今日はクリスマスですが、修道院では普段のスケジュール通りで
クリスマス特別なことはありません。
キリスト教にとっては、クリスマスよりも一番重要なことは、
復活祭(イースター)なのです。
この復活なくしては、キリスト教はあり得ず、
その次にキリスト教会が成立したのは、聖霊降臨祭(ペンテコステ)で
3番手の祝い事がクリスマス祭(注・01)です。
しかもクリスマスはキリストの福音が西に広がり、
その国、地域の伝統を活用されて今日に至りますので、
修道院のクリスマスは聖書の原典に沿う
慎ましやかで厳かな礼拝があるのみです。
さて修道士たちの仕事は、日々、坦々と続き、台所仕事、
ハーブ園などの農園の仕事、すべて偏りなく平等に配慮されていきます。
そして大半が手仕事を原則にしています。
なぜなら手仕事は精神的な仕事(礼拝、賛美など)と
同じ価値があるとされているからなのです。
また、食事や飲酒も節度を守ることが規範となっています。
カトリックでは続編としているシラ書(注・02)を読むと
その規範の言葉がたくさん出てきます。
私もクリスチャン生活の規範としています。
2023年に日本で噴出した芸能界を根底から揺り動かすJKT問題(注・03)
が起こりました。
修道院ではこのようなことは絶対に起こり得ません。
なぜなら神の前における罪の悔い改めと和解と一致があるからです。
クリスマス祭(注・01)
クリスマスは多くの国で祝日となっており、大多数のキリスト教徒が宗教的に、また多くの非キリスト教徒が文化的に祝う。クリスマスを中心に構成されるホリデーシーズンの重要な部分を形成する。各国でクリスマスに関連する祝いの習慣には、キリスト教以前、キリスト教、世俗的なテーマや起源が混在している。現代の一般的な習慣としては、プレゼントを贈る、アドベントカレンダーやアドベントリースを完成させる、クリスマス音楽やキャロルを演奏する、キリスト降誕劇を見る、クリスマスカードを交換する、教会の礼拝、特別食、クリスマスツリー、クリスマスライト、キリスト降誕シーン、ガーランド、リース、ヤドリギ、ヒイラギなど様々なクリスマスの飾り付けをする、などが挙げられる。さらに、サンタクロース、ファーザー・クリスマス、聖ニコラス、クリストキントなど、クリスマスシーズンに子供たちに贈り物をする人物と密接に関連し、しばしば交換される人物がおり、それぞれ独自の伝統と言い伝えを持っている。(ウィキ)
シラの書(注・02)
『シラ書』は、ユダヤ教とプロテスタント諸派では外典として扱われ、カトリック教会と正教会では旧約聖書に含めている書物のうちひとつ。『集会の書』もしくは『ベン・シラの知恵』とも呼ばれる。タイトルは著者のベン・シラ(シラの息子の意)に由来。序言には、著者の名前はイエスス(ヨシュア)で、もともとヘブライ語で書かれていたものを著者の孫が(ギリシャ語に)翻訳したことが記されている。このオリジナルのヘブライ語版は長きにわたって失われたものと思われていたが、19世紀にカイロでユダヤ教ラビ・ソロモン・シェクターによって発見され、20世紀に入ってマサダ城砦の遺跡でも発見されている。内容はさまざまな教訓の集成(人間関係や教育、礼儀作法など生活のあらゆる領域におよぶ教訓)が中心だが、後半部分ではイスラエルの歴史を歌う賛歌もみられる。その背景にあるのは神と律法への忠実さこそが知恵の中心という思想である。また24章の「知恵の賛歌」には『知恵の書』にもみられるような神と知恵の同一視、知恵の擬人化が見られる。
JKT問題(注・03)
J(旧ジャニーズ事務所)、K(歌舞伎)、T(宝塚)の起こした問題のこと。週刊ダイヤモンドの解説ではこのように書かれています。
・・・組織には意見の言いやすさや外部からの視点など、風通しの良さが求められるが、組織の大小にかかわらず、隠蔽は起こる。名乗り出た被害者への誹謗中傷は 社会の構造変革への恐れか 。そして、これはJKTに限った話ではない。 組織に長年所属して、これまでに見て見ぬふりをしてしまった被害や加害がないかを考えてみて、「ない」ときっぱり答えられる人の方が稀ではないだろうか。 長いものに巻かれ、その場の空気を読むことは処世術であり、組織の問題を指摘する人の方が異端視される。名乗り出た被害者への誹謗中傷は、社会の構造を変革しようとする者への恐れのようにも見える。2023年を機に、日本は変わるだろうか。それともこれまで通り、嵐が去れば元通りとなるだろうか。・・・