お花見シーズンの最中(さなか)の4月12日。

東北楽天ゴールデンイーグルスの試合を観るため,球場に向かう途中,ある桜の樹の下に,花びらではなく,花まるごとが,多数散らばっていた。

花が落ちるような風は,吹いていなかったし,樹を見たが,犯人らしき者は,おらず。
さらに進んで,仙台の桜の名所『榴岡公園』(つつじがおかこうえん)まで来ると,樹の下でお花見宴会をしている桜の中に犯人を発見。


犯行の真っ最中だった。




花を,取っては捨て,取っては捨て,の繰り返し。



何度も,何度も。



ちょっきん,


ちょっきん,


ちょっきんな。


まさに,舌切り雀ならぬ,花切り雀だ。
さっきの犯行現場と同じく,下には,まるごとの花が,多数落ちていた。




スズメたちは,桜の花の付け根(子房)に溜まっている花蜜を食べていたようだ。

子房は,めしべの根元にある,将来,実になる部分で,ここをついばんで,中身の花蜜だけ食べて,外側は,花と同様,捨てていた。


子房は,めしべの根元にある,将来,実になる部分で,ここをついばんで,中身の花蜜だけ食べて,外側は,花と同様,捨てていた。

メジロやヒヨドリは,花を落とさずに,花蜜を食べることができるが,スズメは,くちばしの形状から,こういう食べ方しかできないようだ。
調べてみると,以前から,各地で,こういうスズメの姿が観察されていたらしい。
スズメが花をくわえている姿を,『花ラッパ』とか『花車』と,名前が付けられていた,と,いうことも,初めて知った。


スズメのこういう行動で,桜に被害が出た,とか,お花見に影響があったとか,聞いたことがないので,目くじら立てず,これも季節の風物詩と,楽しんでいただけたら良い。
手にしたお酒に,花びらではなく,花一輪浮かべる,というのも,なかなか風情があるのでは?
ちなみに,1958-1962,毛沢東時代の中国において,スズメを害鳥とし,国を挙げて駆除した(四害駆除運動)ことで,害虫被害が拡大して,大量の餓死者を出した,という歴史がある。
スズメは,昔っから,人間と共にある鳥で,まさに友だち鳥,他人ではない。
(2025/04/12 スズメ)
追記
「鳥が大好き!」は,Amebaに引っ越ししました。
現在,並行して記事を掲載していますが,こちらは4月23日以降,更新しません。
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