このイルカは,水面下ギリギリを高速で泳ぎ,派手な水飛沫を上げる。
この水飛沫は,独特の形をしていて,進行方向に繰り返し上がるので,水飛沫で,このイルカがいることに気づくことが多い。





同じ海域で6月以降に姿を見せるカマイルカであれば,ジャンプしたときに,全身を見せてくれるが,イシイルカは,水飛沫を上げるだけで,水上に姿を見せることは,ほとんどない。

かろうじて見えるのは,水飛沫を上げるときに見える背中の一部のみ。


ただし,乗っている船の下をくぐるときなどは,水中にいる姿を見せてくれ,その美しい姿で,ドキッとさせてくれる。
写真に撮るのは,超むずかしいけど...。


今回は,往路で2回,帰路で6回,姿を見せてくれ,うち2回は,すぐ下を泳いでくれた。
ちなみに,イシイルカは,亜種イシイルカと亜種リクゼンイルカの2亜種があって,両亜種とも,日本近海に生息している。うち,亜種リクゼンイルカは,その名前のとおり,岩手県沖など,日本の太平洋側北西部の限られた海域にだけ生息する,という。
イシイルカは,カジキなどとともに,突きん棒漁の対象になっており,岩手県や北海道では,今でも捕獲され,食べられているようだ。
(2025/03/22,24 イシイルカ)