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鳥が大好き!

秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

ラーメンのおかげ

2024年08月26日 | 宮城県_亘理/山元

 途中で,ゆっくりとラーメンを食べてから行った。

 にんにくスライスがたっぷり入った野菜炒めに,さらに,おろしにんにくをスプーン一杯追加。

 スプーン一杯の幸せ。

 ときに,食欲は,鳥見欲に勝つ。
 
 こんなことしているから,到着したとき,鳥の海は,すでに満水になっており,干潟がなくなっていた。
 
 仕方なく,浜の方に行くと,台風の影響なのか,珍しくも,ウミネコの群れが羽を休めていた。
 
 
 そこに,1羽のチュウシャクシギが,ひらりと飛来。
 
 超ラッキー。
 
 
 ラーメンを食べてきたおかげで,タイミングばっちりだ。
 
 チュウシャクシギが,ウミネコの群れに混ざっている,珍しい光景。
 
 
 このチュウシャクシギ,何度か,低空を旋回するように飛んでくれた。
 
 腰の白い三角。
 
 
 ピピピピピピピと,鳴きながら,飛ぶ。
 
 
 異名は,セブンホイッスラー(Seven Whistler)。
 
 世間的に,『ピ』は,7連続と決まっているらしい。
 
 
 飛ぶと,翼の模様が,とてもきれい。
 
 
 タカブ(鷹斑)のようだ。
 
 ぽつんと,一人,荒れた海を見ている姿。
 
 
 水色の空と,青い海と,白い波と,黒い飛翔シルエット。
 
 
 荒れているのは,台風7号の名残。
 
 
 同じ所にいたメダイチドリとシロチドリの写真も,貼っておこう。
 
 すぐそこにいたのに気づかず,飛ばしてしまったメダイチドリ。
 
 
 前後に飛ぶのは,シロチドリ。
 
 メダイチドリも,小さな鳥だが,シロチドリと並ぶと,こんなに大きかった。
 
 
 シロチドリは,渡りの個体群と地元の個体群の両方が,同じ所にいたかもしれない。
 
 この子は,たぶん,ここ生まれの子。
 
 
 波打ち際の方にいた子たち。
 
 
 相変わらず,走っていた。
 
 
 走る遺伝子が,どうしようもなく,走らせる。
 
 そして,佇んだ。
 
 
 海を見て,何を思う。
 
 この日は,台風7号のおかげか,砂浜が,掃きならされたように,きれいになっており,
 
 
 歩くと『きゅっ,きゅっ』と鳴る『鳴り砂』が復活していた。
 
 
(2024/08/17  チュウシャクシギ,メダイチドリ,シロチドリ)
 
 
 
 

夏,海と空と鳥と

2024年08月12日 | 宮城県_亘理/山元

 海も,空も,青かった。

 実際は,無茶苦茶暑いのだが,海や空の青がある景色は,清涼感を感じさせてくれる。
 
 夏の海を背景に佇むコアジサシ。
 
 
 空の青に,白い体が映える。
 
 
 こちらは,今年生まれの幼鳥。
 
 
 あどけなさが漂う。
 
 
 やっぱり,青い空に似合うのは,成鳥の白だ。
 
 
 このとき,この砂浜に,コアジサシは,この親子2羽だけだった。
 
 シロチドリは,10羽くらいいただろうか。
 
 
 シロチドリも,熱くなった砂浜が,似合う鳥。
 
 
 お立ち台にも,上がってくれた。
 
 
 砂浜が熱いときは,何かの上に乗っていることが多いように思う。
 
 砂浜にいる鳥たちは,ビーサン履けないから,砂の熱さが,直接,足に伝わってしまう。
 
 何かに驚いて,一旦飛んで,戻ってきたとき,青い空に,白い体が映えた。
 
 
 このとき,飛んだ個体は,7羽。
 

 夏の青い背景に,白い鳥を楽しむことができ,満足。
 
 この帰り道,チョウゲンボウが飛んでいた。
 
 
(2024/08/03  コアジサシ,シロチドリ,チョウゲンボウ)
 
 
 
 

花とみつばち

2024年08月08日 | 宮城県_亘理/山元

 このタイトル,どこかで聞いたことあるな。
 郷ひろみだったかな? どうでもいいけど

 今日の記事は,この頃,観察できた,花とミツバチの組み合わせ。
 
 7月下旬まで,山元町で開催されていたひまわり祭り。
 
 
 やや小さめのヒマワリが畑にびっしり。
 
 
 7.6haに280万本というから,すごい。
 

 もっかい言うけど,280万本!
 
 『咲』という字は,笑う,という意味もあるが,まさに,280万の花が笑っていた。
 
 
 つぼみもかわいい。
 
 
 横顔も。
 
 
 このヒマワリに,何か来ていないか,と見たら,探すまでもなく,ミツバチが,たくさん集まっていた。
 
 
 ミツバチがいない花がないほど。
 
 ヒマワリの花の黄色い花びらは舌状花。
 中の円盤状のところにある,つぶつぶ,ひとつひとつが,管状花(筒状花ともいう)。



 ミツバチは,このためにこういう色と模様になったのではないか,と思うくらい,ヒマワリの花に溶け込んでいた。
 
 管状花は,円盤の外側から咲き始め,おしべが先に出て,めしべが後から出てくる。

 くるりと丸まって,ハート型に見えるのが,めしべ。
 
 
 ヒマワリは,鮮やかに咲く舌状花で,ミツバチを引き寄せ,来たミツバチが,管状花の花粉や蜜を集めるために動き回ることで,ミツバチの体に花粉を付けて,受粉させている。
 
 
 ヒマワリの蜂蜜って,私自身は,あまり聞いたことがないが,市場にも出回っていて,とても美味しいようだ。
 
 
 このミツバチたち,天然のものか,養蜂家のものかわからないが,花蜜を持ち帰る巣には,ヒマワリの蜂蜜があるのだろう。
 
 このヒマワリ畑に隣接した公園にも,ミツバチがいた。
 
 このミツバチ,花蜜を吸うために口吻から舌を出していた。
 
 
 出した。
 
 
 ミツバチの舌を見たのは初めて。

 いや,正確に言うと,
撮影したら,写っていた。
 
 
 こうして吸った花の蜜は,お腹の『蜜のう』に入れて,巣に持ち帰り,巣にいるハチに,口移しで引き渡し,蜜を貯蔵する小部屋の中で,熟成・濃縮させ,蜂蜜を作る。
 
 せんだい農業園芸センターに隣接する大沼では,ハスが多数咲いていた。
 
 
 このハスは,震災前にはなかったので,震災の津波で土中に埋まった種が掘り起こされたもの,ということになっている。
 
 なんか,できすぎなんじゃないの? と思うのは,私だけかな

 どうでもいいけど
 
 つぼみが膨らんで,まんまるになった花。
 
 
 ちょっと開いた。
 
 
 すっかり開くと,お釈迦様や仏様が座る台座が現れる。 
 
 
 でも,ここにいたのは,お釈迦様でも,仏様でもなく,ミツバチ。
 
 
 そもそも,この台座(花拓)は,古代ハスの時代,受粉を手伝ってくれる古代昆虫(コガネムシなど)が落っこちないよう,平らな形になったらしい。
 
 なので,ハスにとって,ここにいてほしいのは,お釈迦様でも,仏様でもなく,虫。
 
 とはいえ,ハスにミツバチの組み合わせは,なんか,新鮮。
 
 
 吸蜜に来たのか,花粉集めに来たのか,それとも,両方か。
 
 
 足には,花粉団子ができていた。
 
 ところで,字が被る蓮華はともかく,本家本元,ハスの花の蜂蜜って,たぶん,売っていないだろうと思うが,どうなんだろう?

 盛期の伊豆沼くらいの花の量だったら,必要な量の花蜜が集められるかな?

 仏教界で珍重されそうだけど。
 
(2024/07/28 ミツバチ)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ぺちゃんこになったわけ

2024年07月31日 | 宮城県_亘理/山元

 浜辺でシロチドリを見ていたら,急に,姿勢を低くした。

 その姿勢のまま,素早く,近くの窪みに移動し,

 平べったくなった。

 そして,砂に埋まるんじゃないかと思うくらいの勢いで,体をぐりぐり動かして,ぺちゃんこになった。

 え,ナニ? どした?

 と,思った直後,サーッ,と黒い影が,低空を,高速で横切っていった。

 ハヤブサの幼鳥だった。

 あぁ,命拾い。

 シロチドリと違って,私は,全然気づいていなかった。

 私がシギ・チドリだったら,とっくに食われ,この記事も,書けなかったところ。

 ちなみに,シギ・チドリには,ハヤブサが付きもの。
 渡りの時期,シギ・チドリの群れを観察していると,ハヤブサが突っ込んでくることが,とても多い。

 ハヤブサの出現は,猛禽好きには喜ばれるかもしれないが,この時期は,嫌われることが多いと思う。

 

 しかし,このハヤブサ幼の立場になってみると,一方的に嫌うこともできず。



 大きくなった子どもは,親に攻撃され,テリトリーから追い出されるので,食糧を求めて,ここまでたどり着いたのかもしれない。

 食われる方は,たまったものではないが,ハヤブサの子どもたちだって,生きるのに必死だ。

 いたのは2羽。

 兄弟かもしれないが,仲が良いとは言えなそう。

 そして,チョウゲンボウまで姿を現した。

 こちらも子どもかな。

 この周辺で生まれた子だと思う。

 鳥を狙う猛禽が,次々に現れ,シギ・チドリにとって,とっても恐ろしい場所だと思うが,ここは,渡りの中継地になっている。

 逆に言うと,シギ・チドリの渡りの中継地になっているから,猛禽が現れる。

 ここには,まだうまく飛べないコアジサシ幼鳥もいたが,危ないかも。



 シギチに引き寄せられた猛禽は,シギチだけを食べるわけではない。

(2024/07/27  シロチドリ ハヤブサ)


今は もう秋~ ♪

2024年07月30日 | 宮城県_亘理/山元

 シギ・チドリの秋は,早い。

 7月28日,午前中,山元町のひまわり祭りを見た後,昼食に,亘理町内にあるラーメン屋に行くことにしていたが,思ったより時間がかからなかったので,お昼まで,時間が空いてしまった。

 そこで,夢の世界で遊び始めた妻を,クーラーが効いた車内に残して,ちょこっとだけ,鳥の海を覗いてみた。

 そうしたら,もう,数種類のシギたちが来ていた。

 北の繁殖地で子育てを終えたシギチ成鳥たちが,南下を始めたようだ。

 世の中,まだ,『秋』というには早いのだが,シギチの世界では,今の時期の渡りでも,『春の渡り』に対して,『秋の渡り』と言っている。

 キアシシギは,前日も,7羽の群れを見ていたが,この日は,6羽を視認。

 私ひとりの目で,限られた時間に,ごく一部を探した結果だから,もっと,いたかもしれない。

 声は,にぎやかに,聞こえてきていた。

 キアシシギの成鳥は,この写真 (↑) のように,体下面が,細かいボーダー柄になっていて,ここんとこが,なかなか良い。

 トウネンは,シロチドリ幼鳥の水浴びを眺めていたら,側の草むらから,3羽出てきた。

 大きさの比較対照ができるシロチドリとのツーショット。

 シロチドリより,小さい。

 トウネンは,おとなでも,当年生まれの子どもようにちっぽけなので,トウネン。

 漢字でも『当年』と書く。

 じっとしていると,足下まで来るくらい慣れっこいシギなのだが,このときは,何かに驚いて,浜の方に飛んでしまった。

 まだ見足りなかったので,私も,浜の方に移動。

 いた,いた。

 飛んだ数と同じ3羽。

 膝をついて,小さくなった上で,警戒する様子を見ながら,じりじりと,時間をかけて,寄る。

 シギチは,こうして,至近距離で,呼吸する空気を一緒にできるから,たまらなく好き。

 車内に残してきた妻が気になりながらも,満足するまで,一緒にいさせてもらった。

 で,勘違いしていたことに気づいたのは,家に帰って,写真整理をしていたとき。

 何か違和感があったので,シロチドリが一緒に写っている写真を探して,念のため,大きさを比較してみたら,全然,小さくなかった。

 この子たち,トウネンではなく,ミユビシギだったんでないの。

 よく見ると,足の第1趾(4本ある指のうち後ろに1本ある指)はなくって,『三指』のようだし,顔の眉付近も,トウネンのような「白っぽさ」に乏しい。

 同じ3羽で,姿形も似ていて,ずるい。

 忍者のように,飛んで,変身したか?

 そういえば,この前日も,ここにミユビシギがいたんだったっけ。

 大きさが全然違うので,ミユビシギとトウネンを見間違えるなんて,考えられない。思い込みって恐ろしい。
 ジャイアント馬場と白木みのるを見間違えるようなもの。
 あぁ,恥ずかしい。

 時間が来て,ラーメン屋に向かう途中,イエローハウス前の干潟も,ちょこっとだけ覗いてみたら,こちらには,ソリハシシギが,入っていた。

 覗くとき,防波堤から首を突き出す形になってしまい,飛ばしてしまったが,運良く,翼後縁の白を撮影することができた。

 ソリハシシギが飛んだとき,押えておきたい,チャームポイント。

 降りたところに,もう1羽いたので,ソリハシシギは,計2羽。

 スキマ時間での短い鳥見だったが,ワクワクするような,『秋の渡り』の始まりを感じることができた。

 この後に行ったラーメン屋。
 看板は,レタッチして消したわけではなく,こういう看板。

 数年ぶりに行ったら,店が見違えるほど立派なっていてビックリ。

 ただ,店の看板に,店名が入っていないのは,以前と同じ。

 店名が表示されていないことで有名になってしまったので,いまさら入れられないよなぁ。

 煮干し出汁のラーメンは,超美味かった。

 唇と舌の触覚神経と,鼻の奥の嗅覚神経が至福状態。永遠にすすっていたかったが,残り少なくなって,すするスピードを落としても,あっという間に,なくなってしまった。

 鳥の海で鳥見するときは,このラーメン屋とセットにするっていう手もあるな。

(2024/07/28 キアシシギ,トウネン,ミユビシギ,ソリハシシギ)

 

 


残念 宮城にもいた

2024年07月29日 | 宮城県_亘理/山元

 昨日の記事のアカボシゴマダラ。

 まさか宮城県まで来ているなんて,思いもよらなかったから,調べもしないで記事を書いていたが,宮城県にもいた。
 
 
 たまたま,記事を上げた日に,地元県内で目撃。
 
 昨日,7月28日が山元町の「やまもとひまわり祭り」の最終日だったので,妻と一緒に,ひまわり畑を楽しみに行ったのだが,会場に隣接した神社にいた。
 
 
 改めて調べてみると,数年前から宮城県内でも観察されており,すでに定着しているようだ。
 
 スマホで検索してみたら,よく知っている方が,自ら現地調査で確認した上で,昨年の同じ時期,記事にして,ネットに上げていた。

 
 この方は,長い年月,継続して,日々,生き物観察を続けており,凄い方。
 尊敬に値する方。
 
 私が見たのは,県南沿岸部だが,すでに,仙台市内にも定着していたらしい。
 
 一方,私は,安穏として生活しているから,全然,知らなかった。
 

 これから夏休みになり,昆虫採集する機会も増えると思うが,飼養したり,捕まえた個体を別のところに放したりするのは,絶対にだめ。
 
 そういうことをすると,法令違反にはなるが,それ以前の問題。
 
 あぁ,宮城県にまで北上して来ていたか。
 
(2024/07/28  アカボシマダラ)

セッカにはセッカの生き方がある

2024年06月21日 | 宮城県_亘理/山元
 セッカのオスは,裁縫をする。
 
 葉っぱに穴を開けて,クモの糸を通し,葉っぱを縫い上げて,巣の外側を作る,という。
 
 
 上の写真で口にくわえているのは,クモの糸の塊(かたまり)。
 
 糸は,クモの巣から取るのではなく,中に卵が入っているクモの糸の塊(卵嚢)から取る。
 
 
 ここにクモの卵嚢があったようだ。
 
 
 テリトリー内に立ち寄って,その巣が気に入ったメスは,巣を作ったオスとペアになる。
 
 ペアになったメスは,内側を作って巣を仕上げ,そこに卵を産み,抱卵して孵化させ,その後も,基本,ひとりで子育てをする。
 
 
 この日も,餌をくわえていたのは,すべてメスと思われる個体だった。
 
 
 一見すると,オスもメスも同じ姿だが,くちばしの付け根から目にかけて黒い部分があるのが,オス,ないのが,メス。
 
 オスは,嘴と目が,黒い帯で繋がっているように見える。
 
 
 このオスたちは,抱卵や子育てなどに,一切関わらない。
 
 テリトリー内を,鳴きながら飛び回り,新たなメスを呼ぶための巣を縫うのみ。
 
 
 そして,縫い上げた複数の巣に,別のメスが付けば,それぞれのメスと,さらに交尾し,卵を産ませる。
 
 繰り返して書くが,その後の抱卵や子育てには関わらない。
 
 
 誰も来なければ,単身のままだが,複数のメスが来れば,複数の妻を持つことになる。
 
 
 人間だったら,クズ男そのもの。
 
 一方のメスも,同じようなもの。
 
 
 年に3回,繁殖できるので,一旦,子育てが終わったら,別の場所に行き,別のオスと交わり,父違いの子を産み,育てる。
 
 また,子どもは,子どもで,早期に生まれて成熟した子どもたちは,生まれたその年から,こうした繁殖行動に加わる,という。
 
 
 繁殖率が低いがゆえ,というのだが...。
 
 
 セッカには,セッカなりの必然がある。
 
 人間の倫理観に当てはめ,引き比べること自体,間違い。
 
(2024/06/02  セッカ)

いてくれてありがとう

2024年06月20日 | 宮城県_亘理/山元
 10代後半から20代にかけての若い頃は,この鳥が一番好きだった。
 
 
 当時は,実家に近い雄物川河口にも,たくさん来ていた。
 
 
 仕事のことやら,結婚のことやら,これから向かっていかなければならない,逃げようもないことを抱え,挫折も経験していた頃のこと。
 
 
 砂地に座り込んで,ボーっと,何も考えず,キリキリ鳴きながら飛び交うコアジサシたちを,見ていた。
 
 
 そんな青い日々に繋がっている鳥。
 
 そんなコアジサシが,久方ぶりに,蒲生海岸で繁殖するようになるか,と期待していたが,2年連続で失敗。今季は姿も見えなくなった。
 
 
 同じく砂浜で繁殖するシロチドリは,普通に繁殖を成功させているのに,...。
 
 今回,ここに貼っている写真は,別の場所で撮影したものだが,ここも,数羽しか飛んでいなかった。
 
 
 牛橋河口などに,たくさん来ていたときは,何とも思わなかったのだが,...。
 
 こんな記事を書いていたら,キリ,キリ,と独特の鋭い鳴き声を出しながら,数多くのコアジサシが飛び交う中に,身を置きたくなってきた。
 
 
 こんなこと言っては,いけないのだが,モビングされて,逃げたりもできたら,最高。
 
 
 とりあえず,まずは,ここで,数羽でも,姿を見せてくれて,感謝。
 
 念のために言っておくけど,モビングされるようなことは,していない。
 
 あ,鳥屋さん以外の方々にも見ていただいているので,補足説明すると,モビング(擬攻撃)って,カラスなどの捕食者が,巣の近くに寄ると,攻撃をしかけ,追い払おうとすること。
 コアジサシは,人間に対しても,集団でモビングを行う。
 気づかずに,寄ってしまい,モビングされたら,結構怖い。
 
(2024/06/02  コアジサシ)

二十四の瞳

2024年05月15日 | 宮城県_亘理/山元

 宮城県亘理町の朝。

 大石先生と12人の生徒たちのようだった。

 大石先生はアオサギ。

 生徒12人のうち,10人がチュウシャクシギ,2人がウミネコ。

 写真には写せなかったが,水面がキラキラ光って,とてもきれいだった。

(追記)
 この記事を書いていて,また読みたくなり,「二十四の瞳」(壺井栄著)を買ってしまった。
 短い小説なので,電子書籍で176円也。びっくりするほど安かった。

(2024/05/03  アオサギ/チュウシャクシギ/ウミネコ)


チュウシャクシギの白三角

2024年05月05日 | 宮城県_亘理/山元

 シーズン初期は,チュウシャクシギと出会いも,とっても嬉しい。

 
 特に,背中の白三角が,「やぁ,久しぶり!」と言っているように見える。
 
 
 嬉しくって,つい,たくさん撮ってしまう。
 
 
 脳内を快楽物質がかけめぐり,シャッターボタンから,指が離れない。
 
 
 しかし,人間ってワガママなもんで,一方で,白三角がないチュウシャクシギを探したりする。
 
 私のことじゃないけど...。
 
 
 ちなみに,今回のチュウシャクシギの中には,白三角がない個体は,見つからなかった。
 
 これから,背中が白いシギたちは,チュウシャクシギ以外もどんどんやってくる。
 その中の誰々に出会えるのか...?
 
( 2024/04/22 チュウシャクシギ)
 
 

前方の鴫千 後方の千鳥

2024年04月27日 | 宮城県_亘理/山元

 前門の虎 後門の虎 の真逆,チョー幸せな状況。
 前方のシギチ 後方のチドリ。

 まず,前方のシギチ。
 
 遠くにチュウシャクシギとオオソリハシシギがいて,近くに,ハマシギとメダイチドリ,シロチドリ。
 
 
 ハマシギは,しばらく前からこの周辺にいるが,だいぶ夏羽に近づいてきた。
 
 
 数が変わらないとすれば,60羽くらいだったか。
 
 メダイチドリは,今季初。渡ってきた子。
 
 
 こちらも,夏羽になってきている。
 カウントはしていないが,ハマシギより多かった。
 
 最初は遠かったが,餌を採りながら,一部が少しずつ近づいてきた。
 
 
 シギチ観察では,時折あることだが,こういうことは何度あっても良い。超幸せ。
 
 
 シロチドリも混ざっていた。
 
 
 以前から東側に数羽いたが,それがこの群れに混ざってきたのか?
 
 次,後方のチドリ。
 
 キジも鳴かずは...,ではなく,千鳥も鳴かずば撮られまい。
 
 後ろで,あまりにも,にぎやかに鳴くので,つい,振り向いてしまった。
 
 見ると,2羽のコチドリが,かまびすしく鳴きながら,上空を飛び,
 
 
 また,草地に降り,じゃれ合っていた。
 
 
 時間がなくなり,もう帰らなければならなかったが,最後,春の花をバックにポーズを決めてくれるサービス。
 
 
 あまりにも幸せな状態だったので,予定時間を超えてしまった。
 
 ホント危なかったぁ。
 
(2024/04/22  ハマシギ,メダイチドリ,シロチドリ,コチドリ)

今度こそ?

2024年04月26日 | 宮城県_亘理/山元

 どうだろう。

 
 胸はまだ白いままだが,クビが少し赤くなってきただろうか。
 
 
 以前,期待のあまり,ちょっとも赤くないものが,赤くなってきたように見えたことがあったが,今度は?
 
 
 赤くなる,と言っても,赤褐色になるのだが,今度こそ,変わってきたような気がする。
 あと,もう少しの間,ここにいて,ちゃんと夏羽を見せてほしい。
 
 ところで,この子,ここで,魚を捕食していたが,この魚,なんだろう?
 
 
 結構大きい。
 アカエリカイツブリの全長(横たえたときのくちばしの先から尾の先までの長さ)が,40〜50cmなので,20cm位はありそう。
 
 
 そして,平べったい。
 
 
 しかし,カレイやヒラメのように目が寄っておらず,小さな目が上についている。
 
 
 また,尾びれに,黒い斑点模様がある。
 
 
 どこからともなく,マゴチ,という名が,ふと降りてきた。
 仕入元は不明だが,脳のどこかにしまわれていたようだ。
 
 
 マゴチを,ネットで検索して調べてみると,宮城県沿岸にも生息しており,5〜6月の産卵時期は,河口付近に集まる,という。
 
 成長して大きくなると50cmを超す,というから,これがマゴチだとしたら,まだ子どもサイズのようだ。
 
 
 食べたことはないが,白身で,夏のフグとも呼ばれるくらい,美味しい魚,ということ。
 
 
 ただ,このヒトは,飲み込むのに,かなり苦労していた。
 
 
 味や食感など,どうでも,飲み込みやすい魚が良いのだろうが,こういう魚を捕らえてしまったあなたが悪い。
 
 ようやく,無事に,ごっくん。
 
 
 今,喉を通過中。

 あんな平べったくてでかい魚を,よくぞ飲み込んだ。
 この体であの大きさの魚だから,今,デカ盛り完食後のギャル曽根並みに,胃が膨らんでいるのではないか。
 あんなの食べても飛べるのか?
 
 
 こういうふうに,首を伸ばすと,首の色がよくわかる。
 
 3月31日に福島北部から宮城県南部の港や河口を巡回したとき,31羽をカウントしたが,今は減少してきている。
 繰り返しになるが,どこかで誰かが,きれいな夏羽になるまで,居残ってほしい。
 
(2024/04/19  アカエリカイツブリ)

うわっ!×2

2024年04月25日 | 宮城県_亘理/山元

 現地に到着して,いきなり1回目の「うわっ!」。

 
 この日,ここで会えるなんて,ケシ粒ほども思っていなかった。
 頭の中にちょっともなかった子との出会い。
 
 
 この日は,まだ4月中旬。
 

 コアジサシって,こんな早くに来るんだっけ?
 
 すぐさま,2回目の「うわっ!」。
 
 
 防波堤の上に,中型のシギがずらり。
 
 
 運良く,このときは,防波堤に誰も人がおらず,ひさびさにこの光景を拝むことができた。
 こんなにたくさんのシギチを見たのも,このときが,今季初。
 
 飛んだ。
 
 
 オオソリハシシギは,赤くなっている子もいた。
 
 
 チュウシャクシギは,全員,腰が白かった。
 
 
 すぐ近くの別の防波堤に降りたが,ほんのり赤くなってきたオオソリハシシギが,メインステージに立ってくれた。
 
 
 この防波堤の下には,いつもは,あまり見かけないイソシギの姿もあった。
 
 
 他にも数羽いたところを見ると,こちらも渡ってきた子かな。

 このとき,いきなり,わくわくの季節が到来した。
 
(2024/04/19  コアジサシ,チュウシャクシギ,オオソリハシシギ,イソシギ)
 
 
 

美しい腋の下

2024年04月23日 | 宮城県_亘理/山元

 ダイゼンがいた。

 ダイゼンといえば,腋(わき)の下。

 腋羽が黒い。

 腋の下フェチなどではないのだが,ダイゼンと出会うと,どうしても,腋が気になる。

 今回は,距離があったものの,そういう意味では,大サービスしてくれた。

 羽繕いが終わって,去るときも,見せてくれた。

 白い羽裏に黒い腋羽が美しい。

 誰だ,人間のわき毛と一緒って言っているのは?

 でも,だから,親近感。

(2024/04/13  ダイゼン)

 


ハマの走り屋

2024年04月22日 | 宮城県_亘理/山元

 ボクは砂浜族のシロチドリ。


 走るの大好き。 
 
 
 走る。
 
 
 走る。
 
 
 走った後は,お風呂。
 
 
 丁寧に,
 
 
 丁寧に。
 
 
 そして,ご飯。
 
 
 カニ。冷凍物なんかじゃないよ。
 
 
 活きの良いまま,丸ごとごっくん。
 
 
 あ〜,んまかった。
 
 
(2024/04/13  シロチドリ)