バイブルランドin福井

安田由久が驚くべき聖書の世界をご案内します

韓国でのキリスト信徒急増の要因とは何か

2024-04-19 04:00:00 | キリスト教国の歴史と現在 韓国
鈴木崇巨先生は「韓国はなぜキリスト教国となったか」を書くにあたり、

韓国のキリスト教がなぜ急増したのか、

韓国の牧師や信徒にアンケートを取られて、その要因を列挙されています。


1・キリスト教徒の熱心な祈りがあったから

2・か国の殉教者の流した血がよい証となっている

3・医療や社会福祉、教育の分野でキリスト教徒がよい影響を与えている

4・牧師たちが熱心に牧会し、伝道した

5・信者たちが熱心に聖書を学んだ

6・信者たちが熱心に伝道した

7・ネヴィアス方式(注・01)の伝道がよい効果をもたらした

8・漢民族は、高潔な精神を持つ民族であり、

キリスト教を受け入れやすかった

9・経済成長期にキリスト教会が正しい価値観を人々に示した


鈴木牧師が予想していた下記は低い数字だったといいます。

10・都市化が急速に進んだから

11・共産軍の侵入へ恐怖が人々を教会に導いた

12・韓国民のナショナリズムとキリスト教会が一致したからだ


これは政治的、社会的要因ではなく、

人間的な内面的な救いが最大要因と韓国では分析されているということです。

この調査のために鈴木牧師は、3回も訪韓され、

聞き取り調査をされています。

韓国のいろんな教団、教会、大学、研究機関などを尋ね、

インタビューされたり、交わりを重ねて出てきたのが上記の内容です。

そこで出会った方全員が、

「日本のために祈っています」という言葉であったといいます。

日本に帰られてそこで得た50の調査項目をKJ法(注・02)で

信徒急増の要因を紹介しておられます。


A・キリスト教という宗教そのものが韓国の人々をひきつけた

B・純粋な心を持った韓国人の民族性がキリスト教に合致した

C・殉教の歴史から来るキリスト教徒への国民の信頼があった


鈴木牧師の結論は上記3つが相互に働いたからだ、という結論です。



ネヴィアス方式(注・01)
ジョン・L・ネヴィアス(John Livingstone Neviusu、1829年-1893年)は長老派教会の宣教師として19世紀後半に中国へ派遣された。当時の西洋式の宣教方策に疑問を抱いたネヴィアスは、1886年に『The Planting and Development of Missionary Churches』を著した。この本の中でネヴィアスは伝統的な伝道を捨て去り、独立し、自給できる土着の教会を育成する新たな計画を導入することを提唱した。キリスト教の教会形成における原理で、他に依存せず、神のみに頼って自立的に教会の働きを進めるための原理である。この用語は、特に宣教地において外国の宣教団(Mission)と現地教会の関係を描写するのに用いられた。多くの宣教地において、現地教会は、人材的にも経済的にも宣教団に依存し、その依存的体質を脱皮できない事例が見られた。そこで提唱されたのがこの「自立原理」である。「土着原理」とも訳される。(ウィキ)


KJ法(注・02)
文化人類学者の川喜田二郎(東京工業大学名誉教授)がデータをまとめるために考案した手法である。KJは考案者のイニシャルに因む。データをカードに記述し、カードをグループごとにまとめて、図解し、論文等にまとめていく。共同での作業にもよく用いられ、「創造性開発」(または創造的問題解決)に効果があるとされる。川喜田は文化人類学のフィールドワークを行った後で、集まった膨大な情報をいかにまとめるか、試行錯誤を行った結果、カードを使ってまとめていく方法を考え、KJ法と名付けた。またチームワークで研究を進めていくのに効果的な方法だと考え、研修方法をまとめ、『発想法』(中公新書、1966年)を刊行した。それ以降、川喜田が企業研修や琵琶湖移動大学などで指導を行い、普及を図った。次第にKJ法の名称も一般化し、企業研修や学校教育、各種のワークショップなど様々な場面で広く用いられるようになった(大学で経営工学などを専攻すると、カリキュラムの中で集中的に取り上げられることもある)。フィールドワークで多くのデータを集めた後、あるいはブレインストーミングにより様々なアイディア出しを行った後の段階で、それらの雑多なデータやアイディアを統合し、新たな発想を生み出すためにKJ法が行われるのが一般的である。多くの断片的なデータを統合して、創造的なアイディアを生み出したり、問題の解決の糸口を探っていく。プロセスそのものは川喜田の著作に明確に記されており、一見シンプルで容易にみえる。しかし、プロセスの随所で細かい注意が必要であり、実際に使いこなすためには訓練が必要である。(ウィキ)
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