実験詰めである。
先月オケの演奏会が終了してからコッチ、
実験にかかりっきりだ。
この前はAM4:00に帰ったりなんかしたがねぇ…
さて、
そんな訳で最近発生学に浸っているのだが、
実際"生まれる前"においても赤ちゃんはとってもとぉーっても可愛いもので、
それを前にするとついつい離れ難く思ってしまうものである。
このところ目にしているのは
タイリクバラタナゴ Rhodeus ocellatus ocellatus (Kner, 1866)
アカハライモリ Cynops pyrrhogaster (Boie, 1826)
マウス(ハツカネズミ) Mus musculus
ニワトリ Gallus gallus domesticus(L., 1758) 。
個人的にはニワトリが、主竜類だからかお気に入りで、愛情も一際♡
2日胚だとこんな感じ。
1cmにどころか、透明な、弱い弱いカラダですが、ちゃんと心臓も動いていますし、
完全に“生きて”います。
これが4日胚になると、
な風に、どんどん形が出来上がってきます。
脳(或は神経管の肥大化した前端)は次々に分かれ、
心臓からは赤い血管が体中に廻らされ、
四肢も生えようとしています。
この時期までに全ての個体が身体の左側を卵黄側に向けますが、何故?
臓器は、骨格(軟骨性・皮骨性・or 神経提細胞neural crest cells由来)はどこからどこまで出来ているの?
眼杯に一箇所ずつある切れ目は何?
心臓はまだ一心房一心室?
体節(somite)数は?心拍数は?器官重量は?
6日胚になると、
小さな小さなニワトリです。稚拙なスケッチで分かりにくいけど。
誰の目にも明らかな、純然たる「生命」。
たまに深呼吸するかのようにゆっくりと胎動します。
大きさは1.5cmソコソコ。
こいつが、受精後約20日後には雛として孵るわけ。
命は重い。
重いけど、ふとした時に そ こ に あ る も の。
あまりに開けっ広げで、それでいて触れることを躊躇わせるもの。
あっという間に生まれて、過ぎてゆくもの。
喩え様ない虚無感の不気味さが、
それでなお愛おしげに感じられるものなのです。
因みに写真は3日胚。第17期と思われます。
体節は約30、前肢・後肢ともに肢芽(limb bud)は僅かに隆起し、羊膜(amnion)はほぼ閉じています(写真では裂けちゃってますが)。
上生体はハッキリと突出しており、端脳(telencephalon)・間脳(diencephalon)・中脳(mesencephalon)
・後脳(metencephalon)・髄脳(myelencephalon)がハッキリと分かれています。
耳胞(ear vesicle)も分かりますね。
咽頭弓(pharyngeal arch){鰓弓(branchal arch)/内臓弓(vesicle arch)}はまだハッキリしないかな。
このくらいなら一般向けにもグロ認定されまいと思って載せたけど…
私はむしろ美しいと感じるんだが。
ちなみに、写真の胚は死亡した後透明プラ板に貼り付け、
EtOHで液浸標本にしてあります。
ex.→その他の標本
BLOG内関連LINK:
・reptile evolutions:complex and processive "爬虫類"系統進化概論
・do sexaroids dream of electric snake ? セクサロイドは電気蛇の夢を見るか?
・chordata: 脊索動物門
・eggshel in amber: 琥珀の中の卵欠片
・suncus ethology: 生殖系の実験をミスるというジンクス、その開始点
・segment of divelopmental bio. report: ある日の発生学レポートの欠片
・fa-006 range murata collection: Ernst Haeckelの名著、『Art Forms in Nature (Kunstformen der Natur)』購入日
< βλογ πετ >
PS:20080512少しばかり書換え。今見ると、結構幼稚なこと書いているなぁ(笑)。
全面改訂しようかとも思ったけれども、まぁそれはまた別のどこかで☆
先月オケの演奏会が終了してからコッチ、
実験にかかりっきりだ。
この前はAM4:00に帰ったりなんかしたがねぇ…
さて、
そんな訳で最近発生学に浸っているのだが、
実際"生まれる前"においても赤ちゃんはとってもとぉーっても可愛いもので、
それを前にするとついつい離れ難く思ってしまうものである。
このところ目にしているのは
タイリクバラタナゴ Rhodeus ocellatus ocellatus (Kner, 1866)
アカハライモリ Cynops pyrrhogaster (Boie, 1826)
マウス(ハツカネズミ) Mus musculus
ニワトリ Gallus gallus domesticus(L., 1758) 。
個人的にはニワトリが、主竜類だからかお気に入りで、愛情も一際♡
2日胚だとこんな感じ。
1cmにどころか、透明な、弱い弱いカラダですが、ちゃんと心臓も動いていますし、
完全に“生きて”います。
これが4日胚になると、
な風に、どんどん形が出来上がってきます。
脳(或は神経管の肥大化した前端)は次々に分かれ、
心臓からは赤い血管が体中に廻らされ、
四肢も生えようとしています。
この時期までに全ての個体が身体の左側を卵黄側に向けますが、何故?
臓器は、骨格(軟骨性・皮骨性・or 神経提細胞neural crest cells由来)はどこからどこまで出来ているの?
眼杯に一箇所ずつある切れ目は何?
心臓はまだ一心房一心室?
体節(somite)数は?心拍数は?器官重量は?
6日胚になると、
小さな小さなニワトリです。稚拙なスケッチで分かりにくいけど。
誰の目にも明らかな、純然たる「生命」。
たまに深呼吸するかのようにゆっくりと胎動します。
大きさは1.5cmソコソコ。
こいつが、受精後約20日後には雛として孵るわけ。
命は重い。
重いけど、ふとした時に そ こ に あ る も の。
あまりに開けっ広げで、それでいて触れることを躊躇わせるもの。
あっという間に生まれて、過ぎてゆくもの。
喩え様ない虚無感の不気味さが、
それでなお愛おしげに感じられるものなのです。
因みに写真は3日胚。第17期と思われます。
体節は約30、前肢・後肢ともに肢芽(limb bud)は僅かに隆起し、羊膜(amnion)はほぼ閉じています(写真では裂けちゃってますが)。
上生体はハッキリと突出しており、端脳(telencephalon)・間脳(diencephalon)・中脳(mesencephalon)
・後脳(metencephalon)・髄脳(myelencephalon)がハッキリと分かれています。
耳胞(ear vesicle)も分かりますね。
咽頭弓(pharyngeal arch){鰓弓(branchal arch)/内臓弓(vesicle arch)}はまだハッキリしないかな。
このくらいなら一般向けにもグロ認定されまいと思って載せたけど…
私はむしろ美しいと感じるんだが。
ちなみに、写真の胚は死亡した後透明プラ板に貼り付け、
EtOHで液浸標本にしてあります。
ex.→その他の標本
BLOG内関連LINK:
・reptile evolutions:complex and processive "爬虫類"系統進化概論
・do sexaroids dream of electric snake ? セクサロイドは電気蛇の夢を見るか?
・chordata: 脊索動物門
・eggshel in amber: 琥珀の中の卵欠片
・suncus ethology: 生殖系の実験をミスるというジンクス、その開始点
・segment of divelopmental bio. report: ある日の発生学レポートの欠片
・fa-006 range murata collection: Ernst Haeckelの名著、『Art Forms in Nature (Kunstformen der Natur)』購入日
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PS:20080512少しばかり書換え。今見ると、結構幼稚なこと書いているなぁ(笑)。
全面改訂しようかとも思ったけれども、まぁそれはまた別のどこかで☆
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