ドンブリの蓋を開けると湯気がふわっと沸き上がってきた。
4年半ぶりに食べる辻の茶屋のカツ丼は、玉子が光っていた。
黒川温泉近くの『辻の茶屋』のカツ丼は、
弁天ジョガーの人生の中で一番旨いNo1カツ丼!!
厳選された脂身が少なくやわらかい豚ロースを厚切りし、
薄めの衣を付けてからっと揚げ、
生の部分が無く煮えすぎてもいないトロッとしてふわふわの玉子が乗っている、
阿蘇に勤務していた頃に、何度も口にしたお気に入りの一品だ。
「少し髪型、変わりましたか?」って大将が、
「玉名に異動された方だったですよねぇ。」って女将さんが、
4年半ぶりに訪ねた自分のことを覚えていてくれた。
「ブログに書いてもらって・・・。」って、
のんびりムードの女将さんだが、小さな事まで覚えていらっしゃる。
久住マラソン帰りに黒川まで足を伸ばし、
カウンターに独り座って大将と女将さんと交わした会話だけで嬉しい気持ちになった。
過去に食べた旨いものを久しぶりに食べるとがっかりすることがある。
記憶の中の『旨い』というイメージが勝手に膨らみ、あるいは嗜好が変わり・・・、
そんなことを女将さんが心配された。
いつも無口だった大将が、「緊張します。」って言われてドンブリが目の前に出された。
まずは汁を一口、そしてカツにかぶりつく。
うまぁ~い!!
4年半前と変わらない旨味、あいかわらずのボリューム、箸が勝手に進んでいき、
大好きなカツ丼はあっという間に食い尽くされた。
『辻の茶屋』、自信を持ってお薦めする満足の食事処だ。