ヨシガモは,宝石のように美しい鳥だと思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/30/6ea135ff1d4f0f5529f641d16debddd5.png)
赤紫と緑に輝く頭の構造色に加え,それを邪魔しない黒いくちばし,そして,柔らかく湾曲した風切羽。そういう要素が集まって,このような美しい鳥になっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/48/af949f28085f34180a31c3526658f088.png)
天才中の天才がデザインしたかのよう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/16/fb9d212ecbbba447c4d4a5b44f188ab8.png)
構造色は,色素の色ではなく,羽の微細な構造に光が当たって見える色。
だから,光の当たり方が良ければ,一層輝いて見える。
だから,光の当たり方が良ければ,一層輝いて見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/3e/f85df20a966c05aee179eff62a7b4f45.png)
そんな鳥が17羽,奥松島の小さな船着き場に入っていた。
奇しくも,東北出身,大谷翔平さんの背番号と同じ「17」。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/e8/41ed8cc80821378f6be206e786c9e85a.png)
それも,17羽中14羽がオス,という豪華さ。
「14」も,東北ゆかり,楽天ゴールデンイーグルスの則本の背番号。
「14」も,東北ゆかり,楽天ゴールデンイーグルスの則本の背番号。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/2d/0c48a43a6fb4b981800eb01b8f6c0759.png)
上の画像は,たぶん,17羽全部入っている。
数を数えてみよう。
数を数えてみよう。
実は,震災前は,この近くの水辺に毎年数羽入っていたのだが,震災後は,見かけることがなくなっていた。
ここでは,もう会えないかもしれない,と,半分以上諦めていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/28/1c50b2897987d183eba725d1ff457ab4.png)
それが,思いがけず,こんな豪華な布陣。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/1d/6fd853379962d0bf5bbf2d59ee39d129.png)
ブラボー。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/fb/1cd391e68303b7733edecf7060d43a6c.png)
一度,何かに驚いて飛んだが,近くの水面にすぐ着水。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/92/b89f07693c0ecff0752ae0d9f035e062.png)
ヨシガモは,助走なしで水面から直接飛び立てる,というが,飛び立った後の水飛沫の形を見れば,それがわかる。どうだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/e2/f1245a47eae40da06519e001ee85298f.png)
翼鏡は,頭と同じく構造色で,鏡のように光を反射するので「翼鏡」。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/5e/a6ab026bab0286dcd075cab9dd3ca77d.png)
翼鏡が目立つようになっているのは,渡りのときに仲間とはぐれないようにするため,とも言われ,だから,カモの種類によって,色などが異なる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/39/ce3f3fb8991065d01c711ca992f84a49.png)
この画像では黒くも見えるが,ヨシガモオスの翼鏡は,深緑のようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/e2/0349c613a71d6b6e95901b6427c38311.png)
女の子も翼のパターンは同じだった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/34/26fbf1eee6d50daae4e416146877eb3f.png)
このときは,逆さになって餌を取りながら,水面上を行ったり来たりするだけだったが,見ていて飽きることはなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/fb/63f03396329f390f4c07788eb4efe46d.png)
しかし,あんまり長時間になると,他の探鳥に差し支えるので,程よい時間で立ち去った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/6b/de3d0dcef90c57bda9e91e21419db261.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/c2/4aff21b7a8ccd5a5c87de8fb0b047a1d.png)
ところが,2時間程度経って,再びここに立ち寄ったら,きれいさっぱりいなくなっていた。
もしかすると,この子たち,移動中に立ち寄っただけなのか。
ちょっとどこかに出かけただけだったら良いのだけど。
(追記)
2022年11月,東京に行ったとき,東京駅から真っ直ぐ行って突き当たった皇居のお堀に,ヨシガモがオス・メス各1羽入っていた。スマホで動画撮影できるくらいの至近距離だった。
今季はどうだったのだろう。
(2024/01/28 ヨシガモ)