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鳥が大好き!

秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

アオサギ五郎

2024年04月17日 | 宮城県_亘理/山元

 いやぁ~,今日も働いたなぁ。
 自宅用の良い建材を手に入れたぞ。

 充実感一杯。

 小腹がすいたから,少し,ここで休憩しよう。

 よ~し。

 ありゃ,これをくわていては,何も食べられないじゃない。

 腹が…,減った…。

 て,口を開けられないよ~。

 う~ん,もう!

 もうわかった。帰る。

 でも,ホント,腹減ってきたなぁ。

 あれ,後ろで何か跳ねた気配が…?

 気のせいかな。

 帰ろ,帰ろ。

(2024/04/13  アオサギ)


みんな元気

2024年04月14日 | 宮城県_亘理/山元

 船着き場にハマシギたち。

 
 目をつむりながら,ごはん。
 
 
 めんこ,めんこ。
 

 羽衣に変化がある子を探してみた。
 
 
 いた,いた。
 
 お腹が黒く,まだらになってきており,肩羽のあたりにも,わずかに夏羽が見える。
 
 
 ここにも春が来つつあった。
 
 足にフラッグとメタルリングを付けた子もいたっけ。
 
 
 標識報告フォームが,山科鳥類研究所のホームページに置いてあって,簡単にネットで報告できるようになっている。
 
 この子も,ほかのシギたちと変わりなく,元気に動き回っていた。
 
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 この10日後。
 
 ちょこっとだけ覗いてみたら,同じところに,同じようにしていた。
 
 羽衣は,もう少し夏羽よりに,換わってきていた。
 
 
 こちらは,もっと。
 
 
 標識シギは,前回と同じ個体のほかに,別の個体もいた。
 
 
 標識調査(バンディング)は,かすみ網で捕獲して,調査員(バンダー)が,足環やフラッグなどの人工物を付けるので,鳥には,それなりにダメージを与える調査方法だ。
 
 将来的な鳥の保護には,基礎的な生態を知ることが必須ではあるが,それよりなにより,見つけた場合,報告しないと,標識を付けられた鳥が浮かばれない。
 
(2024/03/31,2024/04/10  ハマシギ)
 
 

アカエリカイツブリの付録

2024年04月07日 | 宮城県_亘理/山元
 3月31日。
 
 最近,どこに行っても複数羽いるので,アカエリカイツブリの当たり年なのではないか,と思い,この日は,相馬から名取までの主要な探鳥地を回り,アカエリカイツブリの個体数をカウントすることにしていた。
 

 朝から,ダラダラと鳥見をし,相馬〜新地で16羽,鳥の海で4羽を確認。


 続いて,荒浜漁港内で,3羽の群れを見ていたら,陰から,こんなのが出てきて,ビックリ。
 
 
 オオハムだ。
 久しぶりにダイバーの仲間と出会った。
 
 
 ウとは異なる,この太い首が嬉しい。
 
 
 一緒に写っているアカエリカイツブリと比較すると,こんなに大きい。
 
 
 オオハムとシロエリオオハムは似ていて,しかも,あまり会う機会がないので,その度に識別ポイントを忘れてしまう,というか,取り違えてしまい,今回も最初は間違えてしまった。
 
 識別自体は,そんなにむずかしくはなく,わかりやすいポイントは次のとおり。
 (「海鳥識別ハンドブック 箕輪義隆著 文一総合出版」を参考にしています。)
 
A 水上に浮かんだとき,脇(特に下半身)が白く見えるのがオオハム。見えないのがシロエリオオハム。(これをよく間違える)
 
B 首の付け根(アゴ付近)に黒っぽいラインが入るのが,シロエリオオハム。入らないのがオオハム。(飛翔時も有効)
 
C オオハムのくちばしは長く,上はゆるやかにカーブして見える。シロエリオオハムのくちばしは,短めで,直線的。
 
 中でも,Aが,一番わかりやすく,これだけで識別することが多い。
 後ろの方だけに白い色が見えることが多い。
 
 
 Bについても,アゴにラインが見当たらない。
 洋上鳥見などで,飛んでいるときは,これを手掛かりに撮影写真で判断することがある。

 
 Cについては,比較対象がないと,確認が持てない。
 
 
 くちばしが黒くなってきているし,背中などに模様の兆しがあるようなので,夏羽に換わる前の子かな。
 
 この後,閖上漁港に移動。
 
 漁港内にアカエリカイツブリがいなかったので,名取川河口の方に移動。
 8羽を確認。
 
 続いて9羽目がいないかと探していたら,今度は,なんと,海の方からアビが入ってきた。
 
 
 これまたビックリ。
 
 双眼鏡で見入ってしまい,目の前の近場にいたときは,撮影できず。
 
 潜った後,浮かんできたのは,かなり遠くになってしまった。
 
 
 このアビ,さかんに,羽ばたきをしたり,お腹を見せて羽繕いをしたり,と,全く落ち着きがなかった。

 
 よく見えないが,体に釣糸が絡まっていたかもしれない。
 潜水はできるようだが,羽ばたきの様子を見ると,飛ぶことはむずかしそうだ。
 
 むずかしい.....。
 
 港や河口に入ってくる個体は,油瀑(ゆばく)していたり,釣糸が絡まっていたりで,かなりの割合で痛んでいることが多い。
 
 今回のアビも,その中の1羽,ということか?

 
 勘違いで,なんともない元気な子だったら良いのだけれど …… 。
 
 ちなみに,アカエリカイツブリの方は,結局,計31羽だった。
 
 すご。
 
(2024/03/31  オオハム,アビ)
 
 

ウミアイサのちょこっとディスプレイ

2024年04月03日 | 宮城県_亘理/山元

 ちょうど,雨が降ってきたところだったので,ちょこっと見ただけ。


 オスは,パンク風の髪ツンツン,ハデハデな外見で,ディスプレイもハデハデ。

 
 上に伸びてから,胸を水中に浸けるように体を折り曲げ,口を開ける。
 
 
 ハデはハデだが,パターンは単純。
 先日の記事に書いたコガモヨシガモのさまざまな技を繰り出すディスプレイとは異なる。
 
 
 単純な動きだからこそ,力強さを感じる。
 
 
 体が大きいから,迫力があり,アピール度も高い。
 
 
 昨日(4/2),仙台でも桜の開花宣言があり,ツバメやシギチドリが飛来し始め,気持ちは,もう,すっかり春だが,冬から春にかけて,恒例の光景なので,これをおえておかないと,居心地が悪かった。
 
(2024/03/23  ウミアイサ)
 
 

ちょっと何やっているのか分かんない

2024年03月20日 | 宮城県_亘理/山元

 2月1日の記事にも登場したヨシガモ。

 この日,鳥の海に,メス2羽,オス6羽の群れが入っていた。
 うち,メス1羽はこの騒ぎに距離を置いていたが,オスたち6羽が大騒ぎしていた。

 飛んだり,降りたりを繰り返す奴。

 降りては飛ぶ,繰り返しの飛翔。

 メスを見つつ,飛び超してしまうし。

 何を叫んでいる?

 今度は,何やら叫びながら,メスに向かう。

 彼女の前に着水したが,どうなの?

 そして,伸びたり,縮んだり,曲げたりする奴も。

 どこがパフォーマンスの最初か,わからないが,まず,くちばしで水しぶきを作りながら,首を横にひねる。

 すぐ近くにメスがいる。

 次に,見て,見て,て感じで,縦に伸びる。

 こちらからは黒くしか見えないが,頭の構造色をメスに見せている感じか?

 次は,お尻上げて~。

 逆「へ」のポーズで,水上に体を伸ばす。

 また,首を横回転。

 喉の白と,頭の構造色のフラッシュ効果を狙っているのか?



 もはや,何をしているのか意味不明。
 メスは見ていないようだし。

 こっちはオス同士で小競り合いか?

 1羽だけならまだしも,6羽が,それぞれ,いろんな動きをしていて,とてもついていけなかった。

 カモの求愛ディスプレイは,何をアピールしているのか,何となくわかるような気がするものだが,この子たちのやっていることは理解不能。

 仙台出身,サンドウィッチマンの富沢たけしさんではないが,「ちょっと何やっているのか分かんない」,そういう状態。

 カオスです。

 そうこうしているうち,潮がどんどん引いてきて,向こうの水面にあっさり飛んでいってしまった。

 一体,何だったの?

 (2024/03/17 鳥の海)


荒地に飛ぶ

2024年01月22日 | 宮城県_亘理/山元

 第168回芥川賞の受賞作「荒地の家族」(佐藤厚志著)の舞台となっているのは,東日本大震災で沿岸の町が壊滅した宮城県亘理町。
 東日本大震災から13年近く経った今,沿岸の町も復興がかなり進んできているように見えるが,町から一歩出ると,ススキやヨシしか生えていない広大な「荒地」が広がっている。

 今,その上を低く猛禽が飛んでる。

 ここは,以前,田んぼや畑だったところだが,今は,猛禽の狩りの対象となる生き物がたくさん生息している荒地に変わってしまった。

 薄暗くなってくると,ここはキツネなどの動物の時間になる。

 人々が住む町と隣接しているところ。

(2023/12/23 ハイイロチュウヒ, 2024/01/08 キツネ)


え,冬なのに

2024年01月21日 | 宮城県_亘理/山元

 知っていた人は常識だったかもしれないが,恥ずかしながら,私は知らなかった。
 だから,見た瞬間,「え!」と言ってしまった。


 セッカだよね。コノ子。夏鳥じゃなかったの?
 
 初夏になると,田んぼや葦原の上を,ヒッヒッヒッ…,と鳴きながら飛んでいるので,夏鳥とばかり思っていた。しかも,冬には見たことがなかったので,冬は南下しているものと,勝手に思い込んでいた。そういえば,夏だって姿を見るのは飛んでいる姿がほとんど。
 

 普段はヨシなどの中で生活している鳥なので,傍にいたとしても,これまでは気づけなかったということか。

 今回はとても目立つところに出てくれていた。

 
 冬は群れになっている鳥が多いと思うが,セッカはどうなんだろう。
 今回出会えたのはこの1羽のみ。
 
 よくわからないが,この子はメス冬羽なのかな。
 

 比較対照用に昨年の初夏に撮影した個体も下に張っておく。
 こちらは,さえずり飛翔していたので,たぶん,オス。撮影時期から夏羽。

(2023/05/30 蒲生 セッカ)
 
 オス・メス,夏羽・冬羽の違いがあるのだろうし,撮影時の条件の差もあると思うが,くちばしの色や頭頂部,全体の色合いなど結構違っている。
 
(2023/12/30 セッカ)