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秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

期間限定,カモメ劇場リバイバル

2024年03月23日 | 福島県_相馬/新地

 3月7日に掲載したホッキ貝食べ放題のカモメ祭りの続き。

 前回からずいぶん間が空いてしまって,もう,カモメなんて季節ではなくなったが,月が替わって,さらに季節が進む前に,ここにメモを残しておく。貴重な出会いだったので,残しておかないと。

 この日,3月2日は,春の渡りで北上するカモメ類が,この周辺に立ち寄ってくれていた。

 以前の記事に書いたとおり,相馬港北側の浜に,数多くのカモメ類がいたが,ここ釣師浜(つるしはま)でも,盛期を上回るほどのカモメ類を観察することができた。

 まさに,期間限定,この日限りのリバイバル。

 まず,漁港内のカモメの群れを覗いてみる。

 防波堤の上に,セグロカモメやワシカモメの姿もある。

 期待が高まる。

 浜に出てみると,震災前の盛期を彷彿させる光景が広がっていた。

 浜に広がる,カモメの群れ。

 群れ。

 群れ。

 群れ。

 一時、カモメ欠乏症になっていただけに,この光景たまらない。

 その辺に浮いていたクロガモも,ウミネコなどとコラボ。

 群れの主体はウミネコだったが,中には,カモメも散見。

 この場合の「カモメ」は,カモメ類の総称の「カモメ」でなく,種名の「カモメ」。

 紛らわしいから,改名してほしいんだけど。

 「メンコカモメ」とか。

 ホント,めんこいので。

 特に,目のあたりが,めんこ。

 シロカモメもいた。

 美しい。

 北方系の美しさ。

 うんち。

 なんぼ美しい生き物でも,出るものは出る。

 そして,大あくび?

 大型のカモメなので,ウミネコやカモメなどと並ぶと,こんな感じになる。

 この子は,オオセグロカモメより大きかったようだ。

 そうこうしているうち,片手にビニール袋をぶら下げた人が,カモメを盛大に飛ばしながら,波打ち際を歩いてきた。

 何をしているのか尋ねたら,浜に打ち上げられたホッキ貝を拾っていたようだ。
 「今日は割れたのばかりでダメだ。」と言っていた。

 海が荒れた翌日は,食用になるレベルの貝も,浜に打ち上げられるようだ。
 でも,漁業権など,どうなっているんだろう。
 真似して拾うと密漁で捕まるかも。

 正直,カモメを全部飛ばされてしまい,しょんぼりだったが,おかげさまで,シロカモメの飛び立ちは撮影できた。

 美しいなぁ。

 飛ばされたシロカモメは,波消しブロックの裏側に降りて,見えなくなってしまった。

 帰り際,もう一度,浜に戻ってきた群れを見たら,さっきいなかったワシカモメがいた。

 いい人オーラ漂う表情に,太いくちばし,それより,なにより,尻尾までの淡いグレーがたまらない。

 ワシカモメは,成鳥でも,ほとんどの個体で,くちばしに黒斑が入るようだが,この子は,黒斑が,はっきりとしていた。

 黄と赤と黒の配色,どこかで見たことがあると思ったら,ドイツ国旗だった。
 ワシカモメは,ドイツをくちばしに持っていた。

 以上,ここにいたのは,ウミネコ,オオセグロカモメ,セグロカモメ,カモメ,ワシカモメ,シロカモメの6種。ユリカモメは,観察できなかったが,主要な種類は揃っていたことになる。
 カモメ類が激減している中だったので,テンション爆上がりだった。

 ただ,ここの前に立ち寄った相馬港北側海岸では,背の色が薄いセグロカモメを海上に観察していたが,ここでは出会えず,残念だった。

 しかし,贅沢は言うまい。
 十分に楽しんだ。

 来年も,3月の上旬,強風が吹き荒れた夜の翌日,カモメを探してみよう。
 たぶん,こんなこと,二度とないと思うけど。

(2024/03/02 ウミネコ,カモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,シロカモメ)



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