1981年のフランス映画である。
実在した芸術家、ロシアのバレエダンサーのドルフ・ヌレエフ、フランスの歌手エディット・ピアフ、ドイツの指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤン、アメリカの音楽家グレン・ミラーら実在の人物をモデルにした4つの国の4つの家族の3代に渡る壮大なスケールの大作である。当時のフランスの恐らく総力を挙げて製作された。
監督は『男と女』のクロード・ルルーシュ、音楽は『シェルブールの雨傘』のミッシェル・ルグランと『男と女』のフランシス・レイ、振付はモーリス・ペジャール、出演はロベール・オッセン、ジョルジュ・ドン、ダニエル・オリブリフスキー、ジュランディン・チャップリン、ファニー・アルダン、エヴリーヌ・ヴィックス、ニコール・ガルシア、マーシャ・メリル、アレクサンドラ・スチュワルト、ジャン=クロードブリアリ、ジェームス・カーン、バリー・ブリマス、シャロン・ストーンなど。
この映画を最初に観たのは大学生の時、名画座で鑑賞した。アメリカ映画とは違い、カットより長回しのフォトジェニックを多用した独特のカメラワークが凄い。
僕が観た映画の中で最も好きな映画だ。
監督の「歴史は繰り返す」というテーマに沿った演出なのか、親子を同じ役者が演じたりしていて、少し混乱する。
映画は第2次世界大戦を皮切りに。1960年代、そして1980年代を描く。
最後、4つの家族がパリに集い、ボレロを演奏するシーンは圧巻である。
何度観ても目頭が熱くなるシーンや感動するシーンは多い。
まさに20世紀を代表する映画と言えると思う。