まあどうにかなるさ

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ミッシング

2024-06-08 22:18:03 | 映画
石原さとみ主演の映画『ミッシング』を観てきた。
幼い娘が失踪する母親、沙織里役を演じる石原さとみ。
8歳の娘が失踪してから3か月。街に立ってビラを配り情報提供を求める毎日。青木崇高演じる沙織里の夫・豊との温度差にいら立ちを隠せない。心の拠り所は失踪した娘を取材する中村倫也演じる地方局の記者、砂田だけである。
娘が失踪した日、沙織里は弟の圭吾に娘を預けアイドルのコンサートを観ていた。だが、弟は沙織里の娘を公園から家まで送り届けず、一人で帰宅させたため、その間に娘が失踪してしまう。彼女はそのことでSNSで酷いバッシングを受ける。
弟役の圭吾を演じる森優作もとてもいい味を出す。歯がゆいくらいの不器用さが観客のいら立ちを増幅させる。
出口の見えない絶望の中、夫婦と沙織里の弟は日常を生きる。
監督は「空白」の吉田恵輔。石原さとみが最初に監督に「出させてほしい」と直談判したが、監督は石原さとみは華がすごいので自身が描く下町や郊外が舞台の映画に似合わないと考え、最初は出演を断ったと明かしている。
だが、監督もギャンブルに出た。彼女の妊娠、出産を待ち、一度断った3年後に『脚本を書きました』と連絡をする。
石原さとみは全編ほぼ、すっぴんである。髪はシャンプーではなくボディソープで洗いバサつき感を出したそうである。
感情の起伏を怖いくらいのリアリズムで迫真の演技を見せる。石原さとみってこんなすごい演技ができる女優だったのですね。


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