ユダヤ教では3大祭りがあります。
1・仮庵の祭り(スコット)
スコット(Sukkot)とはヘブライ語で「仮庵」のことで、
エジプト脱出のとき荒野で天幕に住んだことを記念し、
祭りの期間は、木の枝で仮設の家(仮庵)を建てて住みます。
それは旧約聖書「レビ記」23章34以下に規定があるからです。
「イスラエルの人々に告げなさい。第七の月の十五日から仮庵祭で、
七日間は主のものである。
最初の日に聖なる集会を開き、どのような仕事もしてはならない。
七日間、主への火による献げ物を献げなさい。
八日目にもまた聖なる集会を開き、主への火による献げ物を献げて、
終わりの集いとする。
その日には、どのような仕事もしてはならない。
これがあなたがたが聖なる集会を召集すべき主の祭りである。
それぞれの日に、主への火による献げ物として、焼き尽くすいけにえ、
穀物の供え物、会食のいけにえ、注ぎの供え物を献げなければならない。
・・・
2・過越祭(ペサハ)
出エジプト記12章に記述されている、古代エジプトでアビブ(ニサン)の月に
起こった出来事に起源を持つものです。
エジプトの地で奴隷になっていたイスラエルの民が、
モーゼの先導でパレスチナの地に脱出したことを記念するものです。
下記のような規定があります。
・エジプトを出発した15日から始める。
・神への祭りとして代々、祝わなければなりません。
・14日の夕方から21日の夕方まで酵母なしのパン(種なしパン)を食べること
・1日目と7日目の聖会の日には仕事をしてはいけない。
しかし食べなければいけないものは用意してもいい。
・安息日の翌日に祭司が穀物の初穂の束を揺り動かす。
3・七週の祭り(シャブオット)
トーラーの祝祭です。
イスラエルの民が紅海を渡ってファラオを退けてから50日を数えて
シナイ山に神が降臨したことを記念し、労働が禁じられる聖会の日です。
元は大麦の刈り入れ時期が終わり、小麦の刈り入れを祝う祭りでした。
大麦の初穂をささげる「初穂の祭り」から50日目に行なわれるため、
五旬節(ギリシア語でペンテコステ)とか、七週の祭りとか呼ばれます。
新約聖書中のペンテコステ(五旬節)です。