fantasia*diapsida

とりとめのないメモの山

gone with the cicada:

2010-09-02 00:00:00 | diary#

嗚呼今年も葉月が終わってしまった…。

我々をここまで惜しませる夏とは、いつたい何なのであろう。
街に響いていたクマゼミの声もツワモノどもが夢のあと…。
たまにふと見かける空蝉が一層の寂寥感を盛りたてる。

今年はまぁ、どこか遠出やらイベントやらってもせいぜい進化学会や付随して恐竜展くらいで、
あとは学会の準備やら博士課程進学のための準備やらに追われていた気がするなぁ(汗)。
でもま、去年取り逃がした夏の生物を2種類ほど採取できたり、
コウベモグラの死骸をも入手できたから、よしとしようか。
   

しかしこの夏空と、セミの声響く地方都市の風景と言うのは、なんかこう確固たる"日本の風景"たる匂いがどこかに感じられる。
同じ極東地域でも北京や香港やバンコクやシンガポールなどに行ったときには確かにそれぞれ違った"夏"があるんだけれど…
例えば電柱を見上げた時に、セミの喧噪の中に遠くで電車の走る音が聞こえて、草っぽい風が風鈴の音を運んでくる、
この感じは日本の、しかも地方都市の構外に行けば行くほど近づく感覚で、
   
敢えて云うならば昭和期の日本映画によく出てきたような感じ。
60年代前半までの怪獣映画、セブンまでのウルトラマン。最近ならばエヴァンゲリオンが時々ノスタルジック。
電柱好き・高圧鉄塔フェチってのは(+期待に違わず工場萌え、廃墟好き、ジャンクション、工事現場、団地などが大好き。)、よく訝しげな顔をされるけれども(笑)。
この場合の"好き"は、厳密には同じく私の嗜好たる、
カフェ、夜景の見えるレストラン、高級ホテル、表参道、六本木、横浜、神戸旧居留地云々…の"好き☆"とはニュアンスが異なって…
謂わば、失われつつある少年時代の日本の風景であって、
それにはやっぱり夏空が良く似合う。

   

さらば、夏。
来年もよろしく。


…ってまだまだ今日も暑いんだけどさ。

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