いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

魔王 第12話

2012年12月28日 | 魔王
ああ、ちょっと今回はスンハの魔王っぷりが怖い。
何をどこまで計画してるのか、この人は。

今回もあらすじが時系列で書けてないので、そのへんはご了承ください。

ソン・ジュンピョは、知り得た事実を持ってスンハに会い、
カン・ドンヒョンに復讐するために、手を組もうと持ちかけた。
彼が、チョン・テソンであり、今回の事件の犯人だということを
黙っている代わりに。


こいつ……ムカツク~!
自分ができる人間だって勘違いしてるから嫌なんだよね。
「もし拒否するならこれ以上あなたを守れません」とか
「あなたを心から理解できる」とか

勘違いもはなはだしいわっ(怒)

お前なんかにスンハの気持ちが理解できるもんかぁぁぁぁぁ!

案の定、スンハも「守る?……」とあきれ顔です。
この一言でも、ソン・ジュンピョは気づかない。
にぶいわー、こいつ。

スンハは、過去の記事を訂正し、真実を知らしめ、
被害者と家族の名誉を挽回するチャンスを与えましょう、と
いっているのですが、ジュンピョはそんなことする気は毛頭ないわけ。
スンハが復讐を果たした暁には、自分だけが知っている暴露記事を書いて
カン・ドンヒョン議員を攻撃し、自分は評価されるようにしたいだけ。

で、身分不相応にスンハを脅迫するわけですよ!
こ、この身の程知らずがっ。
まねっこしてカードを送るも、「カードの選択を間違えましたね」って
言われちゃってます。
どんなカードがよかったのかな……。

はぁ~、こういうシーンではスンハのかっこよさを再確認。
そして前回に引き続き、スーツ以外のファッションを堪能。
私服はわりとルーズな感じがお好きなのね。


ふふふ、でもこの黒シャツに黒ネクタイのスーツもめちゃくちゃカッコイイ。

スンハは、過去の過ちを正すか、あるいは死か、選択をせまっている。
ジュンピョは、協力しなければ警察に売るぞ、と言っている。
手元にあのレコーダーがある限り、スンハは弱みを握られているから
言うことを聞くと思っているんだね。
ジュンピョの言う協力、というのがいまいちピンとこないんだけどさ。
あなたはスンハに何をしてあげられるわけ?
ただ黙ってるだけ?

スンハは、そんなことを警察に言ったって何も証拠はないのだから
意味がない、という態度です。ほんとだよね。
ジュンピョ、交渉の余地なんかないじゃん。

ヘインは、ソラのぬいぐるみから、キム・ヨンチョルの残像を読み取る。

ソラとヨンチョルが約束したことがわかるわけです。
もちろんオスにも教えたよ。
あの時、必死になってソラの証言を取ろうとしたわりには、
あっさりした反応でしたねー。

ヘインは、警察が彼には何もできないのをわかってて、
ヨンチョルに会いに行くんだよ。
「暗いトンネルから抜け出さないと」って伝えに行くの。
もちろん、なんなんですかあなたは、みたいな反応なんですが。

あの事件の後、ヨンチョルが沈黙を守り通したのは、
両親のためだったみたいなの。
クォン弁護士を通じて、きっとお金をたくさんもらったんだね。
その資金でお店をもったっぽい両親なのだ。
そういうのつらいよな、ヨンチョラ。
息子と、息子のために死んだ友人を守るより、
権力と金にひれ伏した両親を見るのはつらい。
それが、自分を育てるためだったかと思うと、もっとつらいだろ。
彼は思ったより、重要な人物だね。

スンハは、自宅に届いたと称して、ある写真を警察に届ける。
黄色い封筒に入った、数枚の写真には、
裏社会の男に密会するカン議員の車が写っていた。


ソン・ジュンピョのことを何とかしようと思ったカン議員は、
裏社会の男を調査に利用してる。
息子には内緒で、ソクジンに手配させてんだよね。
ソクジンってカン議員の右腕でもあるんだわー。

この裏社会の男キョン・ジョンチョルは、だいぶまえにスンハの兄さんが言ってた
「おでこの店長」じゃないかと思うんだけど……どう思う?
なんかキャバレーを開いたとか言ってたぞ、て話してたでしょ?
またここでも、何かつながりがあるのかな……。
ジョンチョルはカン議員のために働いているように見せかけて、
スンハのために働いていたりして……。

だってあのハゲの男、何者か全然わかんないでしょ!
スンハはどっか電話してたし、ハゲは誰かボスの指示を受けてたっぽいし、
使ってたコインロッカーは、赤い封筒を受け渡ししてたとこっぽいし、
ヨンチョルだって使ってたロッカーみたいだし。

誰が、あのハゲに命令して、ソン・ジュンピョの持ち物を
取り上げるようにしたわけ?
スンハ?ヨンチョル?カン議員?
やっぱスンハだよね?
殺せ、とまでは言ってなかったみたいだけど……。
そんな直接的な指示はそもそも出さないもんね。

ソン・ジュンピョは、オスの高校時代の担任教師モ・イノに接触した。

私、今回一番感動したのはこの先生の態度だったわ。
先生は、あんな事態になるまで、いじめを放置していた自分の責任を痛感してる。
オスはけして許されるわけではないけれど、
オスにも、テフンにも、申し訳ないことをしたと後悔してるのね。
そして、オスのことを信じてる。
「あれは偶発的な事故で、けして故意ではありません」

ごめん、ごめんね、オスや。
私もあの回想を見てなかったら、オスのこと信じてあげられなかったもん。
でも今は、オスが本当に故意にやったんじゃないのが
わかっているから、先生の態度が本当に立派に見えるよ。

ソン・ジュンピョは、自分の思い込みで、記事を書こうとしている。
先入観がありすぎて、記者の態度とはいえないと思う。
嫌なやつだなー。

でも、オスのことわかってなかったら、
先生は自分の心の平安を保つために、故意じゃなかったと
信じようとしているんだ、と感じていただろうな。
私自身も、オスのこと信じてあげられなかったんだから、
同罪だよな……ってちょっと思いました。

「最もひきょうなのは私です。
権力を利用し、哀れな遺族をさらに苦しめた大人たちと
名誉のためいじめの実態を隠した学校
そして何が真実かもわからないくせにいいかげんな記事を書いた記者が、
最もひきょうな加害者です。それが私の知る真実です」

先生は、以前見たときより堂々としてて、教師らしかった。
こういう風に反省してくれれば、スンハもこれ以上恨みはしないだろうな……。

ソン・ジュンピョは、自分が尾行されているのに気づき、
カン議員に連絡を取る。
彼はとぼけるが、すでに雑誌社にも裏で手をまわし、
ジュンピョの記事を押さえるように工作をしていた。
とうとうソン・ジュンピョは、議員の買収の申し出を受け入れてしまう。


アホか こいつはー!

スンハを脅すも、そんなもの証拠になるものか、と軽くいなされ、
カン議員を脅すも、息子が刑事をやめてくれりゃ本望だ、とうそぶかれ、
自分の手持ちの札がなんの効力もないと思っちゃったわけ?

ばかばか!
スンハはまだしも、カン議員がそこまでいろいろすんだから、
やっぱり記事が出たら困るわけだよ、カン議員だって。
効力がないわけじゃないんだってば!

あ、それをわかった上で、名誉よりお金を取ったってわけね?
真実を話せ話せって言っときながら、
お前にとって真実なんて全然価値がないんじゃないかよ!

音声データを誰かに送っとくって保険かけたり、
オスを呼び出して守ってもらおうとしたり、姑息なんだよ!
あの宛名のオ・スンヒって、名前似てるし、やっぱスンハの姉さん?

取引先を指定し、急ぐジュンピョは、男たちの尾行に気付く。
「持っているものを全部わたせ」
とっさに走って逃げようとしたジュンピョは、トラックにはねられてしまう。


死んじゃうんだわ……。
虫の息のジュンピョは、かたわらに立つ男に、
あの会話を録音したペン型録音機を手渡すのね。
「これを……警察に……」って。
「確かにお預かりしましたよ」っていう声にうっすら目を開けると、
そこにはスンハの顔が!
「機会を与えてあげたのに、あなたは間違った選択をした」


でも彼自身も苦しそうなの……。

ガーンガーンガーンガーンガーンと鳴り響く、
絶望の音を確かに私も聞きました。
ムカツク男だったけど、この死の直前の絶望感はちょっと気の毒かなー。
私も死ぬときぐらいは幸せな気分で死にたい。
できたら大量のモルヒネ打ってもらって夢見ながら死にたい。

ドラマ的には、盛り上がって最高ですけどね。
しかも、ジュンピョ、かわいそうに主役でもなんでもない小物なので、
見せ場はその後のオスとスンハのカットとなっております。

ジュンピョの指さす方向へ走っていったオスは、
キム・ジョンチョルの経営するキャバレーのライターを見つけるわけ。
もう、これ拾っちゃったら、キム社長が関係してんじゃないか、と
警察は捜査せざるを得ない。
「そんなもの、誰でももらえるライターなんですから、
証拠になんかなりませんよ」
という結果になるとは思うけど、捜査の手は伸びるわな。
カン議員は痛くもない腹を探られるのは必須。
まったく痛くないわけじゃないから、余計にめんどうくさいでしょ。

「ここまでやるのか!お前のねらいは俺だろ!カン・オスだろ!」
うおおおおおと吠えるオスの声を、
近くにいるスンハが聞こえないわけがない。

彼は目に涙を浮かべながら月を見上げ、
お母さんが大好きだったハッカキャンディを口に含むのでした。

狙いがカン・オスだからこそ、彼を苦しめたいんだよねー、スンハは。

ジュンピョの事故現場横の公衆電話ボックスに、ヨンチョルがいたね!
彼はどういう立ち位置なんだろうね?
スンハとつながっている?
いやいや、スンハは一匹狼なはず。誰ともつるまない。
ヨンチョルはやっぱりスンハに利用されている感じなのか?

スンハに送られてきた、という写真からは、なんの映像も読み取れませんでしたね。
これは意図的にシャットダウンしたということなのかな。
ダンテの本を見たときもそうだし、ぬいぐるみもそうだけど、
ヘインの能力にムラがあるじゃん?
そのムラの部分なのか、シャットダウンされてるのかがわからないから、
謎なんだよねー。
仕掛けはうまくできてるなぁ、やっぱり。
謎がいっぱいだもん。

スンハは、過去にヘインと接触したことがあったんだね。
お兄さんが死んだあと、失踪するまでの2ヶ月の間っぽいよね。
雨の中、あまやどりする彼女に傘を渡してあげる。
お礼をいうヘインに、「僕の方こそありがとう」って言う。
お兄さんを見つけてくれてありがとうってことなのかな……。


遠くからヘインの姿を眺めて、彼女を思うスンハなの。瞳がやさしいわ……。

前回、もうご飯は一緒に食べませんって言われてたヘインですが、
めげずに電話してましたね。
「こんな写真が送られてきて、弁護士さんにも何かあったら……」って
心配するヘインを見て、複雑な表情のオス。
心と心の交流という点から言えば、オスの方が近くにいると思うんですけど、
ヘインは苦しんでいる人を見捨てておけないんですね、きっと。
オスに対する感情は、恋とかではないんだなー。
やっぱりスンハにドキドキしちゃうんだね、ヘインは。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿