなんですが、
オスのきょどりっぷりはかわいいです。
あなたには間というものがない！
それだけ素直なんだけど。
あのスンハの、じーっと見つめてじーっと黙っている間を身に付けてはどうか。
あの間が、緊張感を生んで人の心を惑わすのよ。

ヘインは、傷つき愁いを含んだ表情の男よりも、
それを乗り越えて笑っている人に惹かれると言ってましたね。
スンハとオス……どっちも資格がある男のようです。
浮かれてる場合じゃないのよ、オスや。

ドンソプあてに届いた手紙の住所。
以前の持ち主は、フリーライターのソン・ジュンピョだった。
差出人のピョ・ジュンソンは、彼の名前の逆さ読みだ。
ジュンピョは、ドンソプに同情的な記事を書いてWEBに発表していた。
彼は過去、カン・オスの父親を汚職事件で告発する記事を書いており、
名誉棄損で敗訴していた。
手紙の主は彼なのか？

なんだろうこの人？と思っていたら、意外に重要な男だった記者さん。
でもどうせこの男も当て馬よね。

この人のところにも、金貸しあんちゃんデシクのところにも、
取り立てられてるソラオンマのところにも、なぞの小包が送られています。
これはいったいどういうことなのかしら？

そしてスンハのところの事務長さんが、久々にヘインに会いました。
カン・オスの名前をきいて顔色を変えております。
12年前の事件が、関係あるわよね～、やっぱり。

デシクの取り立てから逃れようとしていた女性の娘、ソラがいなくなった。
「あんたが誘拐したんでしょ！」
何度となく脅かされていたソラオンマは、半狂乱になってデシクに電話をする。
身に覚えのないデシクは何がなんだかわからない。

そのソラは、警察署の前で泣いているところを
とスンハに保護される。
「家の近くまで送っていって探しますよ」
少女を車に乗せていくスンハ。

記者のところに乗り込もうとしていたカン・オスは、
デシクからの電話を受ける。
「なんか変なカードとぬいぐるみが届いてんだよな」
「すぐに行くから、保管しておけよ！」
急ぎ、デシクの事務所にかけつけるカン・オスと後輩刑事。

しかし、彼らが駆け付けた時には、すでにデシクは虫の息で倒れていた。
ぜんそくの持病を持つ彼は苦しい息の下で、
何を言うこともできず、オスの腕の中で意識を失った。
彼のもとへ届いたカードは、「正義」

ううーん、デシク……かわいそうに。
「俺、足を洗うよ！」あたりで死亡フラグ立っちゃったかな、という気が
してたんですが、予想通りに……。
ということは、ソクジンさんとかスンギだってこれから
殺されちゃうかもしれないわけですか？

クォン弁護士が殺されたように、きっと殺人は
他人の手を借りて、まるで事故を装って行われるはず。
事故でないにしろ、手をくだした者は、スンハの弁護によって
極刑をまぬがれるはず……。
ちがいますか？

デシクの場合、ソラオンマが逆上して刺しちゃうのかも……
でもそれで母親が殺人犯になったら子どもがあまりにかわいそう、と
思っていたのですが、血は見ずにすんでよかった。
たぶん発作をひどくするアレルゲンがぬいぐるみに入ってたとかですか？

あの拳銃ねー、銃口部分が細すぎるように思えるのね。
なんかスプレーガンなんじゃないかという気がするんですが、
どうでしょう？なんか噴霧した？

ヘインが、手紙から読み取った映像はどう解釈したらいいんでしょう？
やはりスンハが見ていたものなんでしょうか？
まさかサイコメトラーがいるとは思わないからねー、
指紋以外に気をつけることなんて無いでしょうしねー。

ま、いたとしたってそんなものにはなんの証拠能力もないわけで、
有能な弁護士スンハなら、わかっていても気には止めてないかもね。

少女に相対するスンハが、優しくてねぇ。
「アジョッシがー」って言った時は泣きそうでした。
あの気位の高い皇子さまを演じた青年が、優しい声で
「アジョッシがー」って。

キャァァァァァ、ラヴィー！

オッパって言わないところが、先生の落ち着きぶりを表現していて好きです。



だが！結局は母子を利用して復讐を遂げようとする男ではないんですか？
スンハ先生、優しそうだけど悪い男ですよね？
安易に萌えてちゃいけないんだ。

クォン弁護士を殺害するために使われたのは、ドンソプさん。
その黒幕は記者のソン・ジュンピョと思わせている。
デシクを殺害するために使われたのは、ソラオンマ。
その黒幕は同級生キム・ヨンチョルと思わせている。

こういう台本を書いているのは、やはりスンハなわけです。
デシクの死の真相は、これから明らかになるね。
どんなトリックがあるのか、気になります。
ソラオンマのせいにするにはどうすんのかな？
でも、いくら人のせいにしたって、
カードの宅配が、両方の事件は同一犯の犯行だと述べているわけです。

もう一体何をどうしたらいいのか……。
唯一、スンハにはわかっていなかった警察の切り札、
サイコメトラー　ヘイン　の存在が、事件を思わぬ方向に
引っ張っていく鍵なんだろうな、と思います。