ばらくてブログ――おうたのかいオブさんのおおばらブログ――

おうたのかい作曲・歌唱担当オブさんが、日々のあれこれをてきとうに綴る、まとまりもとりとめもないいかがわ日記

【ブログでトグロ巻きR その20】参院選の非自公共闘の候補者選びについて

2019-05-04 17:26:07 | ブログでトグロ巻きR
 7月に行われる参議院選挙新潟選挙区の野党・市民共闘共闘の候補者が打越さく良さんで決まりそうです。よかったですね。
 弁護士の打越さんは、東京で、女性差別や児童虐待等の問題に積極的に取り組んでこられた方で、「良識の府」たる参議院の議員さんにふさわしい立派な人物だと思います。正式に打越さんが野党・市民共闘の統一候補として決まったら、私も微力ながら応援したいと思っています。


5月3日の憲法記念日新潟大集会であいさつする打越さく良さん(右から2番目)

◆野党・市民共闘の候補者選びにはいろいろ問題が

 しかしまあ以前のこのブログでも、知事選だったか新潟市長選だったかについて同様の指摘をしていますが、今回の候補擁立過程については、新潟の野党・市民共闘側の相変わらずの準備不足というか行き当たりばったりぶりが露呈していましたね。
 初め、現職の風間直樹さんでは選挙をたたかえないから下ろす、ということから「迷走」は始まりました。「風間さんは次期参院選を控えているというのにろくに地元にも帰らない。政治家として何をやっているのか見えない」という指摘がなされていたようです。菊田真紀子代議士などは、相当キビシイ言い方で「風間さんでは参院選に勝てない」といっていた記憶があります。結局風間さんは、次期参院選には出馬せず、次期衆院選の新潟6区に立候補する、と言いだし、今度はその選挙区から野党統一候補として出馬する予定の梅谷守さんとバッティングするということになっています(これはさすがにダメだろう、と私も思います)。

◆風間さんを下ろさせた後の野党・市民共闘の右往左往ぶり

 で、問題はその先です。風間さんでは勝てない、という理由で候補から引き下ろしたわけですから、当然、「勝てる」候補について野党・市民共闘チームには腹案があるはずだ、と思っていたのですが、それがちっとも出てこない。何度でもいいますが、そもそも、この選挙があることは3年前からわかっていた話で、自民現職の塚田一郎さん(⇐この人はしかしダメな政治家ですねえ)にしっかり対抗できる立派な候補をその間に決めておくのが当たり前だと思うのですが、それが全然できていなかったわけです。にもかかわらず、「あいも変わらずいつものように」、土壇場になって右往左往する、というのはいかがなものでしょう。はっきり言って、いいかげんで不真面目です。これも何度でもいいますが、新潟県内にも野党・市民共闘の候補者としてふさわしい人物はいたはずです。なのに、いつまでたっても全然決まらない。だからこそ、立憲民主党が人格・識見にすぐれた打越さんを擁立してくれたことは、本当によかった、と私は思っています(ちなみに、候補を立てられなかったという意味では、立憲民主党新潟県連も含めた全ての野党や労働組合、市民連合も同罪だと思います。もちろんその中には私も含まれます。ついでに言えば、「適任な候補者がいないのなら風間さんのままでいいじゃん」という陣営がなかったのも、フシギといえばフシギです)。その打越さんを、やれ「事前に相談がない」だの、やれ「勝手に立憲民主党が先走って決めた」だのと文句を言うのは、そもそも論外というか厚かましいお話だと思います。もうそれほど時間もないことですし、ここは、そういうツマラないことなど言っていないで、打越さんでまとまるべきでしょう。候補者を立てられなかった陣営には、そもそもそんな文句を言う「権利」などない、と言い切ってもいいのではないでしょうか。

◆「落下傘候補」批判は政治や選挙をわかっていない人間による無意味な批判

 打越さんの擁立については、一部の人から「新潟に縁がない落下傘候補だ」「やはり新潟県民から候補を立てるべき」という、パトリオティズムというか地域ナショナリズムなご意見も聞こえてきます。が、国会議員というのは、基本、国政に参画して法律を作成・審議したりするお仕事ですから、「新潟の課題を国会議員の力で解決する」というのは本務ではありません(結果としてそういう場合があることは否定しませんが。というか、新潟県民ではインナーサークルにいるため見えなくなっているさまざまな課題を、外からの客観的な視点で普遍的な国政問題として捉え直し、解決に導く、ということは、むしろ「落下傘」候補だからこそできるかもしれません)。国会議員は確かに地域の代表として選ばれるわけですが、その職責は国民全体の福利にある。そのことを見誤ってはいけないと私は思います。

◆今次国政選挙で私が期待すること
 
 7月の参議院選挙や、ひょっとしてすごく近い将来行われそうな衆議院の解散総選挙は、まずは安倍内閣を退陣に追い込むためのものと割り切って野党は選挙協力をすすめてもらいたいと私は考えています。その際は、以下の政策を掲げてくれることを期待しています。

(1)暫定政権の当面の共通政策として取り組んでほしいこと
 ・日本国憲法を守る(公務員には憲法遵守義務がありますから、これは当然ですね)
 ・安倍政権下で成立した多くの問題法制の見直し作業を始める
 ・隠蔽・改竄・破棄された重要な公文書の復元・再発見に努める
 ・沖縄の辺野古新基地建設を即座に中止する

(2)その後の政権に期待したいこと
 ・日米地位協定見直しの交渉を始める
 ・脱原発をすすめる(持続可能な自然エネルギーへのシフトはもはや世界的な流れです)
 ・消費税は減税もしくは凍結する(今の経済状況なら当然のことです)
 ・累進課税を強化し、安すぎる法人税も見直す(持っているところから税を取るのは当たり前。「税を上げるなら外国へ出て行くぞ」などという会社や個人にはそれこそ、〝愛国者〟とか〝普通の日本人〟とかを自称する方々が強い批判を浴びせることでしょう)
 ・地域主権を確立する(都道府県などの地域範囲で衣・食・住をはじめとした自立経済・社会体制を確立し、中央=東京の思惑に振り回されない共生社会を形成していくことは、今後の縮小社会を考えても重要ですね)
 ・いちばん困っている人の立場に立って政策を立案する(そうすることで、結果として国民全体への目配りができると思います)
さらに、
 ・選挙制度を変える。具体的には、現行の小選挙区比例代表並立制は止め、大(中)選挙区制にする(現行の制度は多様な民意を受け止めることができない欠陥制度だと私は考えています。多様な民意をより反映させるには、完全比例代表制か大(中)選挙区となるわけですが、完全比例だと政党に属さない志のある個人の立候補ができません)

 新潟では、全国に先駆けて野党・市民共闘による選挙が行われてきました。今次参院選でも、いろいろわだかまりはあるのでしょうが、そんなことを乗り越えて、しっかりと態勢作りをし、みんなで力を合わせて果敢にたたかっていくことを、私は期待しています。そのための候補として、打越さく良さんはふさわしい方だと私は思います。