まあどうにかなるさ

日記やコラム、創作、写真などをほぼ週刊でアップしています。

逢いたい女

2024-07-28 08:39:13 | 日記

逢いたい女(ひと)がいます。

 

顔は知っているけど実際に会ったことはない憧れの彼女。

間もなく逢えるはず。とっても楽しみ。

 

バイリンガルで知的な彼女。

とっても所有欲をそそる。

 

逢えたら彼女をどこに連れていこうか?

 

シワもない、綺麗なままで逢えれば嬉しい。

 

ワクワクしながらその日を待つ。

 

 

渋沢栄一くんや北里柴三郎くんにはすでにお目にかかったけど、津田梅子さんにはまだお目にかかれていません。

 


本当の祖父

2024-07-21 17:28:32 | 日記

母はお人好しで涙もろい。

今月で90になった。すっかり体も衰えてきた。

実家の浜松で下の妹と2人で暮らしている。

 

母が若い頃、宝塚に憧れたが、身長が足りず諦めた。

NHKのアナウンサー試験に受けるも、不合格。

スポーツはまるでダメだが詩や俳句は上手い。

若い頃の写真を見ると阿川泰子に似ている。

そんな母だ。

 

僕が大学生の夏休み、長期で実家の浜松に帰っていた。

ある日、母が突然僕に言った言葉。

「ともちゃん、ほんとうのお祖父さんに会いたくない?」

 

何のことか判らなかった。

母方の祖父は僕が幼稚園の時に他界している。

 

母が結婚する日、実は本当の子供ではないと祖母から打ち明けられたそうだ。

祖母の兄の子供だと。

母が伯父だと思っていた人が本当の父だったということになる。

 

母は妾の子で、まだ母が小さい頃、実母が亡くなり、実父の妹に預けられたが、そのことは母の記憶にはない。。

 

その話は、初めて息子である僕に打ち明けてくれた。

父にも僕の妹にも話してなかったらしい。

 

本当の祖父が住む愛知県瀬戸市へ二人で出かけた。

ここは母が高校生まで過ごした地だ。

 

駅から降りてタクシーの運転手に、母は場所ではなく、個人名を告げる。

「K藤○○さんの家へ」

それだけで、タクシーの運転手には通じる。地元の名士らしい

昔、祖父は瀬戸市の市会議員を何年もやっていたそうだ。

 

古い建物の家に通され、初めてほんとうの祖父と対面した。

顔は母と似ていなかったけど、マメによく動くところはそっくり。

この人の血が流れているのかと思い、見ていた。

 

僕が祖父に会ったのはそれ一回きりだったが、その数年後に祖父は他界した。


単品コンポ

2024-07-14 19:17:36 | 家電・道具

「単品コンポって何ですか?」

若い女子社員と話をしているときに、僕のコンポは単品コンポだよと話したときに訊かれた。

僕が若いころはコンポに金をかける人は多く、そういう人はたいがい単品コンポを揃えていた。単品コンポとはスピーカーやアンプ、CDプレーヤーなどをそれぞれバラバラに買いそろえるスタイルのコンポのことである。対してセットで販売するコンポをシステムコンポと呼ばれていた。システムコンポより単品の方が音質がいいとされていた。

メーカーによって得意な分野があり、アンプのサンスイ、チューナーのTRIO、カセットデッキはAKAI、Nakamichiなど。もうどれも無くなってしまったブランドである。当時、単品コンポを紹介するオーディオ雑誌もよく売れていた。

現在単品コンポは秋葉原などの一部の店舗にしか置かれていない。コンポ自体のラインナップも減ってしまい、今ではBluetoothスピーカーが全盛である。

今の人は単品コンポという言葉さえ知らないのだなと思った。もう死語なのだろうか…


映画『追憶』

2024-07-07 18:58:50 | 映画
街を歩いていると、ふと、映画『追憶』のテーマソングを耳にした。ネスカフェのCMにも使われている名曲だ。
この映画は僕の最も好きな映画の一つだ。
高校を卒業してすぐの頃、リバイバル上映で観た。1973年の米国映画で、監督はシドニー・ポラック、主演はロバート・レッドフォードとバーブラ・ストライサンド。
原題は『The Way We Were』直訳すると『私たちが歩んできた道』。それを『追憶』と訳したセンスもなかなかだと思う。
それまで、僕が観た恋愛映画で、二人が結ばれない理由は必ず外部にあった。病気だったり、戦争だったり・・・でも、この映画は、結ばれない理由が二人の内部にある。お互い愛し合ってるのに、どうしても許せない部分がある…
その頃の僕にとって新鮮だった。でも、現実の男女が結ばれない理由のほとんどは二人の内部にあることが多い。
僕は、気に入った映画は何度も観る。この映画もDVDを買って繰り返し観ている。何度観ても飽きのこない傑作だ。バーブラ・ストライサンドがあまり好きではないという人が結構いるが、ひたむきな主人公の役には、よく合っていると思う。
二人が再会して、回想シーンにオーバーラップする場面で、バーブラの歌う主題歌のハミングが流れるシーンには、今も目頭が熱くなる。