barbaraunfufu

Burro nombrado, burro presentado.

キューバ音楽、法律上の争い

2005-09-28 02:36:50 | Cubang! Bang!
 英国裁判所がキューバへ出張法廷する。老齢のキューバ音楽家の証人の陳述を訊くために。
 キューバ音楽のいくつかの楽曲を英国で使用する場合に発生する権利問題の裁判で、英国最高裁判所はロンドンからハバナへと前代未聞の出張裁判を行う。キューバの暑い気候を考慮して、すでに担当裁判官は英国裁判所のきまりごとであるかつらを使用しなくてもよいという許可を受けている。
 争点となっているのはすでに作曲者が死去している14曲。しかしこの争議が解決すると何千ものキューバ音楽の権利問題に影響する。イギリスのピア・ミュージックPeer Musicは、数曲については完璧な権利契約をしたと主張、しかし国立キューバ音楽編集協会EMCは多くの契約は音楽家にとって不利なものであったという。
 これらの多くの契約はキューバ音楽が米国で流行した1930、1950年代のもの。その後米国がキューバと商業取引を停止、作曲家たちへの送金は途絶えてしまった。ピア・ミュージックはこれらの利益金は作曲家たちの相続人の個人口座にある、という。しかしEMCは契約のいくつかは革命前の貧しく教育のない音楽家たちがわずかなペソやラム酒一杯なんていう報酬でされたものだという。EMCの法的な代理人でイギリス人のグラハム・シアーは「金銭的なというよりも文化遺産の問題だ」
 1997年に『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』の映画とアルバムが発売されるまで、忘れられていたキューバ音楽があるということも考慮に入れなければいけない。以来キューバ音楽の需要と実演数が高まり、法律上の判断を下さねばいけなくなり、今、その舞台はハバナに。
 証人喚問はハバナ市内のべダード地区、ヴィラ・リタVilla Litaにて。

*BBC MUNDO
http://news.bbc.co.uk/hi/spanish/latin_america/newsid_4284000/4284554.stm

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