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ビロウな話で恐縮です日記

日常の隙間を埋める試み
と仕事情報

鬼海弘雄さん『アナトリア』刊行記念イベント

2011年01月12日 16時34分28秒 | 出来事
写真家・鬼海弘雄さんの『アナトリア』刊行を記念し、ブックファースト新宿店でトークイベントが開催されます。
鬼海さんの対談相手として指名していただきました、三浦です。いま、ブックファーストのイベントページを見たら、「写真に造詣の深い」なんて紹介していただいてあってブッ飛びました、三浦です。
すみません全然写真に造詣深くないです! いつも手ぶれするし、ピントとか露出とかまるでわかんないからオート機能(言葉合ってるか?)で撮ります。にもかかわらず、がっかりな仕上がりが多いので、基本的にはカメラは使わず脳みそに念写する派です。ダメじゃん!
しかし、写真を見るのは好きです。鬼海さんの写真は素晴らしいので、大好きなのです。よって当日は、専門的な質問はできないですが、鬼海さんの写真とお人柄に、対談を通してできるだけ迫ってみたいと思っています。
どうぞよろしくお願いします。


1月16日(日) 午後3時~午後4時30分
ブックファースト新宿店 1Fブルースクエアカフェ内イベントスペース

イベントへ参加ご希望の方は、ブックファースト新宿店・地下1階 Aゾーンレジカウンターにて、イベント参加整理券(税込500円)をお買求めください。
※トークイベント終了後、希望者のみを対象とした鬼海弘雄氏のサイン会を行います。サイン会対象書籍『アナトリア』はイベント当日、会場にて先行販売をいたします(一般発売予定日:1月25日)。
※整理券はお一人様一枚とさせていただきます。整理券をお持ちでない方はご入場いただけません。
※お電話でのご予約は承れません。

詳しい情報は、ブックファーストのホームページでご確認ください。(コピー&ペーストでお願いします)

http://www.book1st.net/event_fair/event/page1.html#a_305

『木暮荘物語』発売中です

2010年11月01日 19時14分29秒 | 出来事
またもや日記を書くのがひさしぶりすぎて、パスワードを失念してしまっていた。
宣伝で恐縮ですが、『木暮荘物語』(祥伝社)、発売中です。内容は……、なんだろ、「連作小説」ですかな。短編的な区切りがあるから、トイレとか電車のなかとかでも読みやすい! でも、ひとつづきの小説としても読めるから、「読んだでー」という達成感もある! これはお得だわ~。(←必死のセールストーク)
ちょっとヘンな話もあるかもしれないが、あたしが変態ってことではないので、そこんとこひとつよろしくお願いします。最近ますます、「結婚とか、どう考えてるの?」と、いろんなひとから心配そうな顔で聞かれることが多くなったので、一応言ってみた。
装幀は、クラフト・エヴィング商會さんにお願いしました。どうもありがとうございます! とても素晴らしい装幀にしていただきました。触り心地も含め、みなさまぜひ、本屋さんで手に取ってみてくださいませ。「あ、ほんとだ。いいな、うむうむ」と思われることでしょう。できれば、「うむうむ」と思ったあとに、レジまで持っていっていただけると……。
あ、おなかがすいてきた。ではまた!



林業対談

2010年06月10日 21時56分50秒 | 出来事
6月12日(土)に、慶応大学の三田キャンパス北館ホールで、
速水亨さんと林業対談をさせていただきます。
お時間がおありでしたら、お申し込みのうえ、ぜひご来場ください。
どうぞよろしくお願いいたします。

日時:6月12日(土) 15:00~17:00
会場:慶応義塾大学三田キャンパス北館ホール
定員:100人
参加費:無料
主催:財団法人福澤記念育林会
詳しくは、「福澤育林会」の「行事予定」からHPにお入りください。

http://www.fukuzawa-ikurinkai.jp/

(コピー&ペーストでお願いします。すみません。
「行事予定」をクリックしていただき、カレンダーの一番上にある「森を愛する人々の集い(9)」の、
概要欄の青字をクリック。詳細ページがひらきます)



『天国旅行』発売中です

2010年04月05日 10時45分24秒 | 出来事
「心中」をテーマにした短編集、『天国旅行』が新潮社から発売中です。
心中っつうと、辛気くさくて暗いイメージがあるかもしれませんが、そんなことはない(はず)です。けっこうバラエティに富んだ内容になったのではないかと……。装幀も含めて、個人的には全体的にわりとうまくいった気がするので(←個人なのか全体なのか、はっきりしろっちゅう言い回しになってしまった)、よろしかったらお手に取ってみてください。
渾身の憑依ぶりをお目にかけようぞ! 最近、憑依っぷりに磨き(?)がかかった感がある。もしかしてイタコデビューできるかも!? でも、「憑依したおかげで自動筆記状態に!」とはならないのが、なんとも無念なところ。
あ、書いてるときだけ、たまーに憑依する、ということですよ。日常生活は穏便かつ常識的に営んでます。ええ、ちゃんと。たぶん。
昨日は一人で焼き肉屋に行って、ひさしぶりに牛肉食べた。本が出たお祝い。一人で? カルビ一皿290円の店で? ええい、うるさいぞ自分。「よーく焼いてね」的なことが、店内のいたるところに貼り紙されていて、なんかちょっと「むぐむぐ」と思った。でもおいしかったです。
隣の席にいた女子大生の集団が、「あたし超理想高いから、絶対結婚できないべ」「あたしもー」とか言っていて、「青いな」と微笑ましかった。
理想なんざ、放っておいたっていずれ下がる!
それでも結婚できるとはかぎらないのが、このレースの残酷な部分なのだ!
本日の金言として、昨夜の女子大生諸君よ、心の帳面に記すがよい。


浜松市のシンポジウム

2010年03月04日 05時40分13秒 | 出来事
3月6日(土)に静岡県の浜松市で開催される、「都市と森林」についてのシンポジウムに参加させていただきます。
参加費無料なので、ご興味のあるかたはぜひどうぞv
私は、速水亨さんと対談させていただきます。速水さんは、「速水林業」(三重県)の代表をなさっていて、山と林業経営のエキスパートです。おいらの本を引きあいに出して恐縮ですが、『神去なあなあ日常』でいうと、清一さん的立ち位置が一番近いと思われます。「速水林業」さんは、中村林業よりもっと規模が大きく、森林環境の保全にも熱心に取り組んでおられますし、速水さんは、清一のようにわけのわからん奇祭に挑んだりしませんが(たぶん)。

「都市(まち)×森林(もり)=∞(無限大)」
日時:3月6日(土)13:30~16:30
*速水さんとの対談は、13:45~14:30です。
会場:天竜壬生ホール(浜松市天竜区)
定員:500人
参加費:無料
問い合わせ:浜松市農林水産部 森林課
       TEL: 053-457-2159
申し込み:不要(直接会場へお越しください)

遠野対談終了

2010年02月09日 01時00分01秒 | 出来事
遠野対談、無事終了いたしました。もしかしたら、私の発言はしどろもどろで、てんで無事じゃなかったかもしれないが。すみません。
いらしてくださったみなさま、関係者のみなさま、本当にどうもありがとうございました。御礼を申しあげるのが遅くなり、申し訳ありません(しかも、日記でお礼って、どうなのだ)。おかげさまで、楽しい時間を過ごさせていただきました~。
関係者のみなさまには、改めて御礼をお伝えしたく思っておりますが、当方ただいま絶賛修羅場中につき、しばしお待ちいただければと……。あいすいません。
しかし、遠野よりも火宅の台所のほうが寒いと判明し、ちょっと衝撃でした。どうなってんだ、うちの台所は。私が行ったときは、遠野は比較的あたたかい日だったのだろう。そうにちがいない。そう思いたい。帰宅したら、ワイルドシティまほろは雪景色になっていたしな。いまも、道路の雪が溶けきってないしな。って、どんだけねばるんだ、ワイルドシティの積雪は!


『遠野物語』対談

2010年01月30日 09時19分19秒 | 出来事
二月一日(月)に、遠野市の「あえりあ遠野」で、赤坂憲雄さんと対談します。
テーマは、「遠野物語は愉しい」です。
愉しいのは事実だが、具体的な対談内容はまだ全然詰めてません……。なぜなら、赤坂さんも私も、わりと出たとこ勝負っつうか、「明日は明日の風が吹く」な性格だから。え、それってテキトーな性格ってこと……?
いやいや、マックスで、ガチンコで、遠野物語について話しあう気まんまんですので、お近くのかたはぜひ覗いてみてください。
よろしくお願いします。

遠野物語発刊100周年記念イベント
【開催日】2月1日(月)
【会場】あえりあ遠野(http://www.aeria-tohno.com)
【開催時間】18:00~19:15
【定員】200人(※立ち見の場合があります。あらかじめご了承ください)
【参加費】無料

映画『風が強く吹いている』公開中です

2009年10月31日 13時09分10秒 | 出来事
映画『風が強く吹いている』が、本日より公開されております。
スタッフ、キャストのみなさまのおかげで、すごくいい映画になったので、
ぜひ多くのかたに、お近くの映画館へ足を運んでいただければと思っております。
映画の見どころは……、たくさんあります!
アオタケのメンバーが走るシーン。練習風景も駅伝本番も、とってもいいんです。
特に、予選会や駅伝当日のレースなんて、「どうやって再現したの!?」と
驚きのクオリティ(CGではめこんでるんじゃないんですよ~!)。
映画って本当にすごいものだなと思いました。
私は、アオタケでの暮らしを描いたシーンもとても好きです。
室内が細かく作りこまれていて、住人同士のやりとりや間合いも楽しくて、
「ああ、ここで何年も一緒に生活してきたんだなあ」という感じが
すごく出ているんです。
あとは、ハイジさんが夏合宿中に東体大へ抗議に行くところ。
大人げなく腹黒くてサイコーです。
それから……って、この調子でいくと全編を語りつくしてしまいそうなので、
もうやめとこう。
どうぞ映画館でお楽しみください~v

公開初日なのに、なんで私が家で日記を書いてるかというと、
締め切り地獄&ちょっと風邪気味だから。
「風邪を少し引いている」。←心のなかのオヤジが言わせたギャグ。ギャグ!?
明日は映画の日で千円か~。いやいや、ここはちゃんと正規の金額を払うべきだろう(私は)。
週明けには風邪も治るでしょうから、さっそく映画館に行きます。うっきっきー。


間伐材活用シンポジウム

2009年10月30日 05時55分55秒 | 出来事
11月17日(火)に、国土緑化推進機構主催「間伐材活用シンポジウム」に参加させていただきます。
なんだか難しそうなシンポジウム名ですが、私はたぶん、いつもの調子で、『神去なあなあ日常』のことなどをちょいとお話しすることになると思います。なあなあな感じで、お時間がありましたら、お気軽にいらしていただければ幸いです。
(※時間にご注目を。「ゴー、ゴーゴー、ゴーゴー」だぜ。いくらなんでも、「行け行け」言いすぎか)

入場無料(300名)ですが、お申し込みが必要だそうです。
詳しくは、下記ホームページをご覧ください(コピー&ペーストでお願いします。すみません)。

間伐材活用シンポジウム

http://mainichi.jp/sp/kanbatsuzai/?link_id=TK000

~豊かな森林を次世代に引き継ぐために~
日時:11月17日(火)14:00~17:10(開場13:30)
会場:東京ステーションコンファレンス サピアホール
主催:国土緑化推進機構/共催:毎日新聞社/後援:林野庁
問い合わせ:間伐材活用シンポジウム事務局
〒104-0045 東京都中央区築地2-15-14 6階
電話 03-6226-5113(10:00~18:00/土・日・祝日を除く)

『まほろ駅前番外地』発売

2009年10月20日 09時00分46秒 | 出来事
『まほろ駅前番外地』、発売中です。装幀が『まほろ駅前多田便利軒』(単行本版)とおそろいっぽくて、気に入ってます。
カバーの写真は、「なにかにラッキーストライクが刺さっている」シリーズということになったもよう。だけどフツーは、急須に煙草を刺そうとは思わないよな~。変なことを考えつく、おもしろいカメラマンさんで、「好きだ」とひそかに思う。イラストはもちろん、下村富美さんにお願いしました。きゃー。
書店で見かけましたら、ぜひ手に取ってみてください。
それにしても多田、うかうかしてると行天に事務所を乗っ取られそうだなと、作者としては気が気でありません。がんばって、多田……!


サロン・ド・ブンラクザへのお誘い

2009年09月25日 00時00分00秒 | 出来事
鶴澤燕三さん(三味線)と、文楽についての対談をさせていただくことになりました。
当日は、燕三さんのレクチャーや三味線の実演もあるかも!?
文楽初心者のかた(私もですが……)にも楽しんでいただける内容にしたいと思っておりますので、
お近くのかたは、ぜひぜひご来場ください。
どうぞよろしくお願いします。

※しばらく、この記事が一番上にくるように設定してあります。
※賛助会員でない一般の方も参加できますので、下記をご確認ください。

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第2回サロン・ド・ブンラクザ in 東京

ホームページは下記です。(コピー&ペーストでお願いします。すみません)

http://www.bunrakuza.com/info/schedule/2009/0901-0009.html

 第一部:文楽のお話/出演・鶴澤燕三
 第二部:しをん&燕三対談/文楽の舞台裏~技芸員の素顔~
日時:9月26日(土)13:00~15:00
会場:早稲田大学国際会議場井深大記念ホール
定員:200名
参加費:2000円(非賛助会員は3000円)

問い合わせ・申し込み:
NPO法人人形浄瑠璃文楽座 事務局 (営業時間:平日 12:00~17:00)
TEL 06-6211-6131 FAX 06-6211-6132
E-mail: office@bunrakuza.com

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9月19日に大森監督とトークイベント

2009年09月19日 07時14分35秒 | 出来事
急ですみません。お近くのかたは、お時間おありでしたら、ぜひ覗いてみてください。

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映画『風が強く吹いている』の公開を前に、
9月19日(土)、大森寿美男監督とのトークイベントが開催されます。
場所は京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター。
映画『風が強く吹いている』のパネル展も開催中です。

詳しくはこちらをどうそ(コピー&ペーストでお願いします。すみません!)。

http://www.keio-sc.com/seiseki/contents/news_event/latest/nr090916v02/index.html

三浦しをん×大森寿美男トークショー
9月19日(土)午後2時(14:00)~
場所:京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンターB館2階センターコート
*混雑時は入場制限あり

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舞台&映画『風が強く吹いている』

2009年02月17日 23時13分43秒 | 出来事
舞台『風が強く吹いている』が、福岡で無事に千秋楽を迎えました。
各地の劇場にお越しいただいたみなさま、本当にどうもありがとうございました。
福岡にうかがったのですが、またも涙してしまっただよ……。
素晴らしい舞台にしてくださったスタッフ・キャストのみなさまに、深く御礼申しあげます。
お疲れさまでした! どうもありがとうございました!

映画のほうも、クランクアップいたしました。
大分のロケにお邪魔させていただきましたが、
こちらもとてもいい映画になりそうな予感です。
スタッフ・キャストのみなさまの熱意がすごいです。
それから、大勢のエキストラのみなさんが、沿道で熱心に応援シーンを
演じてくださっていました。
本当にどうもありがとうございます。
今後は編集作業に入られるとのことですので、
また情報を入手しましたらお伝えするようにいたします。

そして、一週間に二度、九州に行った私は(移動はもちろん新幹線)、
体重がいよいよMAXになりよった。
危険すぎるよな、九州のうまい飯。

ビロウが本になっただ

2009年02月05日 06時32分46秒 | 出来事
ここで付けていた日記が、『ビロウな話で恐縮です日記』というタイトルもそのまま、太田出版から刊行されています(本に収録された期間の日記は、ネット上からは削除しました。すみません)。
今回のカバーは、中村明日美子さんに描いていただきました! お忙しいところ、本当にどうもありがとうございます。もうもう、すんごくかわいい絵なので、みなさまぜひ、本屋さんでお手に取ってみてください。そしてぜひ、そのままレジに持っていっていただきたく……。脚注やら書き下ろし部分やらもあります。

そして現在、火宅の掃除は完了しておらず、未だに漂流教室。早く安住の地を取り戻したい。
この日記もリニューアルして……、などと考えていたのだが、なんか最近、すべてに対して「まあいいか」という境地に至った。〆切が来てもまあいいか。よくない。
そういうわけで、当面はこのまま、よろよろとつづけさせていただきます。

それから、舞台『風が強く吹いている』は、ただいま地方公演中です!
以下に公演情報を載せます。すごくいい舞台ですだよ! 私は公演千秋楽である福岡にうかがう予定でいるのですが、これってもはや追っかけ……? 「いや、そういうわけじゃないはずだ」と自分にすごく言い聞かせてる時点で、やっぱり追っかけ……? ぶるぶる。

2009年2月6日(金) 19:00
大阪厚生年金会館 芸術ホール
チケット料金:S席7,500円/A席5,500円(全席指定・税込)※未就学児入場不可

2009年2月13日(金) 19:00
福岡サンパレス
チケット料金:S席7,500円/A席6,500円(全席指定・税込)※未就学児入場不可

詳しくは、アトリエ・ダンカンのホームページをご覧ください。

http://www.duncan.co.jp/web/stage/kaze/


舞台『風が強く吹いている』開幕←追記あり

2009年01月09日 15時06分35秒 | 出来事
昨日は『風が強く吹いている』の舞台の初日でした。
拙者の書いた小説が原作の舞台について、こんなことを言うのは「親ばか」かもしれん、とも思うのですが、しかし舞台は舞台を作っていらっしゃるかたたちのもの。やっぱり小説とは全然別個の作品ですので、言わせていただきます!
すごくすごくいいです! すばらしいです!
自分でもちょっとどうかとたじろぐほど、舞台を拝見しながらダーダー泣いてしまいました。
もし、「行こうかどうしようか迷っている」というかたがいらしたら、ぜひ行ってみていただきたいです。私はあと三回行くつもりだったのですが(行きすぎ?)、さらに回数増やしたいと画策してます。とてもいい舞台だと思うから。

さて、どこがどうよかったのか、ねっちり暑苦しく記すとするか。
まず、榊ですね! 小説ではどうも榊をうまく書いてあげられなかったなあ、という後悔がちょっとあり、榊の考えかたとか生きかたとか、共感して実践することは不可能なのだけれど(根性ないから)、とても好きだよ! と思っていた。それを表現しきれなかったのは俺の未熟と不徳のいたすところだすまん榊! と思っていた。
しかし舞台では、役者さんの力によって、榊がものすごく深みと痛みのある人間として立ち現れていて、もうもう感極まった。「よかったな、榊!」とすごくうれしくて、こういうふうに表現していただけるとはと思ったら、ドバーと涙が。
それに対してカケルが必死に言葉を発する姿もよくて、ドバーが二乗。
隣の席にいたパンイチくんが、吾輩の膝にポケットティッシュをそっと載せてくれたほどだ。
終演後、「わたしいま、松田○子みたいなことになってないかね」と化粧チェックをお願いしたら、「たとえが古すぎます」とパンイチくんにダメ出しくらったほどだ。あ、これは感動とは全然関係ないエピソードでした。
榊とカケルのシーン以降は、もうとどめようがなく、ずっと泣いてた。そして、くすくす笑えるシーンもいっぱいあった。
誓って言うが、私は自分の書いたもんを読んで泣いたことなんか一回もない(当たり前だが)。ごくごくたまに、エッセイ読んで笑うことはある。「はは、ばかじゃん」て。そりゃ渇いた笑いってやつだ。
じゃあ、どうしてこんなに感動してるのかなあと考えてみるに、やっぱり舞台と小説はまったく別物だからだろう(当たり前だが)。別物として見ることができる機会を与えていただけて、しかも、どの登場人物も小説よりずっと膨らみのある人間像になっていて、ありがたさで泣いた。生き仏に対して、「ありがたい」って涙流して手を合わせる老婆の気持ちがすごくわかった(このたとえは妥当かしら?)。
もうひとつはやっぱり、生身の肉体を持つ、実力ある役者さんたちが放つ迫力と心情に、否応無しに胸を揺さぶられずにはいられなかった、ということがある。アオタケでの暮らしが、ほんとに目の前で繰り広げられている! 住人たちの喜びや苦しみがすぐそこに、手で触れられる(触れたりしませんけれども)人間の形となって表現されている! うれしい驚きと感激で、あやうく成仏するところだ。
あー、もっと細かく記したいのだが、すでに十二分に暑苦しい日記になっちゃったし、あまりネタバレしすぎてもいけないですね。今宵はここまでにしておこう。
舞台のスケジュールやチケットの入手方法については、下記URLに載っています。
詳しいことは、ここで確認していただければ幸いです。
アトリエ・ダンカンの『風が強く吹いている』のページです。

http://www.duncan.co.jp/web/stage/kaze/shedule.html