太った中年

日本男児たるもの

麻薬取引

2009-10-31 | weblog

大統領暗殺事件の数時間後、自分たちが実行犯だとカメラマンに告白してきた兵士たち。ポール(左端)は大統領を射殺後、遺体をバラバラに切り刻んだと話す。「大統領には特別な力がある。(生き返って)復讐されないようにする必要があった」と、彼は言う。だがこの3日後、彼らのうち数人が謎の死を遂げた

 

ジョアン・ベルナルド・ビエイラ大統領は四半世紀以上にわたりギニアビサウを支配していた

 

暗殺現場になった大統領の自宅台所。遺体を刻んだ山刀や大統領の防弾チョッキが残される

 

麻薬の蔓延に伴って売春は07年から2倍に増加。麻薬を買う金のために売られる者もいる

 

南米出身の麻薬密輸業者。この国に持ち込まれた麻薬はほとんどがヨーロッパに運ばれる

 

レバノンのマフィアが資金を管理する密輸組織による拉致や殺人が日常的に頻発している

俺たちは数時間前に大統領を暗殺した

どこか誇らしげな6人の兵士。数時間前の仕事が満足いくものだったのだろうか。彼らが実行したこと---それは自国の大統領の暗殺だ。

アフリカ西部、大西洋に面した小国ギニアビサウでは、内戦から立ち直りつつある周辺国とは対照的に、今も破滅的な状況が続く。

この国を腐らせたのは麻薬だ。南米とヨーロッパの中間に位置し、多くの島々が沖に浮かぶ地理的な条件が麻薬カルテルを引き付けた。麻薬取引の利権が生んだ腐敗は癌のように静かに国中をむしばみ、政治は麻痺状態に陥っている。人々は極度の貧困に苦しみ、スラムでは売春が横行。最低限の医療すら受けられない人々の間では、エイズ禍が猛威を振るう。

さらに問題は国内にとどまらない。ここでの麻薬取引はヒズボラやアルカイダのようなテロ集団の巨大な資金源にもなっている。こうした無秩序の結果が、今年3月2日に起きた大統領暗殺だった。時を同じくして、軍トップのバティステ・タグメ・ナワイ参謀総長も殺された。2つの暗殺は、麻薬取引をめぐる2人の利権争いが生んだ報復劇とみられている。

ある国際刑事警察機構の捜査官は言う。「軍も大統領もみな麻薬取引に手を染め、利権を争っていた。誰かが負ける運命だった」

(以上、ニューズウィークより引用)

貧困、殺人、麻薬、売春、エイズ。70年代後半のニューヨーク、黒人スラム街サウスブロンクスの黒人ギャング団を彷彿させる写真。上記記事を読むまでアフリカ最初の麻薬国ギニアビサウなんて知らなかった。大統領を殺害して切り刻むなんざバイオレンスよりホラームービーそのもので未来はない。

 

CIA、アフガン大統領の弟に金銭提供 米紙報道(朝日新聞) - goo ニュース

米紙ニューヨーク・タイムズは28日付で、米中央情報局(CIA)がアフガニスタンのカルザイ大統領の弟に過去8年間にわたって金銭を提供していたと報じた。反政府勢力タリバーンの掃討作戦に協力した見返りという。弟は、タリバーンの資金源とされる麻薬の密輸にかかわっているとの疑惑があり、米政府内には、その蜜月関係を疑問視する声が出ている。

弟は、アフマド・ワリ・カルザイ氏。タリバーンの影響力が強いアフガン南部カンダハル州で州議会議長を務める。複数の米高官が同紙に語ったところでは、アフマド氏は、タリバーンの創設者オマール師の自宅だったカンダハル市郊外の建物を、CIAや特殊部隊の兵士向けに貸し出し、見返りの報酬を得ていた。タリバーンに忠誠心を抱くアフガン人とCIAを仲介し、面会や情報交換をさせたという。報酬金額は明らかにされていない。

カブールの軍幹部は「数百万ドルの麻薬マネーが南部で動いているのに、南部の指導者が知らないはずはない」と指摘し、「彼が麻薬取引から利益を得ていると思う」と話す。同紙は、タリバーンの資金源である麻薬取引の撲滅に米政府が全力を尽くしていない、と指摘している。

米オバマ政権は、決選投票が決まったアフガン大統領選挙などを通じて、アフガンに強い民主的な中央集権国家をつくるよう促しているが、南部の有力者との「深い関係」は、こうした政策を妨げるとの議論も政権内で噴出。アフマド氏は「南部を牛耳るマフィアのような邪悪な権力」だとして、怒りをあらわにする政権高官もいるという。

(以上、朝日新聞より引用)

冒頭ギニアビサウが地政学的に南米とヨーロッパを結ぶ麻薬取引の拠点になったのならアフガンはアヘンの生産拠点。上記ニュースからカルザイ、CIA、タリバーンによるデキレースの疑念が生じる。


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