まあどうにかなるさ

日記やコラム、創作、写真などをほぼ週刊でアップしています。

突然のこと

2014-02-23 13:27:59 | 日記

「お母さん、今日介護の人に『うちの娘はなかなか嫁に行かなくて』て話していたわよ」
「え~ じゃあ、オレのことはだれだと思っているんだろう」


そんな笑い話をしていた何日か後に義母は亡くなりました。
突然ことだった。
前日から少し痰が絡むので、いつもの先生に往診に来ていただきました。
「肺炎に罹っていますので、2,3日入院した方がいいですよ」
そう言われたので介護タクシーを呼び、妻が病院に連れて行った。
着いたときにはもう息を引き取っていたそうです。
その数時間前には昼食を完食したそうなので、まさかという感じだったそうです。
携帯に連絡があり、仕事先から病院へ駆けつけると、広い別室のベッドで眠る義母の前で妻がポツンと座っていました。


家族が亡くなったのは初めての経験なので、次々と決めなければいけないことに少し戸惑いながらも無事通夜と葬儀を終えました。


去年の12月の初め、義母は胃潰瘍で入院をした。貧血がひどく、認知症からくるパーキンソン病も進行しているとのことだった。
食事も満足にできないので、胃ろうかあるいは鼻からチューブを通さないと栄養が取れないと医師から言われた。
それでも何とか回復し、流動食を口から摂れるまで回復した。
退院した後はベッドも最新のものに交換し、訪問介護や定期的は往診、介護士によるリハビリなど万全を期した矢先の出来事だった。


どうか安らかに眠って下さい。


バスタオルは毎回洗う?

2014-02-09 22:38:43 | コラム

小さな話が大論争になっていると週刊ポストに掲載されていた。
『バスタオルは毎回洗う』vs『数日間使用する』
そんなことが話題になっているのかと、職場で訊いてみると、テレビでやっていたそうである。
我が家では、1枚のバスタオルを家族全員が使い、毎日洗っている。
職場のある男性は、バスタオルは個々に使うが2,3日は洗わないそうである。
結婚する前、一人暮らしのときは、平日の夜は近所迷惑になるので洗濯機が使えず、洗濯はもっぱら土日だったので、バスタオルは複数回使用していた。
実家では、洗ったバスタオルがカゴに積まれてあり、自由に使っていた。
僕は毎回新しいのを使っていたが、母は家族が使ったのを使っていた。


雑誌では、いろんな意見が掲載されていた。
毎日洗う派の意見として
『せっかくお風呂に入っても洗ってないバスタオルを使ったら体に菌が付いてしまう』と衛生面を論拠にする人が目立つ。
『毎日替えないなんてありえない』
『バスタオルの柔軟剤の香りがたまらない』
『子供のころからそうなので替えないと気持ちが悪い』等
替えない派の意見としては
『洗った後の体だからそんなに汚れるはずがない』
『湿って臭いがしてきたら洗濯する』
『バスタオルはかさばるので洗うのが大変』等
実際衛生面はどうなのだろう。
雑誌によると、お風呂上りとはいえ汗も拭うので1平方センチあたりおよそ10万個の菌が付着することもあるという。しかし、風通しのいい場所に干しておけば菌の増殖は防げるそうである。
専門家は、衛生面を考えるとバスタオルよりシーツをもっとこまめに洗った方がいいと指摘していた。


バスタオルのほかにも
『お風呂のお湯は2日間使う』vs『お湯は毎回替える』
菌の増殖を考えたら毎回替える方がいいと思うが、節水の観点から見ると、追い炊きして2日間くらいは使った方がいい。
我が家では毎日替えているが、一人暮らしのときは数日使っていた。
体を洗ってから入ればそれほど汚れないので、とくに気にしなかった。
『風呂の換気扇は24時間消さない』vs『つけっぱなしは電気代の無駄』
我が家では寝るとき以外はほぼ換気扇は点けている。
職場のある男性は24時間点けているそうである。
風呂場はどうしても湿気がこもり、カビなどが発生しやすい。
たとえ24時間換気扇を点けっぱなしにしていても電気代は一月300円くらいなのだそうだ。


生まれ育った家庭の習慣が結婚して違うこともあるかもしれないが、たいがいは妻のルールに従うことが多いようである。


紙の砦

2014-02-01 20:41:09 | 書評

先日、新聞にセンター試験の問題が掲載されていた。その中の日本史に、手塚治虫の漫画の一部が引用されていた。
試験に漫画が取り上げられる時代なのだなと思う。
僕が子供の頃、漫画は文化としてはまだまだ認められない低俗なものという扱いだったと思う。
今では、立派な文化として認められるようになった漫画。だがそれは日本だけの話で、まだまだ文化として認められていない国が多い。その理由の一つはそれらの国に手塚治虫がいなかったからである
センター試験に取り上げられていた作品は『紙の砦』
手塚治虫の自伝的漫画だ。

戦時中、軍需工場に学徒動員された学生の話である。
仕事をサボってはこっそり漫画を描いていた主人公大寒鉄郎は宝塚歌劇団の岡本京子と知り合う。漫画家志望の鉄郎とオペラ歌手になるのが夢だという京子。だが、戦時中なので、漫画が世に出ることもないし、宝塚の舞台も閉鎖されたままである。
京子に淡い恋心を寄せる鉄郎。
だが、やがて空襲が二人を襲い、京子の顔は大やけどを負い、二度と舞台に立てない顔になってしまう。
紙の砦
弱々しく、すぐに壊れてしまう砦である。
しかし、紙に書いた言論の砦という意味なら誰にも壊すことはできない。
主人公は、最後まで創作意欲を失わず、紙の砦を守りきる。
やがて京子は行方が判らなくなってしまう。
だが、彼の漫画に登場するヒロインは京子の面影がずっと消えないまま残り続けているのだ。