前回に続き、伝説的なHit Maker ProducerコンビLA&BABYFACEのProduce作品を紹介します。89年に入っても、彼らの勢いは止まるどころかさらに加速します。
On Our Own / ボビー・ブラウン (89.8)
まずボビー・ブラウンの新曲をてがけます。メガヒットアルバム『Don’t Be Cruel』の後の新曲をまたまたLA’FACEが手がけるということでさらに注目。この頃からLA’FACEサウンドはデジタル化されているのを感じます。
今回は『ゴーストバスターズⅡ』の主題歌シングルで、R&B1位(全米2位)のヒットになります。さらにミリオンも獲得。LA’FACEも映画のイメージを多少はブレンドして製作している感じです。でも『ゴーストバスターズ』の主題歌は、やっぱレイ・パーカー・Jrだな~。あの曲は超気持ちいい。余談ですが、このサントラには、Jam&Lewisが書いた曲でNEWEDITIONも参加しています。
It's No Crime / Babyface (89.8)
Tender Lover / Babyface (90.1)
そして満を持してBabyface自身の2枚目のソロ作もドロップアウトされます。LA’FACEサウンドが凝縮されてる。ただちょっと気合が入りすぎてる感じもしますが。
Faceの1stは今聞くと時代を感じさせる音ではありますが、その当時の感性と色あせない魅力も感じて好きです。今回も2ndは、前半がダンス系、後半がバラードという構成。LA&BABYFACEのスタイルもみれてわかりやすい。ダンス曲はLAリードのかっこよさが出ているし、後半が、Babyface節のバラード。
Babyfaceのボーカルも全開です。Faceは、ボーカルの線は細く歌唱力はそれほどでもないと思う。しかし、曲にあわせて変えれる自由自在なボーカルはすごい。Produceの際の、FaceのボーカルアレンジメントもProducerとしての力量の要素だと思う。
アルバムからは、4曲のシングルヒットが出ます。まずは「It’s No Crime」、ノリノリのLA’FACEサウンド。2ndは好きな「Tender Lover」、ちょっとNJSTasteも感じる曲。Extendedではボビーもラッピンで参加もしてまたちがった仕上がりになっています。3rdが「Whipp Appeal」、R&B2位(Hot100-6位です)、Babyfaceのボーカルの魅力も一番出た曲だと思います。4th「My Kinda Girl」、Bobbyに譲った「Evry Little Step」の代替曲でしょうか。曲的にはかなりおちると思うのですがR&B3位です。バラードが得意なFaceですが、このアルバムに収録されている曲はそんなに好みではないです。Faceのソロ作で好きなのは次作の3rd『For The Cool In You』です。
Ready Or Not / After7 (90.4)
Can't Stop / After7 (90.8)
新人グループ、アフターセブン。Babyfaceの兄2人とLAリードの従兄弟の3人グループで、30歳過ぎてからの遅咲きデビューですがLA’FACEの全面バックアップでブレイクします。アルバムは8曲しか収録されていませんが、5枚もシングルヒットがでます。
やはりR&B1位(Hot100‐7位)のReady Or Notは魅力的です。とても美しい曲です。出だしがすごい好きでした。「Can’t Stop」もR&B1位(Hot100-6位)。個人的には、シングルカットされていない「Love’s Been So Nice」や「One Night」のLAの切れのいいパーカッションが好きです。楽曲にも恵まれていますが、シーンでは少ない3人組男性ボーカルグループ、3人のボーカルワークも絶妙で素晴らしい。その後も、弟Babyfaceのバックアップは続き、シーンの中でも独自のポジションをKeepし輝いていたグループです。
My My My / ジョニー・ギル (90.7)
実力派若手ソウルシンガー、NEWEDITIONに加入したジョニーのソロ作です。ジョニーのNEWEDITION加入前にモータウンでソロ作を発表する予定で、LA'FACEが早い時期から関わっていたみたいですが一度制作が中断。そうこうしている内に、ジョニーはNEWEDITIONに加入。ジャム&ルイスとも出会い、そのシンガーとしての力量に彼らもほれこみプロデュースに参加。Jam&Lewis、LA&BABYFACEというTop Producerがそろうアルバムとなりました。
1stはJam&Lewisの「Rub You The Right Way」がR&B1位。2ndにBabyfaceが中心となって書いた元々はWhispers用の曲だった「My My My」がR&B1位。(ケニーGもサックスで参加)ジョニーのボーカルの力量をみせつけます。「Fairweather Friend」もLA'FACEらしいサウンドでR&B2位です。ちなみに4thがJam&Lewisの「Wrap My Body Tight」はR&B1位です。
Giving The Benefit / ペブルス (90.10)
Love Makes Things Happen / ペブルスWith Babyface (91.1)
LAと結婚したペブルスの2nd『Always』も全面Produce。ここからも先行シングル「Giving The Benefit」がR&B1位。(Hot100-4位)重低音、ベースがかっこいい。Babyfaceがデュオを務める「Love Makes Things Happen」もR&B1位。Babyfaceってソロより、デュオとかバックボーカルの方が魅力的に思えるのおれだけ?個人的には「Backyard」(R&B4位)にはまりました。めちゃつぼおさえてる。
このペブルスのアルバムの楽曲はかなりいい。しかし音が軽い。Jam&LewisなりTeddyがProduceしたらまたすごくちがったアルバムになったと思います。楽曲のよさからいったら相当いいアルバム。この女性はやり手なんだと思う。TLCを発掘したみたいだし。まーあまり家庭におさまるタイプではなかったのでしょうね。
I'm Your Baby Tonight / ホイットニー・ヒューストン R&B・Hot100 No1 (90.2)
2枚のアルバムがメガヒットし一躍女性アーティストのTopに登りつめたWhiney。しかし、一部から白人に媚びてる音だという声がありました。それをそのまま意識したのかはわかりませんが、新たな面を開拓するべく3rdは違う路線に向かいます。その一役を担ったのがLA&BABYCEでした。
彼らは見事に期待に応え、No1シングルをうみます。LA’FACEにとっても待望のHot100での1位シングルとなります。ただ最初この曲を聞いたとき、すごくSmoothでいつものLA’FACEと感触がちがうなと思いました。これは当たってて、日本盤に収録されていたのは、LA’FACEのオリジナルバージョンではなく、ハウス調にRemixされたものだったのです。LA&BABYFACEのオリジナルバージョンを知ったのは、Whitneyの3枚組BESTで。日本のレコード会社が勝手な事をしたんですかね。当時、アリスタはBMGビクターだったかな~。Whineyといえば、1stアルバムも日本バージョンは、勝手に曲順を変えられた事も後で知ります。勝手なことすんなよ。アーティストの意向どおりのものを発表してくれよ。(といってもおれもかつて友人に『BAD』の曲順をおれのセンスで変えてあげた事があるので気持ちはわかるけど)聞き比べてください。全然アレンジが違うから。
このアルバムからはバラード曲として「Miracle」がR&B2位(Hot100-9位)。これまでのFaceのメロディーメーカーぶりからするとちょっとおちます。BabyfaceとWhtneyの付き合いはこの後も続きます。
ほんとはLA&BABYFACE特集は2回で終わるつもりだったのですが、次回にも続きます。彼らは、ついに自分たちのレーベルをアリスタの傘下に作ります。その名もLA'FACEレーベル。このレーベルから、たくさんの魅力的なアーティストが送り出されます。その中に、マイケルの兄ジャーメインも登場する事になります。
On Our Own / ボビー・ブラウン (89.8)
Ghostbusters 2Universal Internationalこのアイテムの詳細を見る |
まずボビー・ブラウンの新曲をてがけます。メガヒットアルバム『Don’t Be Cruel』の後の新曲をまたまたLA’FACEが手がけるということでさらに注目。この頃からLA’FACEサウンドはデジタル化されているのを感じます。
今回は『ゴーストバスターズⅡ』の主題歌シングルで、R&B1位(全米2位)のヒットになります。さらにミリオンも獲得。LA’FACEも映画のイメージを多少はブレンドして製作している感じです。でも『ゴーストバスターズ』の主題歌は、やっぱレイ・パーカー・Jrだな~。あの曲は超気持ちいい。余談ですが、このサントラには、Jam&Lewisが書いた曲でNEWEDITIONも参加しています。
It's No Crime / Babyface (89.8)
Tender Lover / Babyface (90.1)
Tender LoverSony Mid-Priceこのアイテムの詳細を見る |
そして満を持してBabyface自身の2枚目のソロ作もドロップアウトされます。LA’FACEサウンドが凝縮されてる。ただちょっと気合が入りすぎてる感じもしますが。
Faceの1stは今聞くと時代を感じさせる音ではありますが、その当時の感性と色あせない魅力も感じて好きです。今回も2ndは、前半がダンス系、後半がバラードという構成。LA&BABYFACEのスタイルもみれてわかりやすい。ダンス曲はLAリードのかっこよさが出ているし、後半が、Babyface節のバラード。
Babyfaceのボーカルも全開です。Faceは、ボーカルの線は細く歌唱力はそれほどでもないと思う。しかし、曲にあわせて変えれる自由自在なボーカルはすごい。Produceの際の、FaceのボーカルアレンジメントもProducerとしての力量の要素だと思う。
アルバムからは、4曲のシングルヒットが出ます。まずは「It’s No Crime」、ノリノリのLA’FACEサウンド。2ndは好きな「Tender Lover」、ちょっとNJSTasteも感じる曲。Extendedではボビーもラッピンで参加もしてまたちがった仕上がりになっています。3rdが「Whipp Appeal」、R&B2位(Hot100-6位です)、Babyfaceのボーカルの魅力も一番出た曲だと思います。4th「My Kinda Girl」、Bobbyに譲った「Evry Little Step」の代替曲でしょうか。曲的にはかなりおちると思うのですがR&B3位です。バラードが得意なFaceですが、このアルバムに収録されている曲はそんなに好みではないです。Faceのソロ作で好きなのは次作の3rd『For The Cool In You』です。
Ready Or Not / After7 (90.4)
Can't Stop / After7 (90.8)
After 7Virginこのアイテムの詳細を見る |
新人グループ、アフターセブン。Babyfaceの兄2人とLAリードの従兄弟の3人グループで、30歳過ぎてからの遅咲きデビューですがLA’FACEの全面バックアップでブレイクします。アルバムは8曲しか収録されていませんが、5枚もシングルヒットがでます。
やはりR&B1位(Hot100‐7位)のReady Or Notは魅力的です。とても美しい曲です。出だしがすごい好きでした。「Can’t Stop」もR&B1位(Hot100-6位)。個人的には、シングルカットされていない「Love’s Been So Nice」や「One Night」のLAの切れのいいパーカッションが好きです。楽曲にも恵まれていますが、シーンでは少ない3人組男性ボーカルグループ、3人のボーカルワークも絶妙で素晴らしい。その後も、弟Babyfaceのバックアップは続き、シーンの中でも独自のポジションをKeepし輝いていたグループです。
My My My / ジョニー・ギル (90.7)
Johnny GillWea Japanこのアイテムの詳細を見る |
実力派若手ソウルシンガー、NEWEDITIONに加入したジョニーのソロ作です。ジョニーのNEWEDITION加入前にモータウンでソロ作を発表する予定で、LA'FACEが早い時期から関わっていたみたいですが一度制作が中断。そうこうしている内に、ジョニーはNEWEDITIONに加入。ジャム&ルイスとも出会い、そのシンガーとしての力量に彼らもほれこみプロデュースに参加。Jam&Lewis、LA&BABYFACEというTop Producerがそろうアルバムとなりました。
1stはJam&Lewisの「Rub You The Right Way」がR&B1位。2ndにBabyfaceが中心となって書いた元々はWhispers用の曲だった「My My My」がR&B1位。(ケニーGもサックスで参加)ジョニーのボーカルの力量をみせつけます。「Fairweather Friend」もLA'FACEらしいサウンドでR&B2位です。ちなみに4thがJam&Lewisの「Wrap My Body Tight」はR&B1位です。
Giving The Benefit / ペブルス (90.10)
Love Makes Things Happen / ペブルスWith Babyface (91.1)
AlwaysMCAこのアイテムの詳細を見る |
LAと結婚したペブルスの2nd『Always』も全面Produce。ここからも先行シングル「Giving The Benefit」がR&B1位。(Hot100-4位)重低音、ベースがかっこいい。Babyfaceがデュオを務める「Love Makes Things Happen」もR&B1位。Babyfaceってソロより、デュオとかバックボーカルの方が魅力的に思えるのおれだけ?個人的には「Backyard」(R&B4位)にはまりました。めちゃつぼおさえてる。
このペブルスのアルバムの楽曲はかなりいい。しかし音が軽い。Jam&LewisなりTeddyがProduceしたらまたすごくちがったアルバムになったと思います。楽曲のよさからいったら相当いいアルバム。この女性はやり手なんだと思う。TLCを発掘したみたいだし。まーあまり家庭におさまるタイプではなかったのでしょうね。
I'm Your Baby Tonight / ホイットニー・ヒューストン R&B・Hot100 No1 (90.2)
I'm Your Baby TonightAristaこのアイテムの詳細を見る |
2枚のアルバムがメガヒットし一躍女性アーティストのTopに登りつめたWhiney。しかし、一部から白人に媚びてる音だという声がありました。それをそのまま意識したのかはわかりませんが、新たな面を開拓するべく3rdは違う路線に向かいます。その一役を担ったのがLA&BABYCEでした。
彼らは見事に期待に応え、No1シングルをうみます。LA’FACEにとっても待望のHot100での1位シングルとなります。ただ最初この曲を聞いたとき、すごくSmoothでいつものLA’FACEと感触がちがうなと思いました。これは当たってて、日本盤に収録されていたのは、LA’FACEのオリジナルバージョンではなく、ハウス調にRemixされたものだったのです。LA&BABYFACEのオリジナルバージョンを知ったのは、Whitneyの3枚組BESTで。日本のレコード会社が勝手な事をしたんですかね。当時、アリスタはBMGビクターだったかな~。Whineyといえば、1stアルバムも日本バージョンは、勝手に曲順を変えられた事も後で知ります。勝手なことすんなよ。アーティストの意向どおりのものを発表してくれよ。(といってもおれもかつて友人に『BAD』の曲順をおれのセンスで変えてあげた事があるので気持ちはわかるけど)聞き比べてください。全然アレンジが違うから。
このアルバムからはバラード曲として「Miracle」がR&B2位(Hot100-9位)。これまでのFaceのメロディーメーカーぶりからするとちょっとおちます。BabyfaceとWhtneyの付き合いはこの後も続きます。
ほんとはLA&BABYFACE特集は2回で終わるつもりだったのですが、次回にも続きます。彼らは、ついに自分たちのレーベルをアリスタの傘下に作ります。その名もLA'FACEレーベル。このレーベルから、たくさんの魅力的なアーティストが送り出されます。その中に、マイケルの兄ジャーメインも登場する事になります。