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坂野嘉彦 只今仕事中!

Banno Yoshihiko , Work in progress!

週末に津田ホールで

2009年10月05日 | 作曲
週末に東京千駄ヶ谷の津田ホール開催される bluemallet concert vol.4 におきまして生瀬まゆみさんのマリンバ独奏で「チィムバロン モジュール」が演奏されます。これはパーカッションショップ、ブルーマレットさんが年に一回開催しているコンサートで、今年で4回めを迎えますが、現代曲や、現代曲でありながらもはや古典に分類されるような作品、そして話題の作曲家による委嘱新作など毎回興味深いプログラムを聴かせるホットな内容のコンサートです。また構成も複数の演奏家によるミニリサイタル形式によるバラエティに富んだ内容になっています。
今回演奏される坂野作品の「チィムバロン モジュール」は、マリンバ二重奏曲と大太鼓のアンサンブル版が、特異なアンサンブルチーム「どってん博物館」のレパートリーとして定着しており、しばしば演奏される機会もあるのですが、こちらの独奏版は久しぶりの演奏になるので僕も楽しみです。坂野も当日会場に行く予定です。お時間ある方、興味のある方はぜひどうぞ。

詳細はこちらブルーマレットさんのページをご覧ください。


新作のリハーサルとカサドシュ

2009年10月03日 | 作曲
今月におこなわれるステップスのライブのためのリハーサルが開始。今日はCDにも収録していた「手の音、足の音」を大編成、新ルールでの練習と、タイトル未定の新曲、(これは六重奏曲)を練習。まだまだ課題は山積ではあるが、頭の中で考えていた音を空気を通して聴くことができたので全ての問題に対して対策が立てられる状態になった。安心してはいけませんが、すこしだけ先が見えてくるというのは、やっぱりほっとする。

リハーサルが思ったより早めに終わったので、帰宅しチェリストの石田さんからお借りした僕の大好きなカサドシュのモノラルレコードをデータ化、軽くマスタリング、ついでにノイズリダクション、そしてiPodに収録してみる。これは完全に趣味の世界であります。とにかくカサドシュというピアニスト、恐ろしく音が綺麗なのですよ。およそ世間で言われる「ピアノの美しい音」というはこれがベースになっているんじゃないかと思うほど。5曲ほどドビュッシーとラヴェルの作品が収録されていたので暫くはこればかり聴きそうである。というかもうこればかり聴いています。


歯医者

2009年10月02日 | 作曲
またしても歯医者である。またしても神経を抜かれてしまった。そして、これが一番ショックだったのだが、奥歯のブリッジしていたところの、真ん中がやられたのだ。最初から治療のやり直しである。知り合いの歯医者さん(といっても現場の先生ではなく大学の教授ですが)は「そりゃ、すぐ行ってください。はやく行けば行くほどいたくないですよ」と言う。わかってはいるんですが。


オーライの裁判

2009年09月25日 | 作曲
ナツメでも、クロサワでもないが、こんな夢をみた。

ある街の法廷での事である。「オーライ」と呼ばれた被告が裁かれようとしている。彼は稀代のワルでその悪行に街の人々はうんざりしていたのだ。「有罪だ!有罪だ!」と叫ぶ人の声にオーケストラの音楽が重なりミュージカルのワンシーンのようになった。「オーライ、オーライ」と歌いながら傍聴席の人々は手にガラスの破片を持ち、振り回している。音楽が最高潮に達したとき、人々はクルリと振り返り傍聴席の後ろを歩いていた一人の男に向かいそのガラスの破片を投げつけた。ガラスは男の顔に綺麗に刺さったが、肝心の男は痛がらずただただ驚愕した顔をしている。「あれはオーライの兄貴だよ」と隣にいたオヤジが僕にささやいた。

僕はオーライがどんな悪さをしていたのか調べるため法廷を出て、彼の家に行った。

彼の家にはまだ両親が住んでいた。両親は息子が犯罪者になった事をあまり悪びれる様子もなく、さまざまな悪行を僕に話した。が、その内容はといえば、線路の柵を超えて列車を見たり、沼地で魚を取ったりと子供の悪戯と大差ない他愛もない事ばかりだった。僕はオーライと、彼を罰したこの街の人々に興味を抱き、この後いろいろと調べ歩いた。しかし出てくることといえばオーライの悪戯の話ばかりであり、しかもそれを話す街の人々は別段怒っている様子もなく、淡々と語っている。

僕はオーライ本人を観察したほうがよくわかるのではないかと思い、再び裁判所の門をくぐった。

法廷の扉をあけるとあいかわらずオーライはしかめっ面で傍聴席を睨んでいる。僕は彼が話すことを一言一句聞き漏らすまいと傍聴席の最前列へ移動しようとした。その時、突如傍聴席から音楽が鳴り出した。見ると傍聴席の最後列にはヴァイオリンやトランペットなどオーケストラが陣取っており、どこかで聴いた記憶のある音楽を演奏しはじめた。人々は手にガラスの破片を持ち、「オーライ、オーライ」と歌いだす。音楽が最高潮に達した瞬間、法廷の人々が僕にに向かってガラスを投げた。無数のガラス片が自分へ向かい飛んでくる様を見ながら「ああ、俺がオーライの兄だったんだな」となぜか無性に悲しくなった。

神尾 弥 Percussion Recital

2009年09月09日 | 作曲
お知らせです。
明後日9月11日の夜、東京の杉並にある室内楽専門ホール「ソノリウム」にてマリンバ奏者神尾弥さんのリサイタルがおこなわれます。坂野作品の「里神楽」も演奏されます。関東限定みたいな感じですが近郊にお住まいのかたはぜひぜひ足をお運びくださいませ。

詳細は以下のリンクから!


神尾 弥 WataruKAMIO Percussion Recital. Voices 3rd
“サ・ヴァ、サ・ヴィアン”


お知らせ 柳川芳命+坂野嘉彦DUO 

2009年08月20日 | 作曲
ライブのお知らせです

来る8月21日、名古屋KDハポンにおきまして
一ノ瀬大悟デュオ / 柳川芳命+坂野嘉彦 / ソウルオルガンブーガルー
がおこなわれます。どのユニットもおススメッ!暑い名古屋、さらに暑い夜になります。ぜひお立会いを!

開場19:00 開演19:30 ¥1,500 +1dオーダー
場所:KDハポン
クラシックギター、ウッドベースというシンプルな編成でジャンルレスに独自の表現を追究する"一ノ瀬大悟デュオ"。卓越した演奏力+経験で素晴らしい音を奏でるサックス奏者"柳川芳命"と作曲からインプロまでこなすマルチプレーヤー"坂野嘉彦"のデュオ。ポップでパーカッシブな"ソウルオルガンブーガルー"。暑い夏をさらに熱く!!

タクラマカンフォークダンス

2009年07月14日 | 作曲
昔「タクラマカンフォークダンス」という音楽を作曲した。リズムの実験曲みたいな作品で、結局マンドリンオーケストラのためのRSVol2という組曲の終楽章に組み込まれた。ムカムに代表されるようなウイグル族の音楽を素材に使ったわけではないが、彼らの音楽の持つ生命力に溢れたリズムと、ソ連(当時)や中国に対しても不屈の精神で生きる彼らのたくましさに憧れ音楽を作ったのだ。それから約15年。今海外メディアはずっとウイグル問題を放送し続けている。この「タクラマカンフォークダンス」は僕の作品でも比較的よく演奏されている作品だ。幸い今後もいくつかの再演の予定がある。いろんな意味で感慨深い。




カルヴァドス

2009年06月29日 | 作曲
柳川芳命「地と図」終了しました。沢山の方にご来場いただきありがとうございました。ざっとお客さんを見渡すとほぼ全員ミュージシャンという異様な雰囲気でしたが、最後まで楽しいライブでした。
僕は初めて行ったお店でしたが、ママさんと共通の知人が沢山る事が判明したりして、とてもリラックスできるお店でした。
内容は柳川さんのアルトサックス、稲葉さんのテナーサックス、そして坂野のクラリネットという管楽三重奏による即興で、これが凄くスリリングで楽しいサウンドです。日本ではあまりないスタイルなので、その意味でも新鮮でした。

写真はロックなヴァイオリニスト南野梓さんが撮影された写真です。許可を頂いて掲載させていただきました。これまたありがとうございました。
(左から稲葉さん、バンマス柳川さん、坂野)