3月31日。
最近,どこに行っても複数羽いるので,アカエリカイツブリの当たり年なのではないか,と思い,この日は,相馬から名取までの主要な探鳥地を回り,アカエリカイツブリの個体数をカウントすることにしていた。
朝から,ダラダラと鳥見をし,相馬〜新地で16羽,鳥の海で4羽を確認。
続いて,荒浜漁港内で,3羽の群れを見ていたら,陰から,こんなのが出てきて,ビックリ。
オオハムだ。
久しぶりにダイバーの仲間と出会った。
ウとは異なる,この太い首が嬉しい。
一緒に写っているアカエリカイツブリと比較すると,こんなに大きい。
オオハムとシロエリオオハムは似ていて,しかも,あまり会う機会がないので,その度に識別ポイントを忘れてしまう,というか,取り違えてしまい,今回も最初は間違えてしまった。
識別自体は,そんなにむずかしくはなく,わかりやすいポイントは次のとおり。
(「海鳥識別ハンドブック 箕輪義隆著 文一総合出版」を参考にしています。)
A 水上に浮かんだとき,脇(特に下半身)が白く見えるのがオオハム。見えないのがシロエリオオハム。(これをよく間違える)
B 首の付け根(アゴ付近)に黒っぽいラインが入るのが,シロエリオオハム。入らないのがオオハム。(飛翔時も有効)
C オオハムのくちばしは長く,上はゆるやかにカーブして見える。シロエリオオハムのくちばしは,短めで,直線的。
中でも,Aが,一番わかりやすく,これだけで識別することが多い。
後ろの方だけに白い色が見えることが多い。
後ろの方だけに白い色が見えることが多い。
Bについても,アゴにラインが見当たらない。
洋上鳥見などで,飛んでいるときは,これを手掛かりに撮影写真で判断することがある。
洋上鳥見などで,飛んでいるときは,これを手掛かりに撮影写真で判断することがある。
Cについては,比較対象がないと,確認が持てない。
くちばしが黒くなってきているし,背中などに模様の兆しがあるようなので,夏羽に換わる前の子かな。
この後,閖上漁港に移動。
漁港内にアカエリカイツブリがいなかったので,名取川河口の方に移動。
8羽を確認。
続いて9羽目がいないかと探していたら,今度は,なんと,海の方からアビが入ってきた。
これまたビックリ。
双眼鏡で見入ってしまい,目の前の近場にいたときは,撮影できず。
潜った後,浮かんできたのは,かなり遠くになってしまった。
このアビ,さかんに,羽ばたきをしたり,お腹を見せて羽繕いをしたり,と,全く落ち着きがなかった。
よく見えないが,体に釣糸が絡まっていたかもしれない。
潜水はできるようだが,羽ばたきの様子を見ると,飛ぶことはむずかしそうだ。
むずかしい.....。
港や河口に入ってくる個体は,油瀑(ゆばく)していたり,釣糸が絡まっていたりで,かなりの割合で痛んでいることが多い。
今回のアビも,その中の1羽,ということか?
勘違いで,なんともない元気な子だったら良いのだけれど …… 。
ちなみに,アカエリカイツブリの方は,結局,計31羽だった。
すご。
(2024/03/31 オオハム,アビ)
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